講演会開催報告~加納貞彦氏、本間勝氏を迎えて~

2016年3月29日(火)10:21   イベント、その他

 3月17日(木)第68回理事会に続き、満員の聴衆の中、講演会が行われました。
 今回の講演会では2名の講師の方をお迎えしました。一人は早稲田大学名誉教授の加納貞彦氏、もう一人はNTT関係技術の会代表幹事、草の根ネット麦の会代表幹事、APECエンジニアの本間勝氏です。 お二人は1967年に揃ってNTT研究所に入社され、その後長きにわたって同研究所で切磋琢磨された間柄とのことです。
 

 加納貞彦氏は、「情報通信と21世紀の平和―『隔ての壁』を取り除く」の題目でご講演頂きました。副題に 「『隔ての壁』を取り除く」 とありますように、21世紀になって、国家間の総力戦争から紛争の多発へと形を変えている中、古来より争い事の原因となっている「隔ての壁」が21世紀に入り、国家間の壁でなく、経済的格差(教育の機会均等を含む)、真の意味の情報通信(情を報せ、信を通わせる)を妨げる報道・言論の自由の壁などに変化したことを述べました。その上で、これらの格差の解消に国際的に取り組むことが「平和国家のブランド」を確立した日本の役割である、と強調されました。


 
 本間勝氏は、「平和への方向転換―米国への思いからアジアへの償い志向へ」の題目で、ご自身のその後の人生に大きな影響を及ぼした、終戦数カ月前の東京大空襲の悲惨な思い出や、横浜YMCA、早大YMCAの一員として1990年代後半から参加されたミャンマー、タイなどでの医療・孤児支援活動について、多くの貴重な写真を用いてご説明頂きました。このような活動は、加納貞彦氏のいう国際的な格差の解消に役立つことが理解できました。

 
 
 今回のように、お二人でコンビを組まれての講演活動は、近年、国内はもとより海外にもその活動範囲を広げられており、一昨年の米国ニュージャージー州、昨年のマレーシアでの講演も、今回同様好評を博したそうです。講演会終了後のアンケートでは、「憲法9条の価値を再認識した」、「日本のあるべき姿に対する意見を知ることが出来た」等、積極的に評価する記述が多く見られ、手応えを感じることができました。

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