ハティア島プロジェクト6:ベースライン調査員のオリエンテーションを実施

2013年7月12日(金)17:54

 

JICA草の根技術協力支援事業(パートナー型)である「コミュニティラジオによる早期災害情報提供を活用した地域住民災害対応能力強化プロジェクト」は、バングラデシュのノアカリ県ハティア島およびニジュンディップで、①島民が必要とする正確な気象・災害情報を公平に伝達し、②災害情報を島民が正確に把握し避難行動に移せるよう、支援を行うものです。実施期間は2013年3月15日~2017年8月31日です。プロジェクトの概要はこちら

 

● ベースライン調査オリエンテーションの実施

 

ベースライン調査の調査員候補のボランティア達を集め、6月11日、12日の2日間、調査実施の為のオリエンテーションをハティア島のDUSシェルター内の会議室で行いました。

 

このベースライン調査は、プロジェクトのその後の進捗を測るための基点となる資料やデータを把握しておく作業で、今後1年に1度同じ質問項目で調査を行い経過と成果を確認していく予定です。

 

オリエンテーションの様子 真剣な眼差しで解説を聞くボランティア達

オリエンテーションの目的は、調査ボランティアがきちんと的確に質問をしてデータを回収することができるよう指導を行う事です。

 

調査ボランティアは事前に審査で選ばれた候補者に加え、順番待ちリストのボランティア達も集まり、計38名が参加しました。ボランティア達は各ユニオンからバランスよく集まり、若い学生が多く男女比は7:3(女性の学生は少数)です。

 

● オリエンテーション1日目

 

Dwip Unnayan Songstha(DUS)の代表ロフィック氏によるウェルカム・ピーチに続き、Bangaldesh NGOS Network for Radio Communication(BNNRC)のザヒッド氏がバングラデシュにおけるコミュニティラジオの現状と役割について説明しました。

 

その後、ションジョイBHNバングラデシュ事務所(BHN-BD)事務局長が当プロジェクトの目的やその中の当調査の位置づけ等を説明した後、ボランティア達がきちんとデータを回収できるよう、ダッカでのワークショップで作成した質問票を一問ずつ解説していきました。

 

オリエンテーションの様子2 2人組に分かれ質問票への理解を深める

質問票の内容1つ1つをきちんと理解しようとする姿勢が、彼らの真剣な眼差しと途切れのない質問に見られました。

 

全体の質疑応答が終わると、2人組みを作り質問票を確認し話し合う作業に移ります。ボランティア経験の長い、バングラ事務所のヌルウッディンBHN-BDサイトマネージャーが、先生のように見て回り、ボランティア達からの質問に答えていました。そして最後にグループ内で出た質問を皆で共有し、第1日目を終えました。

 

● 調査オリエンテーション 2日目

 

2日目は実際に村へ行き質問を行う、フィールドテストを行います。ボランティア達は3つのグループに分かれ、それぞれ村へ。

 

そのうちの1つ、ヌルウッディン・サイトマネージャーをリーダーとしたチームは、DUSがマイクロクレジットを行っているパラ(村)の1つ(DUSキャンパスから約1km)へ行き、その中の一軒を対象に調査を行いました。

 

家の中へ入れてもらい、ボランティアの1人が代表で家長に質問(その他のボランティアとリーダーがフォロー)をします。質問する際の自己紹介や、質問する際の態度や聞き方等も意識しながら、約35分の聞き取り調査を終えました。

 

フィールドテストで質問をするボランティア達 フィールドテスト後チーム内でフィードバック

DUSキャンパスに戻ったボランティア達は、それぞれフィードバックを全員で共有し、意見や質問をまじえながらさらに理解を深めました。バングラの文化的な習慣か、皆から常に意見や質問が活発に出て、理解を深めよう・学ぼうとする姿勢がとてもよく見られました。

 

2日間長時間にわたるオリエンテーションでしたが、ボランティア達からは「フィールドテストを含めよくオーガナイズされていてわかりやすかった」、「内容が理解しやすかった」という声を聴くことができ、彼らにとっても充実した内容だったようです。

 

実際のベースライン調査は、7月上旬から中旬にかけ、25名のボランティアが約15日かけて調査を行い、7月末にはデータ分析を終える予定です。

 

 

 ※現地での写真はFacebookの写真アルバムをご覧ください。

>>バングラデシュ・ハティア島プロジェクトに関する前の記事はこちら

 

バングラデシュ・ハティア島CRプロジェクト

玉木(プロジェクト・オフィサー)

寄附をする