2015年ドイツG7に向けた市民戦略会議に参加

2014年11月14日(金)14:01   イベント、その他

● 市民戦略会議の目的

 

2014年10月28、29日にドイツ・ベルリンで2015 G7戦略計画会議が開催され、ネットワークNGO「動く→動かす」の依頼により、当会から玉木プロジェクト・コーディネーターが参加しました。

 

同会議は、2015年6月7、8日にドイツ・バヴァリア(オーストリア国境付近)で開催されるG7(金融・世界経済に関する首脳会合)に向け、ドイツのNGOを中心とした市民社会が集い、①サミットの進捗状況、ドイツ政府のアジェンダ案、参加団体の計画や取り組みを共有し、②G7に向けた協働の可能性を探ることを目的としています。

 

今回の会議の参加者は約40名。その8割がドイツの市民団体で、その他、米3団体、英、仏、加、日から各1団体が参加しました。

 

● 2日間の会議

 

初日は、ドイツ政府の関心事項(10月18日のメルケル首相との対談内容をベース)や、各NGOの関心事項などの情報共有を行い、予想されるドイツ政府アジェンダについて議論。その後、「保健衛生」「税とファイナンス」「農業と食糧」の3つに分かれグループワーク(以下、WG)を行い、テーマごとにアドボカシー案を検討しました。

 

各グループからのフィードバックを踏まえ議論した後、クロスカッティング・イシューとして「説明責任・透明性」「女性・ジェンダー」「ODA・ファイナンス」「格差・不平等」の4つが合意されました。

 

2日目は、前日のレビューを行った後、3つのWGに再度分かれ、それぞれ活動のタイムランとそのピーク時期について、またメディアや一般向けに発信するメッセージについてもそれぞれ議論をし、政策提言のベースとなるドラフト案を作成しました。

 

参加者は丸2日間朝から晩まで会場のホテルに缶詰めで、最後は集中力も限界に達していましたが、皆の努力もありドイツG7に向けたキックオフ会議としては、ある程度方向性は示せたように思います。

 

今後の活動として、さらに多くの団体・個人から意見を収集できるようタスクフォースを立ち上げ、11月下旬の政府公式アジェンダ発表の後、市民社会側の意見をとりまとめ政策提言として発表を行います。また2015年4、5月頃にはドイツで市民社会を中心とするG7のオルタナティブサミットも開催予定です。

 

● 2016年日本G7に向けて

 

再来年2016年、G7は日本で開催されます。その前年となる2015年は、3月仙台での第3回国連防災世界会議や9月の国連総会でのPost2015策定など、重要なイベントが多く開催される予定です。

 

それらと同時並行でG7の準備を進めていくことはそう容易なことではありませんが、2008年の洞爺湖サミットでの経験を活かしつつ、各重要イベントと連携させながら進めていければと思います。

 

当会議の報告書はこちら→G7市民戦略計画会議(ベルリン)報告書[PDF]

 

玉木(プロジェクト・コーディネーター)

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