令和6年能登半島地震被災者支援事業 ~珠洲市・穴水町・輪島市の集会所を活動拠点にした、ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動への取り組み(20)~
2025年5月27日(火)10:01




BHN北陸事務所(所長:姉﨑 幸雄氏)は、令和6年能登半島地震被災地、主に、石川県珠洲市、穴水町、輪島市等に建設された仮設住宅団地・集会所等を対象に、「ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動への取り組み」を実施しています。
BHN北陸事務所PC/エリアマネージャー・現地調整担当(坂下 武吉氏)が中心となって、石川県珠洲市、穴水町、輪島市等に建設される仮設住宅団地・集会所等を対象に「BHNパソコンコーナー」を開設する計画で、当該市役所担当課及び当該仮設住宅団地自治会役員等に対する現地調整業務を慎重に実施し、現地調整業務を完了した市町毎に「BHNパソコンコーナーの開設作業」に移行しました。
BHN北陸事務所では、①2024年6月1日(土)、珠洲市内の仮設住宅団地集会所3カ所(珠洲市 宝立町第1団地 約153戸、珠洲市 蛸島町第1団地 約117戸、珠洲市 正院町第1団地 約76戸)に、②2024年6月7日(金)、穴水町内の仮設住宅団地集会所2カ所(穴水町 由比ケ丘団地第1集会所及び第2集会所 約170戸 )に、③2024年7月19日(金)、輪島市内の仮設住宅団地集会所2カ所(輪島市 町野町第2団地 約268戸 及び輪島市 門前町道下第1団地 約279戸)に、④2024年8月16日(金)、輪島市内の仮設住宅団地集会所2カ所(輪島市門前町 清水第1団地 約69戸及び道下第2団地 約68戸) に、⑤2024年9月25日(水)、輪島市内の仮設住宅団地集会所2カ所(輪島市山岸町 山岸町団地 約251戸 及び輪島市稲屋町 稲屋第1団地 約89戸)に、⑥2025年2月16日(日)、輪島市内の仮設住宅団地集会所1カ所(輪島市 町野町第1団地 約81戸)に実施し、被災地全体で3市町12カ所の仮設住宅団地集会所(総計 約1621戸)へ「BHNパソコンコーナーの開設作業」を完了しました。
BHN北陸事務所が開設したBHNパソコンコーナーの構成品は、ドコモ5G Wi-Fiルーター home5G HR02、SH-52B、小型ノートパソコン、タブレット、カラープリンター、印刷用インク・印刷用紙、携帯用LED“アイムライト”、テーブル・イス、収納箱、各種説明資料等です。
BHN北陸事務所では、当初、既得旧型パソコン及び小型プリンターを活用して開設作業を実施しました。開設したBHNパソコンコーナーは被災地の皆さまから高評価をいただき、各仮設住宅団地では活発に活用が開始されました。新規パソコン調達用の事業予算が確保できたことから、定期巡回設備点検作業の日程に合わせて、新規調達した新型パソコン及び同時に大量印刷が可能となる中型プリンターへの設備更改工事を実施しました。これらの設備更改工事は各仮設住宅団地の皆さまから大変歓迎されました。
BHNが実施している令和6年能登半島地震被災者支援事業は、2024年10月31日付けで「ボラサポ・令和6年能登半島地震第5回中長期助成事業の助成団体」として決定されました。ボラサポ事務局から届いた赤い羽根・ボラサポシールの貼付及び赤い羽根・ボラサポ旗を掲揚しながら令和6年能登半島地震被災者支援活動を実施しました。
更に、2025年3月1日付けで、活動名「ICTを活用したコミュニティ活動再生・活性化支援事業」はJPF(ジャパンプラットフォーム)能登半島災害支援(地震・豪雨)助成事業として採択されました。JPF(ジャパンプラットフォーム)から示されたロゴマークを貼付・掲示しながら「ICTを活用したコミュニティ活動再生・活性化支援事業」を実施していきます。
BHN北陸事務所では、BHNパソコンコーナー開設作業を終えた12カ所の仮設住宅団地集会所を活動拠点にして、ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化活動を推進していきます。地域ごとの被災者要望を加味しながら、①BHNパソコンコーナーの定期巡回設備点検、②BHNパソコンコーナーの個別活用相談、③小規模スマホ研修会・ICT研修会・ICT健康体操会を継続していきます。更に、④企画・案内チラシ作成配布を伴う自主企画型コミュニティ活動の促進、及び⑤復興段階を迎えた被災地との「被災地間ネット交流会」、加えて、能登地震被災地内での「被災地内ネット交流会」を進めています。
■輪島市門前町道下第1団地集会所と広島間を結んだ被災地間ネット交流会(第3回目ネット交流会)
BHN北陸事務所(所長 姉﨑 幸雄氏、坂下 武吉氏、中川 敏弘氏、荒川 修司氏)は、2025年5月11日午前、「輪島市門前町道下第1団地集会所と広島間を結んだ被災地間ネット交流会(第3回目ネット交流会)」を実施しました。BHN広島事務所(所長 福田 卓夫氏、沖野 啓子氏、岩本 一子氏、杉原 瑞枝氏、廣中 香氏)が参加しました。有馬 修二も参加しました。
この日の輪島市門前町道下第1団地集会所では、複数のイベントが重なり、大変に慌ただしい雰囲気でした。輪島市門前町道下第1団地、3人の自治会役員(世話人)、神崎 智子氏、大倉 好子氏、上岡 元子氏が被災地間ネット交流会にご参加いただきました。

輪島市門前町道下第1団地集会所
BHN、JPF、赤い羽根ロゴマークを背景に集合写真
BHN北陸事務所 姉﨑 幸雄氏、中川 敏弘氏、坂下 武吉氏
3人の自治会役員(世話人)神崎 智子氏、大倉 好子氏、上岡 元子氏
(2025年5月11日撮影)

輪島市門前町道下第1団地集会所
BHN北陸事務所 姉﨑 幸雄氏、中川 敏弘氏、坂下 武吉氏、荒川 修司氏
BHN広島事務所 福田 卓夫氏、沖野 啓子氏、廣中 香氏、岩本 一子氏、杉原 瑞枝氏
(2025年5月11日撮影)

輪島市門前町道下第1団地集会所
3人の自治会役員(世話人)神崎 智子氏、大倉 好子氏、上岡 元子氏
BHN広島事務所メンバー、BHN 有馬 修二
(2025年5月11日撮影)
この日の輪島市門前町道下第1団地集会所前では、富山のNGO「アジア子どもの夢」さんが太鼓演奏を披露していました。準備したタブレット端末から中継される勇壮な太鼓演舞を楽しみながら被災地間ネット交流会を実施しました。

準備したタブレット端末から中継される勇壮な太鼓演舞
輪島市門前町道下第1団地集会所前広場
(2025年5月11日撮影)
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自宅は全壊となったが、バラの花咲く庭は残った。そこで、先ず、バラ園の本格的な復興から取り組んだ。そして、復興・整備したバラ園を地域に開放し、被災地コミュニティ全体の復興を目指す取り組みを開始することにした。3人の自治会役員(世話人)神崎 智子氏、大倉 好子氏、上岡 元子氏は目を輝かして話しました。

印刷・配布したチラシ事例(輪島市道下町道下第1団地)
いち早く復興・整備したバラ園を活かしたコミュニティ活動開始!
企画・案内チラシ作成配布を伴う自主企画型コミュニティ活動の事例紹介
(2025年5月11日撮影)
普段のチラシ作成の場合は3人自身が作りますが、今回の3枚のチラシは特別なチラシです。①青空カフェ、②ローズガーデン・コンサート2025は北陸学院大学(田中 純一教授)が作成し、③復興祈願茶会・竹の茶室「帰庵」は京都のお寺さんが作成し、3人の自治会役員(世話人)に提供されました。
集会所に開設しているBHNパソコンコーナーのプリンターで印刷・コピーし、周辺地域7ヵ所の掲示板に貼り広報しています。バラ園のイベント等、規模の大きなものは、門前町全域の仮設住宅団地集会所や、街中の總持寺通りのお店にも貼らせていただいています。「兎に角、BHNパソコンコーナーのパソコンとプリンターは集会所運営・コミュニティ活動に欠かせません。事例紹介として、BHNのホームページにどうぞお使い下さい、素晴らしい支援活動をありがとうございます。今後とも、宜しくお願いいたします」と話されました。
■輪島市稲屋町稲屋第1団地集会所と広島間を結んだ被災地間ネット交流会(第4回目ネット交流会)
BHN北陸事務所(所長 姉﨑 幸雄氏、坂下 武吉氏、中川 敏弘氏、荒川 修司氏)は、2025年5月11日午後、「輪島市稲屋町稲屋第1団地集会所と広島間を結んだ被災地間ネット交流会(第4回目ネット交流会)」を実施しました。輪島市稲屋町稲屋第1団地から2人の自治会役員水谷 正明氏、千葉 昇一氏にご参加いただきました。BHN広島事務所(所長 福田 卓夫氏、沖野 啓子氏、岡崎 幸子、杉原 瑞枝氏、廣中 香氏)が参加しました。有馬 修二も参加しました。
この日の輪島市稲屋町稲屋第1団地集会所では、集会所全体を借り切った状態での被災地間ネット交流会になりました。

輪島市稲屋町稲屋第1団地集会所
BHN、JPF、赤い羽根ロゴマークを背景に
BHN北陸事務所 姉﨑 幸雄氏(後方)
2人の自治会役員 水谷 正明氏、千葉 昇一氏
(2025年5月11日撮影)

輪島市門前町道下第1団地集会所
3人の自治会役員(世話人)神崎 智子氏、大倉 好子氏、上岡 元子氏
BHN広島事務所メンバー、BHN 有馬 修二
(2025年5月11日撮影)
最初に、広島側からBHN広島事務所所長の福田 卓夫氏から、2018年西日本豪雨の際の活動状況、令和6年能登半島地震の際の活動状況を説明し、広島側から参加している皆さまが自己紹介をしました。
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続いて、輪島市側から輪島市稲屋町稲屋第1団地の自治会役員の水谷 正明氏、千葉 昇一氏から、今、仮設住宅団地の住民が抱えている課題、今一番の関心事等について話しました。
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仮設住宅団地内のコミュニティ活性化を目指して各種取り組んでいる事例の一つとして、自治会作成チラシのサンプルを頂戴しました。

コミュニティ活性化を目指して、自治会作成チラシ(稲屋町第1)
(2025年5月11日撮影)
■BHNパソコンコーナー定期巡回設備点検
BHN北陸事務所(姉﨑 幸雄氏、坂下 武吉氏、中川 敏弘氏、荒川 修司氏)は、輪島市門前町道下第1団地、輪島市門前町道下第2団地、輪島市稲屋町稲屋第1団地、輪島市門前町清水第1団地、由比ケ丘団地第2集会所、由比ケ丘団地第1集会所において、BHNパソコンコーナーの定期巡回設備点検作業を実施しました。

BHNパソコンコーナー定期巡回設備点検
(上左)輪島市門前町道下第1団地、(上中)輪島市門前町道下第2団地
(上右)輪島市稲屋町稲屋第1団地
(下左)輪島市門前町清水第1団地、(下中)由比ケ丘団地第2集会所
(下右)由比ケ丘団地第1集会所
(2025年5月11日撮影)
BHN北陸事務所では、引き続き、BHNパソコンコーナー開設作業を終えた12カ所の仮設住宅団地集会所を活動拠点にして、ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化活動を推進していきます。地域ごとの被災者要望を加味しながら、①BHNパソコンコーナーの定期巡回設備点検、②BHNパソコンコーナーの個別活用相談、③小規模スマホ研修会・ICT研修会・ICT健康体操会を継続していきます。更に、④企画・案内チラシ作成配布を伴う自主企画型コミュニティ活動の促進、及び⑤復興段階を迎えた被災地との「被災地間ネット交流会」、加えて、能登地震被災地内での「被災地内ネット交流会」を進めていきます。
これまでの活動状況は以下のページをごらんください。
理事(プロジェクトマネジャー)
有馬 修二