高齢者を対象とした「女川町生きがい講座」が終了しました

2013年12月20日(金)9:30

 
当会は2012年度より、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた宮城県女川町で、社会福祉法人 女川町社会福祉協議会の要請を受け、同町在住の60歳以上の高齢者を対象とした「女川町生きがい講座」の中の1つ「IT講座(ぷらら)」にパソコン講師を派遣してきました。この事業は株式会社シマンテックより寄附金を頂いて実施しております。

2013年度「生きがい講座」無事終了

2013年度の「IT講座(ぷらら)」は、宮城県牡鹿郡女川町鷲神浜堀切山 女川町地域福祉センター2階 多目的ホールにおいて、7月5日から11月29日まで、全12回(7月~10月は 各月2回、11月は 4回)開催しました。

 

2013年5月末に当会と女川町社会福祉協議会とで打ち合わせ会を行い講座内容を決めました。その講座内容は、第1回~第2回(PC基本操作)、第3回~第6回(タブレット)、第7回~第8回(インターネット)、第9回~第10回(メール)、第11回~第12回(年賀状づくり)です。

女川町では、高齢者のタブレット活用に力をいれています。その関係から、タブレット講習を充実させた講座構成となりました。このタブレット講習では、地元のNTT石巻支店社員(ボランティア)にご活躍いただきました。

なお、この取組みの目的は、女川町内の高齢化が進む中、町内在住の60歳以上を対象に趣味の講座を開設することにより、教養を高めるとともに、引きこもり予防と生きがいづくり、参加者相互の交流を図りながら明るく活き活きとした生活を送っていただけることを狙うものでした。

 

今年度の講座には9名の受講生がありました。6ヶ月間にわたる長いコースであったにもかかわらず、平均出席率は80%を超えました。パソコンに初めて触れた人もこの講座終了時にはスムーズに使えるようになったこと、今後もパソコンを使っていきたいと全員が考えていることが何よりの大きな成果でした。

特筆すべきは、80歳の方がこの講習を受講してから自分のパソコンを仮設集会所等に持ち込みインターネット回線に接続して、友人と一緒に旅をした気分を味わったり、ワードで日記をつけることができるようになって楽しみが広がった様子を語ってくれたことでした。受講生は、今年度の生きがい講座を修了して、更に一歩前に踏み出したように思えました。

 

第11回~第12回の年賀状づくり講座は受講生の強い要望に基づいて追加実施しました。生きがい講座の最終日には、受講者はそれぞれがパソコンで写真やイラスト入の自慢の年賀状とともに、主任講師の石垣雅輝氏と記念写真に収まりました。

上記の風景写真は、今年度の講座最終日の2013年11月29日に女川町生きがい講座会場だった女川町地域福祉センター(宮城県牡鹿郡女川町鷲神浜堀切山 )2階の多目的ホールの窓から見えた「女川港を望む風景」です。

 

BHN? 女川町生きがい講座事業担当 有馬修二(参与)

     

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