BHN熊本事務所の熊本地震被災者支援活動~南阿蘇村馬立団地でのICT健康サロン~

2022年5月10日(火)13:42

 

BHN熊本事務所(所長 色見 高司氏)では、2016年4月に発災した熊本地震被災地(熊本市、益城町、嘉島町、御船町、甲佐町、西原村、南阿蘇村等合計7市町村)おいて、復興フェーズ毎に(避難所フェーズ 6カ所、仮設住宅団地フェーズ 47カ所、災害公営住宅団地フェーズ 9カ所)、各種の工夫を取り入れた「ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動」を実施してきました。

2020年6月には、これまで仮設住宅団地集会所に開設していたBHNパソコンコーナー設備の撤去・回収を完了し、災害公営住宅団地集会所(2020年6月時点では9カ所~2021年12月時点では益城町木山下辻団地及び南阿蘇村馬立団地の2カ所)に移設して被災者支援活動を継続しています。併せて、集約残置された益城町木山仮設住宅団地集会所での支援活動を継続しています。

2020年初めに始まった新型コロナウイルス感染症は日本国内で繰り返し猛威を振るい、日本国内の多くの災害被災地では十分な被災者支援活動ができない状態に陥りました。熊本県内でも同様の状態でした。このような状況下において、2020年7月には、令和2年7月豪雨が発災し熊本県南部球磨川流域に大きな人的・物的被害をもたらしました。BHN熊本事務所では、熊本地震被災者支援事業で使用した各種ICTツール及び獲得した経験・ノウハウを活用して、新型コロナウイルス感染防止対策を最優先しながら、令和2年7月豪雨被災者支援事業を開始しました。

2022年4月23日、新型コロナウイルス感染症防止対策として導入されていた「まん延防止等重点措置」が全国的に解除されたことを受けて、南阿蘇村馬立団地を直接訪問する被災者支援活動「ICT健康サロン」を実施しました。マスク着用、手指消毒、ポケットCO2センサー等を使った3密防止対策の徹底等、新型コロナウイルス感染防止対策を最優先して実施しました。

 

パソコン研修会(講師・吉田 和子氏)
(南阿蘇村災害公営馬立団地集会所 2022年4月23日撮影)

 

この日は、熊本地震被災地において人気のある「パソコン教室&健康体操会&お茶会」を組み合わせた「ICT健康サロン」を実施しました。

パソコン教室用のパソコンはBHN熊本事務所の講師が毎回携行しています。この日のパソコン研修会の講師は、BHN熊本事務所の吉田 和子氏が担当しました。

 

ビデオ画像に合わせ座ってできる健康体操会(講師・尾形 邦彦氏)
(南阿蘇村災害公営馬立団地集会所 2022年4月23日撮影)

 

同時並行的に実施した「健康体操会」には、集会所に設置してあるテレビモニターと講師が携行したパソコンをHDMIケーブルで接続して実施しています。この日の座ってできる健康体操会の講師は、BHN熊本事務所の尾形 邦彦氏が担当しました。

最後に、短時間の「お茶会」を開催しました。パソコン教室と健康体操会に参加した全員が参加して、健康トークを楽しみました。

この日の「ICT健康サロン(パソコン教室&健康体操会&お茶会)」は大変好評でした。コロナ禍の影響で団地内のメンバーが集まる機会が非常に少なくなり、寂しい思いをしいられている方は久しぶりのおしゃべりで楽しかったと、とても喜んでおられました。BHN熊本事務所では、次回は5月28日に実施することにしました。

 

熊本地震被災者支援事業
プロジェクトマネジャー(理事)
有馬 修二

 

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*BHN 自主事業「熊本地震地域ICT支援事業」、事業期間:「2016年10月16日~2023年3月31日予定」は、西日本電信電話株式会社(CLUB NTT-West)、NTTファイナンス株式会社(NTTグループカード)、株式会社NTTドコモ(d POINT CLUB)のポイント寄附にてご支援いただいて、事業を継続しています。

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