BHN広島事務所の西日本豪雨被災者支援活動 ~現地に出向いた実践研修会 呉市天応地区~
2021年12月28日(火)15:01
BHN広島事務所(所長 福田卓夫氏)では、2018年西日本豪雨被災地(広島県坂町・呉市等)において復興フェーズ(仮設住宅団地フェーズ、災害公営住宅団地フェーズ)に合わせて各種の工夫を取り入れた「ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動」を実施してきました。
しかし、2020年初めに始まった新型コロナウイルス感染症は日本国内で繰り返し猛威を振るい、日本国内の多くの国内災害被災地では十分な被災者支援活動ができない状態に陥りました。広島県内においても同様の状態でした。そこで、BHN広島事務所では、コロナ禍においても効果的な被災者支援活動が継続できるように「テレワーク手法を取り入れたコロナ禍における新しい被災者支援活動」に取り組みました。
現地に出向いた実践研修会
一方、被災地では、現地に出向いた実践研修会に対する強い要望があります。そこで、2021年10月後半に入り、新型コロナウイルス感染状況が落ち着いてきたので、テレワーク手法を取り入れたコロナ禍における新しい被災者支援活動手法を活用しながら、現地に出向いた実践研修会を広島県呉市・天応地区(2021年10月27日、11月24日)、呉市・安浦地区(2021年11月25日、12月16日)において開始しました。
今回は、2021年12月22日、呉市天応地区での活動状況をお伝えします。参加者:自治会住民5人+社会福祉協議会職員2人、そしてBHN広島事務所講師陣4人(福田 卓夫氏、沖野 啓子氏、寺岡 和子氏、寺迫 和代氏)が参加した、現地に出向いた実践研修会の模様を報告します。
この日は、最初に、新しく設置したドコモhome5Gルーターの接続確認試験を実施しました。呉市・天応地区災害公営住宅団地は、現在一般の市営住宅団地の扱いで被災者以外も入居する「シーサイドテラス大浜」と名付けられています。名前のとおり、眼前に瀬戸内海が広がり、向かい側は江田島です。BHN広島事務所所長の福田 卓夫氏がドコモ障害対応担当と連絡をとりながら、新しいドコモhome5Gルーターの調整作業を実施しました。その結果、新しいドコモhome5Gルーターは青ランプ三つで正常動作、安定して使えるようになりました。新しいドコモhome5GルーターはGPS電波が十分に届く窓際で高い位置に設置しました。
今回は、2021年12月20日にリリースされた「新型コロナワクチン接種証明書アプリを設定するマニュアル」を配布・説明して、各自それぞれで設定してもらうことにしました。
この日は、現地に出向いた実践研修会の最終日、参加者の様々な疑問・質問に回答し、活用をアドバイスしました。また、BHN広島事務所講師陣から、質問があればいつでもオンラインで対応すると説明しました。
今年最後となるので「良いお年を!」と挨拶したところ、参加者全員から「いつも遠方から来ていただいてありがとう」と、更に、自治会長の沖田さんからは「このような場はとてもありがたいので、引き続き、来年も是非お願いしたい」と言われ、BHN広島事務所講師陣は了解しました。
プロジェクトマネジャー(理事)
有馬 修二
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*BHN 自主事業「西日本豪雨地域ICT支援事業」、事業期間:「2018年7月9日~2023年3月31日予定」は、西日本電信電話株式会社(CLUB NTT-West)、NTTファイナンス株式会社(NTTグループカード)、株式会社NTTドコモ(d POINT CLUB)のポイント寄附にてご支援いただいて、事業を継続しています。
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