ミャンマー・サイクロンの被災地は手付かず 「被災地復興に向けてなすべきことは山積」

2008年3月10日(月)13:21   

 

 

2名の派遣者は5月25日に日本を出発し、災害救援本部が設置されているヤンゴン総合病院を訪問、NTT東日本関東病院と大坪財団から寄贈された物資の一部を血液センター長に手渡しました。また、在ミャンマー日本大使館、JICA事務所を訪問するなどして被災状況と支援ニーズ調査を実施、6月1日に帰国しました。

 

写真は、ヤンゴン総合病院ヌヌタ院長(中央)を訪問した寺内(院長左)・本多(院長右)の両名。

 

ヤンゴン市内は、ようやく復興の兆し

調査員2名は、サイクロン発生から約3週間後の5月25日にヤンゴンに到着しました。ちょうどこの日は、23日のミャンマー政府による人的援助受け入れ表明を受けて、ミャンマー最大都市ヤンゴンで国際支援会議が開催された日に当たりました。

市内の状況は、ヤンゴン市内の主要道路の交差点にある信号機がようやく復旧し、壊れた家屋や倒れた樹木を片付ける作業が始まっていました。

比較的被害が少なかったとはいえ、ヤンゴン市内の被害を受けた建物は、まだ無残な姿を晒していました。また、被害が最も大きかったと言われている地区の一つ、ピヤポン地区へ行って来たヤンゴン在住者の話しでは、人々の遺体も片付けられていず、周囲には腐臭が漂っていたそうです。

2名が調査で訪問したヤンゴン総合病院には、当会が1998年から2003年まで通信や医療支援事業を行っていました。しばらくは関係が疎遠になっていましたが、今回2名が訪問した折には、病院長や血液センター長から歓迎していただきました。

ヌヌタ病院長は「緊急な事態は収束に向かっていますが、これから復興に向けてなすべきことが山積しています。幸い、日本政府が派遣した医療チームが到着して、活動を開始してくださいました。民間ベース、NGOベースの活動、支援も歓迎します」と述べておられました。

 

関東病院から寄贈された非常食の中身を確認

 

ヤンゴン大学構内の倒れた巨木の根

 

ヤンゴン市内の被災した民家

 

ヤンゴン市内の被災した民家

 

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