国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業~広島事務所の新しい取り組み、防災講演会でスマホ操作をサポート~
2023年7月10日(月)15:14




BHN広島事務所(所長:福田 卓夫氏)は、2018年の事務所開設以来、2018年7月に発災した西日本豪雨被災地(広島県)、2021年7月・8月に発災した令和3年7月・8月豪雨被災地(島根県、広島県)を対象に、「ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動」を実施してきました。西日本豪雨被災者支援事業
西日本豪雨被災地の広島県呉市安浦地区・天応大浜地区及び令和3年7月・8月豪雨被災地の島根県大田市北三瓶地区の3つの活動拠点より、ICTを活用した支援活動の継続要請を受けています。BHN広島事務所では、「国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業」において、支援活動の継続要請に積極的に応えつつ、併せて、①広島事務所の事業継続及び近接地域で発生する新しい国内災害へ即応体制の維持、②豪雨災害被災者支援事業で獲得した各種経験・ノウハウのデジタル資料化、③南海トラフ巨大地震及び首都直下地震等に備える「既得通信機材を利活用する広域災害後方支援ICT機能整備」等を進めていきます。国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業
2023年6月29日、広島県府中南公民館「こごもり寿大学」主催の「広島地方気象台 調査官 熊原 義正氏による 防災に関する講演会」がありました。BHN広島事務所メンバー5名(岩本 一子氏、岡崎 幸子氏、杉原 瑞枝氏、寺岡 和子氏、沖野 啓子氏)は、府中南公民館からの依頼を受けて、参加者(約40名)向けにスマホ操作をサポートしました。
最近、小学校や公民館から防災に関する講演依頼が増えているので、防災に関する情報について関心の高まりを感じている。しかし、以前よりも防災に関する情報が多く複雑になって、なかなか分かりにくい、特に高齢の方には難しい状況かもしれない。
「線状降水帯」等聞きなれない言葉も増えているので、過去の経験が役に立たないという状況になることも多いと思う。防災情報を入手すること、的確に判断すること、自分や家族を守るという強い意識を持って的確に行動することが大事だと思う。
防災情報の入手方法は、テレビ等いろいろあるので自分に合ったものを選択してほしい。その中でも、気象庁のホームページでは、より詳しい情報を得ることができます。
特に、「キキクル」(危険度分布)をお勧めしたい。気象庁 | キキクル(危険度分布) (jma.go.jp)

こごもり寿大学6月学習会「広島地方気象台出前講座」
講師 調査官 熊原 義正氏
(2023年6月29日撮影)
講演の最後に実技で「キキクル」のサイトを開くことになり、私たちの出番となり、参加者のスマホ操作のお手伝いをしました。普段は電話をかけることしか使わないという方が多くて、サイトを開くのにもなかなか思い通りに行かない方も多かったです。サポートの結果、キキクルを開くことができて「スマホでこんな情報を見ることができるのか」とか、「大雨が続くようなときにはすぐに確認したい」というような声が聞かれました。
最後に講師から、「一番大切なことは『自らの身は自ら守る大切な人の命を守る』という意識で行動しよう」、「普段から、しっかり自分で判断して行動しよう」というまとめがありました。

参加者(約40名)向けにスマホ操作をサポート
(2023年6月29日撮影)
講師と懇談の時間が取れました。BHN広島事務所の活動について説明し、ICT活用研修の中で防災情報の活用として「キキクル」を使っていると話すと「実際に使っていただいている方とこうして連携を持てることは、とてもうれしい」と笑顔を見せられました。
気象台では、テレビで見る天気予報の何倍も詳しい情報を盛り込んだ予報を出していることを知る等、貴重な経験の時間が持てました。

講師(広島地方気象台調査官 熊原 義正氏)と
BHN広島事務所メンバーの懇談会
(2023年6月29日撮影)
理事(プロジェクトマネジャー)
有馬 修二