【フィリピン】フィリピン・パンパンガ州における新たなICTを活用した街づくり(2014年度 APT‐J2プロジェクト)

2015年11月25日(水)17:44   人を育てる支援

マニラから車で2時間程北に向かったところに、パンパンガ州カンダバ市はあります。この地域では、情報ネットワークはおろか、州を横断している国道でさえ、台風が来ると河川の氾濫で水に浸かり、通行不可能になってしまいます。多くの通学路や学校が浸水の影響を受け、子ども達が何日も学校に通えないことも珍しくありません。光ファイバー等の情報ネットワークのインフラは殆ど整備されておらず、携帯電話も安定して使う事は出来ない状況です。

また、教育面でも大きな課題があります。中学高等学校の教室が足りず、十分な教育を施すことができていないのです。学校に通える子ども達の中にも、家の仕事を手伝うために途中で退学するケースが多く見られます。

そこで、学校に通わなくても受けられる遠隔教育と無線センサーネットワークによる河川水位モニタリングシステムを導入することで、フィリピンのスマート社会構築の布石を打つことを目的とし、本プロジェクトは始まりました。きっかけとなったのは、2013年5月に日本で開催されたASEAN向けセンサーネットワークのワークショップに参加したフィリピン国家通信委員会NTC(National Telecommunications Commission)研修員との交流で、その時に支援を切望され、プロジェクト実施に至りました。事業主体はフィリピン国家通信委員会NTC(National Telecommunications Commission)で、当会はAPT(アジア太平洋電気通信共同体)と連携し、技術面を担当しております。

プロジェクトの計画策定に先立ち、地域の実情に合った情報インフラの構築に関する意見交換と人材交流のため、11月初旬、現地へ向かいました。遠隔教育を導入予定の学校、地域の大学、フィリピン国家通信委員会NTC等を訪問し、積極的な意見交換を行うことができました。行く先々で予想をはるかに超える歓迎や親切な対応を受け、とても驚きましたが、現地の行政、教育関係者の強い意気込みを十分に感じました。今後、プロジェクトの具体化に向け、NTC、APTと力を合わせて進めて参ります。

 

事務局次長 土橋 康輔

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