「南極ってどんなところ?」~飯舘村仮設小学校で南極教室を開催

2013年2月6日(水)12:00

● 南極教室開催のきっかけ

1月24日に飯舘村仮設小学校で、女性越冬隊員の中山由美さん(朝日新聞報道部、45次越冬隊、51次夏隊)を招き南極教室が開かれました。

4年生~6年生を対象とした南極教室の様子

この「南極教室」は、飯舘村教育長の広瀬要人(ひろせかなめ)さんの「南極のすばらしい自然を子供たちに紹介し、大きな夢を持って成長して欲しい」との願いから始まり、講師の中山さんおよび、朝日新聞社、国立極地研究所などの協力により実現しました。

当会はこれまでジャパンプラットフォーム(JPF)の支援を受けて、福島県飯舘村で2011年6月から村民避難先などを結ぶ「までいかえるネット構築事業」を、また2012年5月からは「飯舘村避難者健康維持・向上支援事業」を展開してきました。そうした中、2012昨年10月末に事業を通じて広瀬教育長と懇談の機会があり、その際筆者が南極越冬隊の元隊員であることが話題となり、早速広瀬さんから「南極教室」の提案・協力依頼がありました。その後、中山さんを紹介させて頂き、スケジュール調整や極地研究所への資料提供依頼などのお手伝いをしながら、この度開催に至った次第です。

● 飯舘村の仮設小学校で南極教室開催

飯舘村の仮設小学校(2012年4月開校)は、福島県の川俣町にあり、もともと飯舘村にあった飯樋小学校、草野小学校、臼石小学校の3つが入居しています。児童は福島市内、伊達市、二本松市などの周辺の仮設住宅や借り上げ住宅から1時間近くかけてスクールバスで通学しています。

「南極教室」は、低学年(1~3年生、104人)の部と、高学年(4~6年生、118人)の二部に分けて開催されました。200回以上もの講演をこなされた中山さんの流暢な説明に加え、ペンギンのひょうきんな動作などに、低学年の子ども達は良く反応し、会場いっぱいに笑いが広がりました。

皇帝ペンギン紹介、講師は中山さん 氷山の氷の塊

「氷山の氷」も極地研究所から提供して頂きました。南極大陸の氷は、過去何十万年もの間に降った雪が積み重なり、最高3,000メートルを超える厚さとなっています。それが海に流れ出たものが「氷山」となります。そのため、「氷山の氷」には圧縮された空気の粒が充満されており、水に溶け出すときに「パチッ、パチッ」と音をたててはじけます。

そこで、子ども達に少しでも南極を体験してもらえればと、南極の氷をコップに入る大きさに砕きそこに水を入れ、10人ほどのグループに氷の融ける様子を見ながら音を聞いてもらいました。子ども達が興奮しながら、氷に触れ、においをかぎ、音を聞く様子は、写真を見て頂ければ一目瞭然です。

空気のはじける音を聴く 氷山の氷を眺める

1月の昭和基地は夏の輸送や建設作業の真っ最中で忙しく、「テレビ電話」による南極教室は実現できませんでしたが、次回は「テレビ電話」で昭和基地と結び、直接話ができるよう企画をしたいと思います。

>>飯舘村被災者支援事業に関する前の記事はこちら

第2次飯舘村被災者支援事業担当:横野(参与)

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