ポストMDGsに向けたIstanbul Summitに参加

2014年6月13日(金)14:00   イベント、その他

● 42ヶ国計306名が参加

 

5月29日~6月1日の3日間、トルコ・スタンブルで開催された『Istanbul Summit: Women’s Perspectives on UN Post-2015 Development Agenda』に、筆者(玉木プロジェクト・コーディネーター)が参加しました。

 

来年2015年に、世界はミレニアム開発目標(MDGs)の達成期限を迎えます。この2015年以降の国際開発目標(ポストMDGs/ 2015)として、これまでのMDGsを継続する、あるいは新たな地球規模の課題を考慮し、持続可能な開発目標(SDGs)も視野に入れた目標とする等、現在活発な議論が繰り広げられています。

 

当サミットの目的は、「女性の視点」をテーマとした持続可能な開発アジェンダを提言し、2015年の『ポストMDGs』アジェンダ策定プロセスに貢献することです。

 

サミットには100を超えるNGOが集い、政府関係者、国際機関職員、研究者等を含む、42ヶ国から計306名(内、大臣4名、国会議員14名)が参加しました。

● 3日間のプログラム内容

 

29日の主催団体Journalists and Writers Foundation(JWF)の助成プログラム「ピースプロジェクト」授賞式に続き、30日には市民社会と開発目標、環境、社会、経済という4つのテーマごとに、国際機関を中心とするパネリストが各3,4人登壇し、情報提供とそれに対する質疑応答を行いました。

 

 

環境テーマではパネリストらによる発表の後、筆者が口頭陳述を行い、BHNの紹介と、バングラデシュ・ハティア島でのプロジェクトを例に防災における女性のエンパワメントの重要性と、ポストMDGsへの防災の視点を加えることを主張しました。

 

 

31日は、貧困削減、女性のエンパワメント、健康、教育、フードセキュリティ・水と衛生、環境・気候変動・エネルギー、持続可能な経済発展、平和とグッドガバナンスの8つのワーキング・グループと、国会議員のラウンドテーブルに分かれそれぞれ提言をまとめる作業を行い、最後にFinal Declarationとして声明文が読み上げられました。声明文はこちら

 

 

 

● 最後に

 

トルコという地理の都合上、参加国・地域に偏りが見られた点、またアジアからの参加者が極端に少なく、「防災」という視点を声明に加えられなかった点は非常に残念でしたが、女性という独自の視点からのアプローチや、それぞれの国や宗教上の立場から見る課題などを学ぶ、大変貴重な機会となりました。

 

今回得た知識や経験を、今後の当会の活動はもちろんのこと、日本でのポスト2015に向けた活動にも活かしていきたいと思います。

 

プロジェクト・コーディネーター 玉木 杏奈

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