9月:宮城県東松島市における被災者の地域コミュニティ支援事業
2012年11月2日(金)20:50



※当事業は、皆さまからご寄附頂いた「東日本大震災被災者支援活動指定寄附金」を活用し実施しています
インターネット環境と身に付けたパソコン操作を、地域活動に活用する動きが始まっています。
矢本にある事務所を開放して、地域の皆さんにインターネット環境を提供する活動も始めています。ただし、事務所が留守になる時間がありますので、ご利用を希望される方は、事務所前の掲示をご覧下さい。
終日開放は、11月からになります。
<東松島事務所>
住所:宮城県東松島市矢本字関の内108 (伊東義塾2階)
電話番号:0225-24-8427
9月の主な活動内容
・ 5月からインターネット支援をしていた大規模仮設住宅団地2ヵ所に、電力系企業の支援で光回線が開
通。工事終了後、自治会役員と集会所スタッフ専用の無線LAN回線、居住者や支援団体がパソコンやタ
ブレットを自由に使える無線LAN回線を設定。
・ 光回線設置の要請を受けた仮設住宅で調査を実施。
・ 宮戸島の仮設住宅でパソコン講習会を開始。自宅での復習用にパソコンを貸し出すパソコン図書館も
運営。
・ 野蒜地区では、在宅被災者及び自宅の修理が終わり仮設住宅より帰住した人向けのパソコン講習会開催
のための打ち合わせを行う。
・ 一箇所の団地には、パソコン講習に中級クラスも設置。
・ その他、決算期と役員改選期を迎えた自治会には、パソコンによる決算書の作成や選挙事務作業を支
援。自治会によっては、農地で使う農機具を安価に購入するためのインターネットオークションの
利用方法や、生活用品のまとめ買い方法の講習を実施。
インターネットを活用した活動が始まりました
先に支援を開始した団地から、徐々に自治会のホームページの作成が始まっています。
ひまわり集会所 共に歩んでいる皆さま・リンク
10月から団地で制作された工芸品をインターネットで販売をする計画が、デパートなどからの注文が多く生産が追いつかず、延期になりました。ネットでの販売は、11月から始まるようです。
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農園管理にパソコンを活用
団地の近くに土地を借りて、農業を始めている自治会があります。
そこでは、当会が支援したパソコンで収穫物のリストを作成して管理しています。このリストは、75歳になる自治会会長さんが作成したものです。この方は、MS-DOS(マイクソフト製。Windows95搭載以前の事実上の標準OS)の時代のパソコンを使いこなしていたという強者です。
10月初旬に、この農場を見せていただきました。茄子、唐辛子、ねぎ、枝豆、里芋などのたくさんの野菜が実っていました。その日は、会長さんと3名の入居者により、冬菜とキャベツの植え付けが行われていました。
話をリストに向けると、作業を手伝った人への報酬の記録もあることがわかりました。
収穫物を販売したところ収益が出て、作業者に日当を支払うことができるのだそうです。ちなみに、時給は「60円」。ただし、最低賃金法に抵触しないのか、心配しているのは見物人だけのようでした。
お土産に、唐辛子を両手一杯いただいた帰り道、犬と散歩中の女性に「皆さん楽しそうですねえ」と話し掛けられました。
★ 東日本大震災被災者支援活動指定寄附金の『収支報告書』はこちらをご覧ください。
>>8月の東松島支援事業の報告はこちら
石巻周辺被災者支援事業担当
※BHNの東日本大震災被災者支援活動に対する寄附金は、「指定寄附金」として平成24年1月27日付けで東京国税局長の確認を得ています。これにより、BHNが募集する以下の活動に要する費用に充てるための寄附金は「指定寄附金」となり、税制優遇を受けることができます。引き続き、皆さまからのあたたかいご寄附をお待ちしております。