2013年1月:宮城県東松島市における被災者の地域コミュニティ支援事業

2013年3月19日(火)16:46

 

●活動地域を石巻市にも拡大

年が改まり、被災された方々の仮設住宅で迎える正月も2回目になりました。

今年は例年にない大雪に見舞われ、地域の方々は慣れない雪に戸惑いを見せています。一方、子供たちは、これまでに経験したことがない大雪に大喜びで、雪遊びに夢中になっていました。

当会の活動は、昨年12月、石巻市からも仮設住宅団地に対するインターネット環境支援の要請を受け、年明けから本事業の対象地域に石巻市を加えることになりました。

1月26日、仮設住宅に支援で建てられた「こどものみんなの家」の竣工式に「大曲浜獅子舞保存会」が駆けつけ、お祝いの獅子舞を披露していました

1月26日、仮設住宅に支援で建てられた「こどものみんなの家」の竣工式に「大曲浜獅子舞保存会」が駆けつけ、お祝いの獅子舞を披露していました。

●東松島市内の仮設住宅における情報通信ニーズの再調査

現在、東松島市内では6ヵ所の仮設住宅団地にインターネット環境を提供し、その団地自治会業務のIT化とメンテナンス支援を行っています。

石巻市でも同様の支援を始めるに当たり、東松島市内の仮設住宅でも、改めてニーズ調査を実施しました。その結果、新たにインターネット環境支援の要請があったのは2ヵ所、パソコンやプリンタ等の支援要請が2ヵ所から寄せられました。

インターネット設置が確定した1ヵ所の仮設住宅に関しては設置場所の詳細調査も行い、市役所に設置のための手続きの作業を行いました。また、パソコンやプリンタ設置要請に関しても、詳細な調査を行ってLAN環境の増設などの準備を進めています。

●石巻市内での支援活動

石巻市における活動については、「みらいサポートセンター」「石巻仮設住宅自治会連合推進会」、市当局における調査を行いました。

石巻市内の35仮設住宅団地には、2012年から総務省の支援を受けた企業によるインターネット支援事業が行われていました。その支援が本年3月31日をもって終了します。その事業を当会が引き継いで、35団地の内、早急に設置が望まれる5ヵ所をまず支援します。

また、他団体が同様の支援を行う7ヵ所に対しては、パソコン等の機材を提供します。この12ヵ所については、今後各団地を訪問し、インターネット環境提供のための具体的な調査を行います。

設置するパソコンは、通信系企業から中古百数十台を寄贈していただくことになりました。それに当たり、ソフトウエアとセキュリティソフトも、関連企業からご提供いただくための手続きを進めています。

●JR東矢本駅

当会の事務所は、JR東矢本駅から徒歩で10分程度のところにあります。この駅は、1987年(昭和62年)3月31日の「日本国有鉄道時代の(一番)最後の日に開業した駅」であり、「国有鉄道が民営化され、東日本旅客鉄道株式会社として営業を開始後最初に誕生したJR仙石線の駅」です。

JR仙石線は一部が津波の被害を受け不通となり、松島海岸駅-矢本駅間は、代行バスが運行しています。仙石線の完全開通は、2015年になるそうです。

★ 東日本大震災被災者支援活動指定寄附金の『収支報告書』はこちらをご覧ください。

 

>>12月の東松島支援事業の報告はこちら

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石巻周辺被災者支援事業担当

 

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