令和6年能登半島地震被災者支援事業 ~珠洲市・穴水町・輪島市の集会所を活動拠点にした、ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動への取り組み(27)~

2025年8月18日(月)15:55

 

 

BHN北陸事務所(所長:姉﨑 幸雄氏)は、令和6年能登半島地震被災地、主に、石川県珠洲市、穴水町、輪島市等に建設された仮設住宅団地・集会所等を対象に、「ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動への取り組み」を実施しています。

BHN北陸事務所PC/エリアマネージャー・現地調整担当(坂下 武吉氏)が中心となって、石川県珠洲市、穴水町、輪島市等に建設される仮設住宅団地・集会所等を対象に「BHNパソコンコーナー」を開設する計画で、当該市役所担当課及び当該仮設住宅団地自治会役員等に対する現地調整業務を慎重に実施し、現地調整業務を完了した市町毎に「BHNパソコンコーナーの開設作業」に移行しました。

BHN北陸事務所では、①2024年6月1日(土)、珠洲市内の仮設住宅団地集会所3カ所(珠洲市 宝立町第1団地 約153戸、珠洲市 蛸島町第1団地 約117戸、珠洲市 正院町第1団地 約76戸)に、②2024年6月7日(金)、穴水町内の仮設住宅団地集会所2カ所(穴水町 由比ケ丘団地第1集会所及び第2集会所 約170戸)に、③2024年7月19日(金)、輪島市内の仮設住宅団地集会所2カ所(輪島市 町野町第2団地 約268戸及び輪島市 門前町道下第1団地 約279戸)に、④2024年8月16日(金)、輪島市内の仮設住宅団地集会所2カ所(輪島市門前町 清水第1団地 約69戸及び道下第2団地 約68戸)に、⑤2024年9月25日(水)、輪島市内の仮設住宅団地集会所2カ所(輪島市山岸町 山岸町団地約251戸及び輪島市稲屋町 稲屋第1団地 約89戸)に、⑥2025年2月16日(日)、輪島市内の仮設住宅団地集会所1カ所(輪島市 町野町第1団地 約81戸)に実施し、被災地全体で3市町12カ所の仮設住宅団地集会所(総計 約1621戸)へ「BHNパソコンコーナーの開設作業」を完了しました。

なお、上記に加えて、珠洲市担当課から寄せられた特別な要望に応えて、2025年4月12日(土)珠洲市大谷町第1仮設住宅団地に、20205年8月9日(土)珠洲市宝立町第2団地に、予備機として保有していたパソコン、カラープリンター、カラーインク、印刷用紙等を活用して「臨時BHNパソコンコーナーの開設作業」を実施しました。

BHN北陸事務所が開設したBHNパソコンコーナーの構成品は、ドコモ5G Wi-Fiルーター home5G HR02、SH-52B、小型ノートパソコン、タブレット、カラープリンター、印刷用インク・印刷用紙、携帯用LED“アイムライト”、テーブル・イス、収納箱、各種説明資料等です。

BHNが実施している令和6年能登半島地震被災者支援事業は、2024年10月31日付けで「ボラサポ・令和6年能登半島地震第5回中長期助成事業の助成団体」として決定されました。ボラサポ事務局から届いた赤い羽根・ボラサポシールの貼付及び赤い羽根・ボラサポ旗を掲揚しながら令和6年能登半島地震被災者支援活動を実施しました。

更に、2025年3月1日付けで、活動名「ICTを活用したコミュニティ活動再生・活性化支援事業」はJPF(ジャパンプラットフォーム、以下JPF)能登半島災害支援(地震・豪雨)助成事業として採択されました。JPFから示されたロゴマークを貼付・掲示しながら「ICTを活用したコミュニティ活動再生・活性化支援事業」を実施しています。

BHN北陸事務所では、BHNパソコンコーナー開設作業を終えた12カ所等の仮設住宅団地集会所を活動拠点にして、ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化活動を推進しています。地域ごとの被災者要望を加味しながら、①BHNパソコンコーナーの定期巡回設備点検、②BHNパソコンコーナーの個別活用相談③小規模スマホ研修会・ICT研修会・ICT健康体操会を継続していきます。更に、④仮設住宅団地自治会役員・世話人・住民等による企画・案内チラシ作成配布を伴う自主企画型コミュニティ活動の促進、及び⑤復興段階を迎えた被災地との「被災地間ネット交流会」、加えて、能登地震被災地内での「被災地内ネット交流会」を進めています。なお、珠洲市担当課より特別な支援要請を受けて、珠洲市蛸島公民館及び日置公民館等を対象に「移動型BHNスマホ講座」を実施しています。

 

 

輪島市町野町第1団地集会所においてBHNスマホ講座等を開催

 

BHN北陸事務所(所長 姉﨑 幸雄氏、坂下 武吉氏、中川 敏弘氏、荒川 修司氏)は、2025年7月27日午前、輪島市町野町第1団地集会所(自治会長 池端 道彦氏)において「BHNスマホ講座」を開催しました。BHN本部から有馬 修二も参加しました。なお、この日のスマホ講座にはNTT西日本北陸支社から4名が加わり補助講師を担当してくださいました。

 

●輪島市町野町第1団地集会所において、初めてのBHNスマホ講座を開催

輪島市町野町第1団地において、BHNスマホ講座開催は第1回目です。第1回目のスマホ講座開催日は、予定された人数の参加者が集まるのか、ハラハラして迎えました。

スマホ講座には、①スマホ端末の充電状況確認法、通常充電方法の確認、車での充電方法の確認、②スマホ端末のデトックス作業、定期的なデトックス作業の重要性、③スマホ画面六つの触り方確認・練習、④スマホ時計の正確性確認、⑤グーグルマップの見方、種類の確認、音声検索法の確認、⑥防災情報の確認、⑦QRコードリーダーの確認、⑧Wi-Fi活用法の確認、公民館のWi-Fi活用法の確認、⑨171説明等を準備して開始しました。

スマホ講座は基本操作に重点をおいた説明から始まりました。あっという間に、1時間半の講座時間が過ぎました。参加者の皆さまはすっかり打ち解けて、この日のスマホ研修会を楽しみました。

 

輪島市町野町第1団地 BHNスマホ講座
(2025年7月27日撮影)

 

(動画1) 輪島市町野町第1団地 BHNスマホ講座
(2025年7月27日撮影)

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輪島市町野町第1団地 BHNスマホ講座参加者
座って出来る健康体操
(2025年7月27日撮影)

 

輪島市町野町第1団地 BHNスマホ講座参加者
揃って記念写真
(2025年7月27日撮影)

 

●輪島市町野町第1団地集会所において、短い交流会を開催(第11回目ネット交流会)

BHNスマホ講座を開催前に、輪島市町野町第1団地集会所とBHN本部を結んで、①第1団地自治会長 池端 道彦氏とBHN本部 有馬 修二、②NTT北陸支店長 小杉 佳世子氏とBHN本部 有馬 修二はそれぞれ短いネット交流会を開催しました。更に、BHNスマホ講座終了後、自治会長、NTT北陸支店、BHN北陸事務所による3者座談会を開催しました。

 

輪島市町野町第1団地 「BHN本部 有馬と短いネット交流会」
「自治会長、NTT北陸支店、BHN北陸事務所による3者座談会」
(2025年7月27日撮影)

 

●輪島市町野町「もとやスーパー(本谷 一知社長)」訪問

BHN北陸事務所のメンバーは輪島市町野町第1団地集会所での活動終了後、輪島市町野町「もとやスーパー(本谷 一知社長)」を訪ねました。もとやスーパー様は、2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震の際に及び2024年9月に発生した奥能登豪雨の際に大きな被災をしたにもかかわらず、いち早く復興し新しい工夫を次々に取り入れて、被災地と被災者を元気づけながら事業を継続しています。

 

輪島市町野町第1団地BHNスマホ講座終了後、
町野町「もとやスーパー(本谷 一知社長)」訪問
(2025年7月27日撮影)

 

 

穴水町由比ヶ丘団地第1集会所及び第2集会所のBHNパソコンコーナー巡回設備点検

 

BHN北陸事務所(姉﨑 幸雄氏、坂下 武吉氏、中川 敏弘氏、荒川 修司氏)は、2025年7月27日午後、穴水町由比ヶ丘団地第1団地集会所及び第2集会所を訪問して、BHNパソコンコーナーの定期巡回設備点検を実施しました。

 

穴水町由比ヶ丘団地 第1集会所及び第2集会所
BHNパソコンコーナー巡回設備点検
(2025年7月27日撮影)

 

 

輪島市町野町第1団地集会所で被災地説明会を開催(第12回目ネット交流会)

 

BHN北陸事務所は、2025年7月30日、輪島市町野町第1団地集会所を会場に、「2024年能登半島地震・豪雨災害から」と題して、町野町第1団地自治会長を講師とする被災地説明会を開催しました。主なテーマは、①輪島市、町野町の情報(面積、人口等)、②町野町 地震・豪雨の被害状況、③被災・避難所の様子(地震)、④町野町第1団地の防災対策、等でした。能登半島地震発災直後、殆どの家庭が被災者となり、更にこの地区全体が完全孤立状態になり、避難所確保、水・食料確保...等々に対し、被災者住民自身が自発的に活動を開始・分担して困難を乗り切ってきた様子が語られました。後世に語り継ぐべき、貴重な経験とノウハウが含まれた被災地説明会でした。この日の被災地説明会参加者はNTT北陸電友会、NTT北陸支社の皆さまでした。現地説明会場に訪問できなかった方にはネット会議で参加していただきました。ネット参加者10名を含め約35名が熱心に聴講しました。

 

輪島市町野町第1団地集会所、池端道彦自治会長による
「2024年能登半島地震・豪雨災害から」被災地状況説明会
(2025年7月30日撮影)

 

(動画1) 輪島市町野町第1団地 池端道彦自治会長による
「2024年能登半島地震・豪雨災害から」被災地状況説明会
(2025年7月30日撮影)

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(動画2) 輪島市町野町第1団地 池端道彦自治会長による
「2024年能登半島地震・豪雨災害から」被災地状況説明会
(2025年7月30日撮影)

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(動画3) 輪島市町野町第1団地 池端道彦自治会長による
「2024年能登半島地震・豪雨災害から」被災地状況説明会
(2025年7月30日撮影)

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輪島市山岸町の山岸町団地集会所のBHNパソコンコーナー巡回設備点検

 

BHN北陸事務所(姉﨑 幸雄氏、坂下 武吉氏、中川 敏弘氏、荒川 修司氏)は、2025年7月30日午後、輪島市山岸町の山岸町団地集会所を訪問して、BHNパソコンコーナーの定期巡回設備点検を実施しました。

 


輪島市山岸町の山岸町団地集会所 BHNパソコンコーナー巡回設備点検
(2025年7月30日撮影)

 

 

「BHNスマホ研修会及び被災地間・被災地内ネット交流会」を軸にして

 

BHN北陸事務所では、引き続き、BHNパソコンコーナー開設作業を終えた仮設住宅団地集会所及び特別な支援活動要請を受けた公民館等を主な活動拠点にして、ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化活動を推進していきます。

地域ごとの被災者要望を加味しながら、①BHNパソコンコーナーの定期巡回設備点検、②BHNパソコンコーナーの個別活用相談、③小規模スマホ研修会・ICT研修会・ICT健康体操会を継続していきます。更に、④企画・案内チラシ作成配布を伴う自主企画型コミュニティ活動の促進、及び⑤復興段階を迎えた被災地との「被災地間ネット交流会」、加えて、能登地震被災地内での「被災地内ネット交流会」を進めていきます。

特に、「BHNスマホ研修会及び被災地間・被災地内ネット交流会」を軸にして被災者支援活動を推進していきます。

 

これまでの活動状況は以下のページをごらんください。

令和6年能登半島地震被災者支援事業(その1

令和6年能登半島地震被災者支援事業(その2

 

 

令和6年能登半島地震被災者支援事業
理事(プロジェクトマネージャー)
有馬 修二

 

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*緊急時の人道支援フェーズ BHN自主事業「令和6年能登半島地震被災者支援事業」、事業期間:「2024年1月1日~2025年3月31日」は、西日本電信電話株式会社(CLUB NTT-West)、株式会社NTTドコモ(d POINT CLUB)のポイント寄付にてご支援いただいて、事業を実施していました。
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*緊急時の人道支援フェーズ 活動名「令和6年能登半島地震被災者支援事業」、事業期間:「2024年4月1日~2025年3月31日」は、ボラサポ・令和6年能登半島地震第5回助成事業に採択されて、事業を実施しました。

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*生活向上のための支援フェーズ  活動名「ICTを活用したコミュニティ活動再生・活性化支援事業」、事業期間:「2025年3月1日~2026年3月31日」は、JPF能登半島災害支援(地震・豪雨)に採択されて、事業を実施しています。

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*生活向上のための支援フェーズ  BHN自主事業「令和6年能登半島地震被災者支援事業」、事業期間:「2025年4月1日~2027年3月31日(期間延長あり)」は、西日本電信電話株式会社(CLUB NTT-West)、株式会社NTTドコモ(d POINT CLUB)のポイント寄付にてご支援いただいて、事業を実施しています。
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