令和6年能登半島地震被災者支援事業 ~珠洲市・穴水町・輪島市の集会所を活動拠点にした、ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動への取り組み(19)~
2025年5月14日(水)10:58




BHN北陸事務所(所長:姉﨑 幸雄氏)は、令和6年能登半島地震被災地、主に、石川県珠洲市、穴水町、輪島市等に建設された仮設住宅団地・集会所等を対象に、「ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動への取り組み」を実施しています。
BHN北陸事務所PC/エリアマネージャー・現地調整担当(坂下 武吉氏)が中心となって、石川県珠洲市、穴水町、輪島市等に建設される仮設住宅団地・集会所等を対象に「BHNパソコンコーナー」を開設する計画で、当該市役所担当課及び当該仮設住宅団地自治会役員等に対する現地調整業務を慎重に実施し、現地調整業務を完了した市町毎に「BHNパソコンコーナーの開設作業」に移行しました。
BHN北陸事務所では、①2024年6月1日(土)、珠洲市内の仮設住宅団地集会所3カ所(珠洲市 宝立町第1団地、珠洲市 蛸島町第1団地、珠洲市 正院町第1団地)に、②2024年6月7日(金)、穴水町内の仮設住宅団地集会所2カ所(穴水町 由比ケ丘団地第1集会所及び第2集会所)に、③2024年7月19日(金)、輪島市内の仮設住宅団地集会所2カ所(輪島市 町野町第2団地及び輪島市 門前町道下第1団地)に、④2024年8月16日(金)、輪島市内の仮設住宅団地集会所2カ所(輪島市門前町 清水第1団地及び道下第2団地) に、⑤2024年9月25日(水)、輪島市内の仮設住宅団地集会所2カ所(輪島市山岸町 山岸町第2団地及び輪島市稲屋町 稲屋町第1団地)に、⑥2025年2月16日(日)、輪島市内の仮設住宅団地集会所1カ所(輪島市 町野町第1団地)に実施し、被災地全体で3市町12カ所の仮設住宅団地集会所へ「BHNパソコンコーナーの開設作業」を完了しました。
BHN北陸事務所が開設したBHNパソコンコーナーの構成品は、ドコモ5G Wi-Fiルーター home5G HR02、SH-52B、小型ノートパソコン、タブレット、カラープリンター、印刷用インク・印刷用紙、携帯用LED“アイムライト”、テーブル・イス、収納箱、各種説明資料等です。
なお、BHN北陸事務所では、当初、既得旧型パソコン及び小型プリンターを活用して開設作業を実施しました。開設したBHNパソコンコーナーは被災地の皆さまから高評価をいただき、各仮設住宅団地では活発に活用が開始されました。新規パソコン調達用の事業予算が確保できたことから、定期巡回設備点検作業の日程に合わせて、新規調達した新型パソコン及び同時に大量印刷が可能となる中型プリンターへの設備更改工事を実施しました。これらの設備更改工事は、各仮設住宅団地の皆さまから大変歓迎されました。
BHN北陸事務所では、BHNパソコンコーナー開設作業を終えた12カ所の仮設住宅団地集会所を活動拠点にして、ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化活動を推進していきます。地域ごとの被災者要望を加味しながら、①BHNパソコンコーナーの定期巡回設備点検、②BHNパソコンコーナーの個別活用相談、③小規模スマホ研修会・ICT研修会・ICT健康体操会を継続していきます。更に、④企画・案内チラシ作成配布を伴う自主企画型コミュニティ活動の促進、及び⑤復興段階を迎えた被災地との「被災地間ネット交流会」、加えて、能登地震被災地内での「被災地内ネット交流会」を進めていきます。
なお、BHNが実施している令和6年能登半島地震被災者支援事業は、2024年10月31日付けで「ボラサポ・令和6年能登半島地震第5回中長期助成事業の助成団体」として決定されました。ボラサポ事務局から届いた赤い羽根・ボラサポシールの貼付及び赤い羽根・ボラサポ旗を掲揚しながら令和6年能登半島地震被災者支援活動を実施していきました。更に、2025年3月1日付けで、活動名「ICTを活用したコミュニティ活動再生・活性化支援事業」は、JPF(ジャパンプラットフォーム、以下JPF)能登半島災害支援(地震・豪雨)助成事業として採択されました。JPFから示されたロゴマークを貼付・掲示しながら「ICTを活用したコミュニティ活動再生・活性化支援事業」を実施していきます。
2025年度は、特に、企画・案内チラシ作成配布を伴う自主企画型コミュニティ活動の促進、復興段階を迎えた被災地との被災地間ネット交流会、加えて、能登地震被災地内での被災地内ネット交流会等に力点をおいて取り組んでいきます。
■珠洲市蛸島町第1団地集会所と珠洲市蛸島公民館の間を結んだ被災地内ネット交流会(第1回目ネット交流会)
BHN北陸事務所(姉﨑 幸雄氏、坂下 武吉氏、中川 敏弘氏、荒川 修司氏)は、2025年4月12日、「珠洲市蛸島町第1団地集会所と珠洲市蛸島公民館の間を結んだ被災地内ネット交流会(第1回目ネット交流会)」を試験的に実施しました。

珠洲市蛸島町第1団地集会所と珠洲市蛸島公民館の間
を結んだ被災地内ネット交流会(第1回目ネット交流会)
珠洲市蛸島町第1団地集会所側(姉﨑所長と自治会役員1名が参加)
(2025年4月12日撮影)

珠洲市蛸島町第1団地集会所と珠洲市蛸島公民館の間
を結んだ被災地内ネット交流会(第1回目ネット交流会)
珠洲市蛸島公民館側(自治会役員2名が参加)
(2025年4月12日撮影)
■珠洲市蛸島公民館、蛸島町第1団地住民及び在宅避難者住民向け合同スマホ研修会
BHN北陸事務所(姉﨑 幸雄氏、坂下 武吉氏、中川 敏弘氏、荒川 修司氏)は、2025年4月12日午後、珠洲市蛸島公民館において、蛸島町第1団地住民及び在宅避難者住民向け合同スマホ研修会を開催しました。
スマホ研修会を開始する前に、「珠洲市蛸島町第1団地集会所と珠洲市蛸島公民館間を結んだ被災地内ネット交流会の様子を報告し、ネット交流会の有効性について被災者の皆さまと一緒に話し合いました。この日の合同スマホ研修会には、BHN広島事務所(福田 卓夫所長)が被災地間ネット交流会の準備を兼ねて広島側から参加し、合同スマホ研修会を見守りました。なお、この日から、赤い羽根・ボラサポ旗とBHNロゴマークの旗竿に、JPFのロゴマークを掲げて活動を実施しました。
BHNテレコム支援協議会の国内災害被災者支援活動は、大規模国内災害(3.11東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨、令和6年能登半島地震等)に対し「JPF国内災害被災者支援チーム」として活動してきました。

珠洲市蛸島町第1団地住民及び在宅避難者住民向け合同スマホ研修会
被災地内ネット交流会の様子を報告、ネット交流会の有効性について話し合い
(2025年4月12日撮影)

蛸島町第1団地住民及び在宅避難者住民向け合同スマホ研修会
広島側からBHN広島事務所福田卓夫所長が参加し、合同スマホ研修会を見守り
(2025年4月12日撮影)
この日の合同スマホ研修会は、珠洲市蛸島公民館の公民館長・増田氏から絶賛され、継続開催の要請をうけました。
■珠洲市大谷町第1仮設住宅団地集会所へパソコン・カラープリンターの緊急配備
2025年4月、BHN北陸事務所PC/エリアマネージャー・現地調整担当・坂下武吉氏に対し、石川県珠洲市より珠洲市大谷町第1仮設住宅団地からの要望(BHNパソコンコーナー開設要望)が伝えられました。
BHN北陸事務所(姉﨑 幸雄氏、坂下 武吉氏、中川 敏弘氏、荒川 修司氏)は、BHNパソコンコーナーの新規開設要望に応えることは不可能でしたが、何か出来ることは無いかと検討し、2025年4月12日、予備機として保有している旧型パソコン、カラープリンター、カラーインク、印刷用紙、そして携帯用小型LED“アイムライト”を持って一番に駆けつけました。

珠洲市大谷町第1仮設住宅団地集会所へ
旧型パソコン、カラープリンター等を緊急配備
(2025年4月12日撮影)
この日、大谷町第1仮設住宅団地(71戸)の丸山忠次区長さんに直接お会いしてお話を伺うことができました。大谷町第1仮設住宅団地は、地震に加え豪雨被害で道路が寸断、孤立状態になり大変に苦労したこと、最近はボランティアの数が減ってきているとのことでした。今回のBHN北陸事務所の素早い対応に対し非常に感謝されました。特に、カラーインク・印刷用紙等の消耗品まで支援対象としている点も喜ばれました。
■珠洲市及び穴水町仮設住宅団地集会所へ定期巡回設備点検・活用相談
BHN北陸事務所(姉﨑 幸雄氏、坂下 武吉氏、中川 敏弘氏、荒川 修司氏)は、珠洲市正院町第1団地集会所、蛸島町第1団地集会所、宝立町第1団地集会所、穴水町由比ヶ丘団地第1集会所、由比ヶ丘団地第2集会所に開設しているBHNパソコンコーナーに対し、定期巡回設備点検を実施しました。プリンターのヘッド清掃、インク補充、印刷用紙補充作業等を実施しました。穴水町由比ヶ丘団地第2集会所では、併せて、責任者・高 美緒子氏と面談しました。

BHNパソコンコーナーの定期巡回設備点検・活用相談
珠洲市正院町第1団地(上左)、蛸島町第1(上中)、宝立町第1(上右)
穴水町由比ヶ丘団地第1(下左)、由比ヶ丘団地第2(下右)
(2025年4月12日撮影)
■輪島市町野町第1団地集会所と広島県呉市天応地区を結んだ被災地間ネット交流会(第2回目ネット交流会)
BHN北陸事務所(姉﨑 幸雄氏、坂下 武吉氏、中川 敏弘氏、荒川 修司氏)及び輪島市町野町第1団地自治会長予定者と皆さま、BHN広島事務所(福田 卓夫氏、沖野 啓子氏、岩本 一子氏、岡崎 幸子氏、杉原 瑞枝氏、廣中 香氏)及び呉市天応大浜団地自治会長(沖田 英一氏)が参加し、2025年4月27日、「輪島市町野町第1団地集会所と広島県呉市天応地区を結んだ被災地間ネット交流会(第2回目ネット交流会)実施しました。
BHN北陸事務所所長・姉﨑 幸雄氏の挨拶、BHN広島事務所所長・福田 卓夫氏の挨拶の後、呉市天応大浜団地自治会長・沖田 英一氏から2016年西日本豪雨災害からの復興への取り組みを説明し、能登半島地震被災地の被災者の皆さまに励ましの言葉を述べました。輪島市町野町第1団地自治会長予定者から能登半島地震被災地の現状を話しました。

輪島市町野町第1団地集会所と広島県呉市天応地区を結んだ
被災地間ネット交流会(第2回目ネット交流会)
(2025年4月27日撮影)
◆画像をクリックするとYoutubeが開きます
◆画像をクリックするとYoutubeが開きます
BHN北陸事務所では、引き続き、BHNパソコンコーナー開設作業を終えた12カ所の仮設住宅団地集会所を活動拠点にして、ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化活動を推進していきます。地域ごとの被災者要望を加味しながら、①BHNパソコンコーナーの定期巡回設備点検、②BHNパソコンコーナーの個別活用相談、③小規模スマホ研修会・ICT研修会・ICT健康体操会を継続していきます。更に、④企画・案内チラシ作成配布を伴う自主企画型コミュニティ活動の促進、及び⑤復興段階を迎えた被災地との「被災地間ネット交流会」、加えて、能登地震被災地内での「被災地内ネット交流会」を進めていきます。
これまでの活動状況は以下のページをごらんください。
理事(プロジェクトマネジャー)
有馬 修二