阪神・淡路大震災の追悼イベントで臨時FM放送局に協力

2017年1月25日(水)17:42   イベント、その他

阪神・淡路大震災が発生した1995年1月17日から22年が経過しました。鎮魂の思い、復興への願いを込めて、被害が大きかった神戸のJR新長田駅前では、「1.17KOBEに灯りをinながた」が毎年開催されており、特定非営利法人「エフエムわいわい(以下FMYY)」がイベントをライブ中継しています。今年は、FM放送に加えてユーストリ-ムを使ったインターネット配信が行われました。
 
また、FMYYと関西学院大学総合政策学部(映像メディア研究)山中速人教授の研究室と協働で、災害時を想定した放送実験が実施されました。会場限定のミニFM局を立ち上げ、教授が準備した受信用のラジオで来場者の方に聴いていただきました。
 
FMYY代表理事・金氏には2年前、震災20年の節目にBHN関西事務所がドコモ神戸支店の協賛を得て神戸で開催した講演会・写真展にコーディネーターとして出席いただいたご縁で、今回のイベントで必要なWiFiを提供してもらえないかと依頼がありました。そこで、WiFi利用実態調査を行っている熊本地震被災者支援担当者を通じて、ドコモの担当部門に問い合わせたところ、同社よりイベントや緊急時に使用するWiFi装置の提供と、会場での事前テストと当日の立ち上げにご協力いただくことができました。
 

放送時間中、スマホ等でアクセスが集中すると、配備したWiFiでの放送に影響があるのではないかと懸念がありましたが、私たちが受信していた限りではそのような状況はありませんでした。当日の様子は、朝日新聞(神戸版)2017年1月18日にも取り上げられました。
 
今回のイベントのインターネット配信と災害時を想定した実験放送は、NPO、大学、企業がリソースを持ち寄り協力することで成功しました。このことを通じて、他の団体やセクターとの協力・連携で市民活動の多様性が拡がることを再認識できました。
 

関西事務所担当 松井 正二

あなたにできる支援

BHNは、情報通信技術(ICT)を活用し、開発途上国や国内外の被災地の人々の安全・安心を守り、生活環境の改善や社会的課題の解決を目指しております。このため、多くの方々の温かいご支援・ご協力を必要としています。BHNでは世代を問わず幅広い分野の方々の熱意と持てる力、これまで蓄積されたご経験を色々な方法で役立てることができます。皆さまに合った方法でBHNの活動に是非ご参加ください。

支援の方法を見る
     

寄付をする