第2次飯舘村支援事業が始まりました

2012年6月21日(木)19:00

 

ジャパン・プラットフォーム(JPF) に申請していた、第2次飯舘村被災者支援事業となる『飯舘村避難者健康維持・向上支援事業』が4月末に承認されました。この第2次事業は、第1次事業で設置したシステムを活用して避難民の健康維持を支援することを目的としています。

今回は、特定非営利活動法人災害人道医療支援会(HuMA)の協力を得て医師、看護師を飯舘村に派遣し、避難民の方を対象とした健康相談を開くことが、事業の大きな柱のひとつとなっています。5月12日、13日にHuMAの理事長及び理事にもご同行いただき、現地を訪問しました。

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福島市にある飯舘村役場飯野町出張所での打合せの後、『いいたて全村見守り隊』の活動拠点となっている「いちばん館」を訪問しました。ここは避難指定区域内ですが、隊員達は線量計を身に着けながら村内を日夜パトロールしています。

当会は、事前の村との話し合いで見守り隊のメンバー約400人の健康見守り支援をすることを計画しています。

見守り隊事務局長のお話では、皆健康への関心は高いものの「血圧が上がった」「体重が増えた」「コンビニ弁当が増えている」などの問題があるとのことです。狭い仮設に移り、畑仕事など動く機会もなくストレスがたまっている、といった問題もあげられました。

 

HuMAから派遣された医師と看護師による健康相談が6月9日(土)、10日(日)に「いちばん館」で開催され、40人近くの方々が相談を受けました。相談時間は1人あたり約20分ので、最初は深刻な面持ちだった相談者もニコニコ顔で相談を終えることが多くみられました。

また6月10日(日)の午後には、「いちばん館」にインストラクターをむかえ、ビデオを見ながら健康体操の指導会を実施しました。2回の指導会に約70名が参加され、普段動かさない筋肉をつかうので「痛いっ」などといいながら楽しく体操をしました。

6月15日からは健康相談システムのIDとなる歩数計の配布を始めました。見守り隊400人のうち200人近くの方から申し込みがあり、6月20日現在で90人近くの方々に配布を終えました。

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健康相談会は10月までにひと月2回の割合で開催していく予定です。

>>飯舘村被災者支援事業に関する前の記事はこちら

    

第2次飯舘村被災者支援事業担当:横野(参与)

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