日ASEANにおけるアジアDX促進事業におけるタイチェンライ県医療従事者日本視察コーディネート業務

2023年8月21日(月)15:31

 

 

現在世界14カ国で使われているモバイル“分娩監視装置iCTG”が、海外で初めて導入されたのはタイのチェンマイ県ですが、同じタイ北部のチェンライ県においては、未だ胎児モニタリングの重要性が広く認知されていません。

今般、メロディ・インターナショナル社が、JETROの補助金事業の一環で、現地にてiCTGの実証協力いただいている医師・医療関係者を、日本に招聘することになりました。BHNは当該視察を有効かつ効率的に実施するためのコーディネーションを行い、日本の周産期医療における胎児モニタリングの重要性を学んでいただき、医療現場視察を含む教育プログラムを提供することで、チェンライ県の周産期医療の課題等の気づきを得る機会を提供することができました。

 

メロディ・インターナショナル社において尾形 優子CEOと出張者

 

来日された皆さんは、産婦人科の医師と看護師、チェンライ県の保健省の方、総勢8名のメンバーでした。

視察日程は、令和5年7月9日から7月15日までで、視察訪問先は以下の通り、関東地区及びメロディ・インターナショナル社の本社所在地である香川県高松市です。

関東地区訪問先

・千葉県館山市亀田ファミリークリニック館山

・千葉県鴨川市 亀田総合病院

香川県高松市訪問先

・メロディ・インターナショナル株式会社  [iCTGメーカー]

・NPO法人 e-HCIK(イーシーク)     [iCTG開発者]

・そごうクリニック            [K-MIX Rユーザ]

・香川県庁                       [K-MIX R行政サイド]

・ニプロ株式会社 四国支店             [在宅ハートラインシステム]

・香川大学医学部           [iCTG導入のチェンマイ大学と大学間協定]

上記訪問先での、周産期医療への取り組みとしてiCTGの活用状況、及び香川県におけるK-MIX Rの活用状況を視察・見学しました。

(注:K-MIX R=香川県医療情報ネットワークシステム)

 

iCTG開発者・原 量宏_香川大学名誉教授によるレクチャー

 

香川大学医学部における意見交換会

 

今回の視察に対して、チェンライ県医療従事者の皆さんからは、「大変充実した視察であった」と、「今回の視察で今後やるべき課題がみえてきた。」等の評価をいただきました。尚、今回の視察・訪問先では、いずれにおいても懇切な説明ならびに詳細な施設見学をさせていただき、そのご対応についても医療従事者の皆さんは大変感謝していました。

 

亀田総合病院での記念撮影

 

また、視察を通して、チェンライ県とはより一層の親睦や、日本への理解を得ることができたと考えます。

 

 

参与 福田 茂

 

     

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