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緊急事態対応のための組織内演習

「ダッカにいる娘は大丈夫でしょうか?」

 
1月12日、BHNの安全管理勉強会の中で行った緊急事態対応の演習は、スタッフが出張中のバングラデシュ・ダッカで同時多発テロが発生したとの想定の下、この1本の電話でスタートしました。
 
参加したのは理事長をはじめとする役員等7名。事務局は、外務省、JICA、家族、マスコミ役等を演じ、ダッカ事務所、ミャンマーカレン州事務所の現地スタッフにも参加してもらい、実際に国際電話やスカイプを使ったやりとりを行うなど、大掛かりな演習となりました。
 

なかなか確認できないスタッフの安否、次々と掛かってくる家族からの電話、突然押しかけてくるマスコミへの対応、現地スタッフの訛りのある英語で伝えられる聞きなれない地名や人名、刻々と入ってくる事件の状況、そしてスタッフが重傷を負ったとの連絡・・・。参加者は情報収集や対応に大わらわする1時間の体験を通して、緊急事態への対応の難しさを実感しました。
 

スタッフの安全を守りながら活動を行うための体制を強化

 
今回の安全管理勉強会は、昨年7月に実施した第1回勉強会に続く第2弾。1回目は活動地におけるリスク分析の方法と予防・緩和対策、そして今回は、安全管理計画の作成と緊急事態への対応をテーマに、グループワークや演習を盛り込みながら実施しました。
 
これら勉強会は、「日本NGO安全管理イニシアティブ(JaNISS)」※が中心となって企画・調整し、UNHCR eセンター(国連難民高等弁務官事務所の訓練センター)から全面的な協力を得て昨年6月と12月に実施したセキュリティ・ワークショップに参加して学んだことをBHN内部で共有するために開催したものです。
 
日本人もテロの標的となり得る今、NGOはスタッフの安全に対する考え方や体制を抜本から見直す必要があります。BHNは昨年JaNISSへの参加を決め、組織の安全管理ガイドラインの見直しにも着手するなど、安全管理体制の強化に取り組み始めました。安全管理は組織の構成メンバー全員の責任です。みんなで意識を合わせていくために、今後も継続して組織内での体制強化を図っていきます。
 

※日本のNGOの安全管理に関する能力向上とそのためのコーディネーションを図るために2016年に発足した団体。

 

事務局次長 秋場 美奈子

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