令和6年能登半島地震被災者支援事業 ~珠洲市・穴水町・輪島市の集会所を活動拠点にした、ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動への取り組み(23)~

2025年6月24日(火)14:05

 

 

BHN北陸事務所(所長:姉﨑 幸雄氏)は、令和6年能登半島地震被災地、主に、石川県珠洲市、穴水町、輪島市等に建設された仮設住宅団地・集会所等を対象に、「ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動への取り組み」を実施しています。

 BHN北陸事務所PC/エリアマネージャー・現地調整担当(坂下 武吉氏)が中心となって、石川県珠洲市、穴水町、輪島市等に建設される仮設住宅団地・集会所等を対象に「BHNパソコンコーナー」を開設する計画で、当該市役所担当課及び当該仮設住宅団地自治会役員等に対する現地調整業務を慎重に実施し、現地調整業務を完了した市町毎に「BHNパソコンコーナーの開設作業」に移行しました。

 BHN北陸事務所では、①2024年6月1日(土)、珠洲市内の仮設住宅団地集会所3カ所(珠洲市 宝立町第1団地 約153戸、珠洲市 蛸島町第1団地 約117戸、珠洲市 正院町第1団地 約76戸)に、②2024年6月7日(金)、穴水町内の仮設住宅団地集会所2カ所(穴水町 由比ケ丘団地第1集会所及び第2集会所 約170戸)に、③2024年7月19日(金)、輪島市内の仮設住宅団地集会所2カ所(輪島市 町野町第2団地 約268戸及び輪島市 門前町道下第1団地 約279戸)に、④2024年8月16日(金)、輪島市内の仮設住宅団地集会所2カ所(輪島市門前町 清水第1団地 約69戸及び道下第2団地 約68戸)に、⑤2024年9月25日(水)、輪島市内の仮設住宅団地集会所2カ所(輪島市山岸町 山岸町団地 約251戸及び輪島市稲屋町 稲屋第1団地 約89戸)に、⑥2025年2月16日(日)、輪島市内の仮設住宅団地集会所1カ所(輪島市 町野町第1団地 約81戸)に実施し、被災地全体で3市町12カ所の仮設住宅団地集会所(総計 約1621戸)へ「BHNパソコンコーナーの開設作業」を完了しました。

BHN北陸事務所が開設したBHNパソコンコーナーの構成品は、ドコモ5G Wi-Fiルーター home5G HR02、SH-52B、小型ノートパソコン、タブレット、カラープリンター、印刷用インク・印刷用紙、携帯用LED“アイムライト”、テーブル・イス、収納箱、各種説明資料等です。

 BHNテレコム支援協議会が実施している令和6年能登半島地震被災者支援事業は、2024年10月31日付けで「ボラサポ・令和6年能登半島地震第5回中長期助成事業の助成団体」として決定されました。ボラサポ事務局から届いた赤い羽根・ボラサポシールの貼付及び赤い羽根・ボラサポ旗を掲揚しながら令和6年能登半島地震被災者支援活動を実施しました。

更に、2025年3月1日付けで、活動名「ICTを活用したコミュニティ活動再生・活性化支援事業」はJPF(ジャパンプラットフォーム、以下JPF)能登半島災害支援(地震・豪雨)助成事業として採択されました。JPFから示されたロゴマークを貼付・掲示しながら「ICTを活用したコミュニティ活動再生・活性化支援事業」を実施しています。

 BHN北陸事務所では、BHNパソコンコーナー開設作業を終えた12カ所の仮設住宅団地集会所を活動拠点にして、ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化活動を推進しています。地域ごとの被災者要望を加味しながら、①BHNパソコンコーナーの定期巡回設備点検、②BHNパソコンコーナーの個別活用相談、③小規模スマホ研修会・ICT研修会・ICT健康体操会を継続していきます。更に、④企画・案内チラシ作成配布を伴う自主企画型コミュニティ活動の促進、及び⑤復興段階を迎えた被災地との「被災地間ネット交流会」、加えて、能登地震被災地内での「被災地内ネット交流会」を進めています。

 

 

■珠洲市日置公民館(ひきこうみんかん)においてBHNスマホ講座開催

 

BHN北陸事務所(所長 姉﨑 幸雄氏、中川 敏弘氏、荒川 修司氏)は、2025年6月7日午前、珠洲市日置公民館において移動型BHNスマホ講座を開催しました。BHNスマホ講座の中で、珠洲市日置公民館と輪島市稲屋町稲屋第1団地を結んだ被災地内ネット交流会を開催しました。最後に、座ってできる健康体操を楽しみました。有馬 修二も参加しました。

 

●珠洲市日置公民館、移動型BHNスマホ講座の開催

今回は、珠洲市担当課から、珠洲市日置公民館においてBHNスマホ講座を開催してほしいとの要請を受けて、「移動型BHNスマホ講座」を開催しました。なお、珠洲市内での移動型BHNスマホ講座開催は、珠洲市蛸島公民館に続いて2つ目の公民館でした。

 

珠洲市日置公民館(ひきこうみんかん)だより(2025年6月1日号)
BHNスマホ講座(シニア初歩スマホ講座)開催案内掲載
(2025年6月7日撮影)

 

珠洲市日置公民館玄関 BHNスマホ講座PRチラシ掲載模様
(2025年6月7日撮影)

 

珠洲市日置公民館BHNスマホ講座 開催企画のお二人
珠洲市日置公民館 寺井 一也 公民館長(右)と増田 千紘 主事(左)
(2025年6月7日撮影)

 

珠洲市日置公民館では、珠洲市日置公民館だより(2025年6月1日号)に「BHNスマホ講座(シニア初歩スマホ講座)開催案内」を掲載し、珠洲市日置公民館玄関に BHNスマホ講座PRチラシを掲載し、珠洲市日置公民館BHNスマホ講座開始に際して、寺井一也公民館長よりご挨拶を頂戴しました。

 

珠洲市日置公民館BHNスマホ講座 寺井 一也公民館長あいさつ
(2025年6月7日撮影)

 

2025年6月7日午前の移動型BHNスマホ講座には、近隣の複数仮設住宅団地から被災者12名の皆さまが参加した活気あふれたBHNスマホ講座になりました。 ①スマホ端末の充電状況確認法、通常充電方法の確認、車での充電方法の確認、②スマホ端末のデトックス作業、定期的なデトックス作業の重要性、③スマホ画面六つの触り方確認・練習、④スマホ時計の正確性確認、⑤グーグルマップの見方、種類の確認、音声検索法の確認、⑥防災情報の確認、⑦QRコードリーダーの確認、⑧Wi-Fi活用法の確認、公民館のWi-Fi活用法の確認、⑨“小型LEDアイムライト”組み立て作業...等を次々に研修しました。

 

珠洲市日置公民館BHNスマホ講座
近隣の複数近隣仮設住宅団地から12名参加
(2025年6月7日撮影)

 

●珠洲市日置公民館と輪島市稲屋町稲屋第1団地、被災地内ネット交流会(第7回目ネット交流会)

BHN北陸事務所(所長 姉﨑 幸雄氏、中川 敏弘氏、荒川 修司氏)は、2025年6月7日午前、「珠洲市日置公民館と輪島市稲屋町稲屋第1団地、被災地内ネット交流会(第7回目ネット交流会)」を実施しました。有馬 修二も参加しました。

 

珠洲市日置公民館(公民館長と主事、スマホ講座参加者の皆さま)
と輪島市稲屋町稲屋第1団地(自治会役員、3名)ネット交流会
(2025年6月7日撮影)

 

スマホ講座を一旦中断して、珠洲市日置公民館と輪島市稲屋町稲屋第1団地間を結んで、被災地内ネット交流会を開始しました。珠洲市日置公民館(公民館長 寺井 一也氏、主事 増田 千紘氏、スマホ研修参加者)と輪島市稲屋町稲屋第1団地(自治会長 保 靖夫氏、自治会役員 千場 昇一氏、水谷 正明氏)をネットで結んで、担当している被災地の現状、最近の取り組み内容について、情報交換から開始しました。

 

(動画1) 珠洲市日置公民館と輪島市稲屋町稲屋第1団地 ネット交流会①
「被災地の現状紹介、最近の取り組み内容紹介」

画像をクリックするとYoutubeが開きます

 

続けて、珠洲市日置公民館側から、被災地ではスマホの取り扱いに慣れることの重要性について話しながら、珠洲市日置公民館が主催したこの日のBHNスマホ研修会の模様を説明しました。度重なった自然災害に対しては、いろいろなコミュニティ活動を組み合わせて、継続して、一緒に乗り切っていくしか道はありません。被災地では「頑張るの言葉」は禁句ですが、スマホ講座で頑張って学習し一緒に頑張りましょう!とエールの交換をしました。

 

(動画2) 珠洲市日置公民館と輪島市稲屋町稲屋第1団地 ネット交流会②
「取り組んできた活動内容の紹介、コミュニティ活動の継続こそ重要」

画像をクリックするとYoutubeが開きます

 

輪島市稲屋町稲屋第1団地から、最近の取り組み内容について説明しました。

 

(動画3) 珠洲市日置公民館と輪島市稲屋町稲屋第1団地 ネット交流会
「災害時にはスマホの重要性が増す、一層習熟して乗り切りましょう」

画像をクリックするとYoutubeが開きます

 

●珠洲市日置公民館、移動型BHNスマホ講座の再開

再開したスマホ講座では、BHNパソコンコーナーの構成品を活用して、座ってできる健康体操を楽しみました。

 

珠洲市日置公民館 ネット交流会終了後
再開したスマホ講座 座ってできる健康体操
(2025年6月7日撮影)

 

■BHNパソコンコーナー定期巡回設備点検及び活用相談会

 

BHN北陸事務所(姉﨑 幸雄氏、中川 敏弘氏、荒川 修司氏)は、2025年6月7日午後、輪島市稲屋町稲屋第1団地集会所を訪問して、BHNパソコンコーナーの定期巡回設備点検及び活用相談会を実施しました。特に、BHNパソコンコーナーの構成品を活用して被災者住民の皆さまがICT健康体操等を楽しめるにように、取り扱い方を直接指導してほしいと要請されました。

 

輪島市稲屋町稲屋第1団地
BHNパソコンコーナー定期巡回設備点検及びカラオケ取り扱い説明
(2025年6月7日撮影)

 

輪島市稲屋町稲屋第1団地
自治会役員・世話人とのICT活用相談会
(2025年6月7日撮影)

 

BHN北陸事務所では、引き続き、BHNパソコンコーナー開設作業を終えた12カ所の仮設住宅団地集会所を活動拠点にして、ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化活動を推進していきます。地域ごとの被災者要望を加味しながら、①BHNパソコンコーナーの定期巡回設備点検、②BHNパソコンコーナーの個別活用相談、③小規模スマホ研修会・ICT研修会・ICT健康体操会を継続していきます。更に、④企画・案内チラシ作成配布を伴う自主企画型コミュニティ活動の促進、及び⑤復興段階を迎えた被災地との「被災地間ネット交流会」、加えて、能登地震被災地内での「被災地内ネット交流会」を進めていきます。

 

これまでの活動状況は以下のページをごらんください。

令和6年能登半島地震被災者支援事業(その1

令和6年能登半島地震被災者支援事業(その2

 

 

令和6年能登半島地震被災者支援事業
理事(プロジェクトマネージャー)
有馬 修二

 

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*緊急時の人道支援フェーズ BHN自主事業「令和6年能登半島地震被災者支援事業」、事業期間:「2024年1月1日~2025年3月31日」は、西日本電信電話株式会社(CLUB NTT-West)、株式会社NTTドコモ(d POINT CLUB)のポイント寄付にてご支援いただいて、事業を実施していました。
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*緊急時の人道支援フェーズ 活動名「令和6年能登半島地震被災者支援事業」、事業期間:「2024年4月1日~2025年3月31日」は、ボラサポ・令和6年能登半島地震第5回助成事業に採択されて、事業を実施しました。

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*生活向上のための支援フェーズ  活動名「ICTを活用したコミュニティ活動再生・活性化支援事業」、事業期間:「2025年3月1日~2026年3月31日」は、JPF能登半島災害支援(地震・豪雨)に採択されて、事業を実施しています。

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*生活向上のための支援フェーズ  BHN自主事業「令和6年能登半島地震被災者支援事業」、事業期間:「2025年4月1日~2027年3月31日(期間延長あり)」は、西日本電信電話株式会社(CLUB NTT-West)、株式会社NTTドコモ(d POINT CLUB)のポイント寄付にてご支援いただいて、事業を実施しています。
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