関西事務所主催 講演会・写真展 講演内容

2016年11月7日(月)14:23   イベント、その他

命を救う活動として、BHNテレコム支援協議会(BHN)のバングラデシュでの活動と、神戸学院大学の浅野教授によるフィリピン・インドネシアでの国際協力活動について、11月10日に講演会と写真展を開催します。以下に、講演の概要をお知らせします。

講演1

「コミュニティラジオは災害リスク削減にどう貢献できるのか-バングラデシュ・ハティア島での活動現場から-」

講師:内山 智子(BHNテレコム支援協議会プロジェクトコーディネーター)
(概要)
バングラデシュ・ハティア島はベンガル湾にある島でサイクロンの通り道になっており、毎年多数の人的被害が発生している。そのハティア島において、BHNでは、2013年からコミュニティラジオ局開局にともなう基盤整備、ラジオ番組制作・放送を通じた住民の災害能力向上のための活動を実施してきている。ハティア島の災害に対する現状をお伝えし、なぜこの地域でコミュニティラジオなのか、この活動を開始して3年半が経ち、この活動によって住民の減災・防災能力に対してどのような貢献が果たせているのか、見えてきた可能性や課題についても報告する。

講演2

「国際協力を通じた地域の防災減災能力の向上及び地域活性化-フィリピン・インドネシアの例から-」

講師:浅野 壽夫(神戸学院大学 現代社会学部 教授)
(概要)
世界の災害傾向はアジアが4割を占めており、日本を含めたアジア地域が自然災害に対して脆弱な地域である。国際社会の防災に対する取り組みで、政治・政府レベルから市民レベルまで普及させる「コミュニティ防災」の課題がある。
課題解決の一つの好例として、2006年に発生したインドネシアのジョグジャカルタ地震災害での災害復旧・復興で政府、諸外国の援助と共に、住民の相互扶助システムGotongRoyong(ゴトン・ロヨン:一緒に物を運ぶという意味)という人々自らの共同意識と作業により見事に家屋再建を成し遂げた。また、フィリピンのイフガオ棚田群のある集落でもUbu-Ubu(ウブブ)と呼ばれる農民の相互システムが機能している。かって日本の農村にも結い(ゆい)という互助システムが共同体の維持に機能していた。
「災害」の緊急時に対応するため、私たち自身と私たちが住み続ける社会の中の繋がりをより強固にした社会関係資本の構築が「コミュニティ防災」の課題解決につながる。

写真展

BHNが行う生活向上支援活動、国内外での緊急時の人道支援および海外の情報通信従事者を育てる活動とともに、浅野教授のフィリピン及びインドネシアでの活動を展示
 

開催概要

開催日時・場所等は先にお知らせしたとおりです。
■日 時 2016年11月10日(木)12:00~16:00
     (写真展は12:00から、講演会は13:30からの予定)
■会 場 大阪駅前第2ビル 5Fホール第1研修室
■参加費 無料  
■お問い合わせ 080-1407-5636(関西事務所 松井)

あなたにできる支援

BHNは、情報通信技術(ICT)を活用し、開発途上国や国内外の被災地の人々の安全・安心を守り、生活環境の改善や社会的課題の解決を目指しております。このため、多くの方々の温かいご支援・ご協力を必要としています。BHNでは世代を問わず幅広い分野の方々の熱意と持てる力、これまで蓄積されたご経験を色々な方法で役立てることができます。皆さまに合った方法でBHNの活動に是非ご参加ください。

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