BHN広島事務所の令和3年7月・8月豪雨被災者支援活動 ~西日本豪雨被災者支援活動の経験・ノウハウを活かして~

2021年12月9日(木)11:38

 

 

2021年7月に発災した令和3年7月豪雨は静岡県・島根県・広島県等に重大な豪雨被害をもたらしました。更に、2021年8月発災した令和3年8月豪雨は長野県・広島県・福岡県・佐賀県・長崎県等に重大な豪雨被害をもたらしました。日本国内の豪雨災害被災地では、新型コロナウイルス感染防止の観点から県境をまたぐ被災者支援活動は厳しく抑制されていたことから、BHNテレコム支援協議会(以下、BHN)では支援対象地域を広島県及び島根県に絞り、2018年西日本豪雨被災者支援事業の経験・ノウハウを有するBHN広島事務所(事務所長 福田 卓夫氏)を基点とするネット活用型被災者支援活動を目指す取り組みを開始しました。

2021年9月末、広島県及び島根県の令和3年7月・8月豪雨被災地を訪ね被災状況を確認しました。この時の模様は、前回の活動報告「BHN広島事務所の令和3年7月・8月豪雨被災者支援活動への取り組み ~BHN広島事務所メンバーによるMeet会議と被災地現地調査写真報告~」(2021年11月29日版)でお伝 えしました。

 

2021年11月末、BHN広島事務所では、令和3年7月・8月豪雨被災者支援活動として、2018年西日本豪雨被災者支援事業で獲得した経験・ノウハウを活かしたネット活用型被災者支援活動に着手しました。今回は令和3年7月・8月豪雨で被災した地域及び隣接地域のコミュニティーセンター、島根県大田市 北三瓶まちづくりセンター(2021年11月25日)及び広島県 広島市まちづくり市民交流プラザ(2021年11月29日)での、現地に出向いた実践研修会の開催状況をお伝えします。

 

最初に、2021年11月25日、島根県大田市 北三瓶まちづくりセンターでの活動状況をお伝えします。参加者:地域住民の皆さま11人、講師 福田 卓夫氏が参加した現地実践研修会を実施しました。

 

通信環境の説明、講師 福田 卓夫氏
(島根県大田市 北三瓶まちづくりセンター)
(2021年11月25日撮影)

 

現地実践研修会に参加した皆さま
(島根県大田市 北三瓶まちづくりセンター)
(2021年11月25日撮影)

 

この日は、日本郵便のはがきデザインキット2022を使ってパソコン及びスマホで年賀状を作成しました。たくさんあるひな形から選ぶだけで簡単に作成できるので、みなさん驚いていました。参加者全員が時間内で原版を完成し、更に、一部の方は必要な枚数を印刷して帰られました。

 

パソコンで年賀状を作成研修(講師 福田 卓夫氏)
(島根県大田市 北三瓶まちづくりセンター)
(2021年11月25日撮影)

 

スマホで年賀状を作成研修(講師 福田 卓夫氏)
(島根県大田市 北三瓶まちづくりセンター)
(2021年11月25日撮影)

 

日本郵便はがきデザインキット2022を使ってスマホで年賀状作成研修
(島根県大田市 北三瓶まちづくりセンター)
(2021年11月25日撮影)

 

作成した年賀状をその場で印刷
(島根県大田市 北三瓶まちづくりセンター)
(2021年11月25日撮影)

 

続いて、防災情報取得に役立つアプリ「NHKニュース・防災」機能をタブレットや各人のスマホで体験する防災情報取得研修を実施しました。今年の大雨で豪雨災害が発生した島根県出雲市に隣接し、自主防災の取り組みも実施されている地域なので、このような防災アプリには強い関心がありました。参加者全員に防災情報の取得を体験していただきました。

今回の現地実践研修会内は、災害時はもちろん、天気予報等日常的に役立つと大変好評でした。

 

タブレットで防災情報取得研修
(島根県大田市 北三瓶まちづくりセンター)
(2021年11月25日撮影)

 

島根県大田市 北三瓶まちづくりセンターでの通信環境には、新しく準備したhome5Gルーターにスマホ、パソコン、プリンターを接続し、印刷まで問題なくできました。複数の同型プリンターをWi-Fi接続した場合は、プリンターの固有番号(MACアドレス)で区別でき、出力するプリンターを指定することができることを確認しました。あらかじめ設置場所の登録を変更しておいたので、home5Gルーターは正常に安定して動作しました。この地区には未だ5Gは来ていないので4G機能を使用して接続しました。今回構築したように、home5Gルーターに各種機器を接続することにより、様々な用途での利用ができることを実証することができました。

 

次に、2021年11月29日、広島県 広島市まちづくり市民交流プラザ(2021年11月29日)での活動状況をお伝えします。参加者:広島県広島市安佐南区より1人、講師 沖野啓子氏が参加した現地実践研修の準備会を実施しました。

 

現地実践研修の準備会 講師・沖野 啓子氏と参加者・西村さん
(広島市まちづくり市民交流プラザ)
(2021年11月29日撮影)

 

防災アプリを使ったタブレット研修
(広島市まちづくり市民交流プラザ)
(2021年11月29日撮影)

 

スマホに防災アプリをインストール
(広島市まちづくり市民交流プラザ)
(2021年11月29日撮影)

 

今年の大雨による被害が発生した広島市安佐南区山本地区に隣接する地区の住民に防災情報取得について研修を行いました。作成した資料に基づき、タブレットで、アプリ「NHKニュース・防災」と広島県の防災ポータルサイトを見てもらいその機能と使い方を説明しました。参加した方は、以前住んでいた広島県広島市安佐南区緑井で土砂災害を経験されているので防災意識も高く、このような情報はありがたい、地域に帰って周りに広めると話されました。また、自身のスマホにも防災アプリをインストールされました。

 

広島市まちづくり市民交流プラザでの通信環境には、新しく準備した5Gモバイルルーターで接続し安定して動作しました。

 

西日本豪雨被災者支援事業 プロジェクトマネジャー(理事)
(含む、令和3年7月・8月豪雨被災者支援活動)
有馬 修二

 

 

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