BHN広島事務所の令和3年7月・8月豪雨被災者支援活動 ~島根県大田市北三瓶地区で県の防災情報ポータル研修~

2021年12月28日(火)15:34

 

2021年7月に発災した令和3年7月豪雨は静岡県・島根県・広島県等に重大な豪雨被害をもたらしました。更に、2021年8月発災した令和3年8月豪雨は長野県・広島県・福岡県・佐賀県・長崎県等に重大な豪雨被害をもたらしました。

 

日本国内の豪雨災害被災地では、新型コロナウイルス感染防止の観点から県境を跨ぐ被災者支援活動は厳しく抑制されていたことから、BHNテレコム支援協議会では支援対象地域を広島県及び島根県に絞り、2018年西日本豪雨被災者支援事業の経験・ノウハウを有するBHN広島事務所(事務所長 福田 卓夫氏)を基点とするネット活用型被災者支援活動を目指す取り組みを開始しました。

 

2021年9月末、広島県及び島根県の令和3年7月・8月豪雨被災地を訪ね被災状況を確認しました。この時の模様は、以前の活動報告「BHN広島事務所の令和3年7月・8月豪雨被災者支援活動への取り組み ~BHN広島事務所メンバーによるMeet会議と被災地現地調査写真報告~」(2021年11月26日版)でお伝えしました。

 

2021年11月末、BHN広島事務所では、「令和3年7月・8月豪雨被災者支援活動」として、2018年西日本豪雨被災者支援事業で獲得した経験・ノウハウを活かしたネット活用型被災者支援活動に着手しました。島根県域では、令和3年7月・8月豪雨で被災した隣接地域のコミュニティーセンター、島根県大田市・北三瓶まちづくりセンターにおいて被災者支援活動を実施しています。第1回目(2021年11月25日開催)模様は、以前の活動報告「BHN広島事務所の令和3年7月・8月豪雨被災者支援活動~西日本豪雨被災者支援活動の経験・ノウハウを活かして~」(2021年12月9日版)でお伝えしました。

 

第2回目(2021年12月23日開催)の模様を報告します。先ず、新型コロナ感染防止対策として、手指消毒・検温をして、窓を開けて換気をしながら実施しました。

 

北三瓶まちづくりセンター玄関には消毒液と体温計を配備
(2021年12月23日撮影)

 

参加者は漏れなく手指消毒・体温測定
(2021年12月23日撮影)

 

今回は、「県の防災情報ポータル研修」を中心に実施しました。主任講師は福田 卓夫氏が担当しました。島根県と広島県の防災情報ポータルサイトを紹介し、前回に紹介した「NHKニュース・防災アプリ」とともに防災情報取得に効果的に利用できることを説明しました。

県のポータルには、NHKニュース・防災アプリでは得られない、道路の通行止め情報や交通機関の運行情報へのリンクがあるので役立ちます。この地区では、2021年7月・8月の大雨により隣接する出雲市へ向かう道路が一時通行止めとなったことがあり、このような情報には敏感です。早速、スマホで県の防災情報ポータルサイトをアイコン化して、素早くアクセスできるようにされた方もいました。

 

島根県・広島県の防災情報ポータルの開き方、防災情報の内容・見方の説明模様
(2021年12月23日撮影)

 

次は、クリスマスカード作り研修を実施しました。今回は、クラウドサービス「Canva」を使ってクリスマスカードを作成しました。それぞれひな形を選んで、文字を追加して完成させました。豊富なひな形から選ぶだけでプロ並みのデザインが簡単に作成できることに驚いて、それぞれクリスマスカードを作成されました。すぐに孫にLINEで送付した人があり、「おばあちゃん、すごい!」という返事が返ってきたととても喜ばれていました。

 

クラウドサービスを使ってクリスマスカードを作成
(2021年12月23日撮影)

 

できた人が他の人に教えてくれるので、たちまち全員が出来るようになりました。
(2021年12月23日撮影)

 

クリスマスカード制作に今回利用したのはクラウドサービスなので、
 スマホでもパソコンでも同じように作ることができます。
(2021年12月23日撮影)

 

今回も、新しいドコモhome5Gルーターが活躍してくれました。
(2021年12月23日撮影)

 

参加した皆さま及び島根県大田市・北三瓶まちづくりセンターから要望が寄せられました。参加した皆さまは、持っていても十分に使えなかったスマホやパソコンを有効に使えるようになったと喜んでいます。特に、切実に必要としていた防災情報を的確に得られるようになったことや、SNS(LINE)により地域内や遠方にいる家族とのコミュニケーションを深めることができるようになったことが嬉しいと言われています。

島根県大田市・北三瓶まちづくりセンターは、地域住民のICT活用が進み、住民がこの地域で生き生きと暮らしていけることを期待しています。この度の活動はそれらに大きなインパクトを与えており、継続開催を強く希望されました。BHN広島事務所(所長 福田 卓夫氏)は了解しました。

 

 

 

西日本豪雨被災者支援事業 プロジェクトマネジャー(理事)
(含む、令和3年7月・8月豪雨被災者支援活動)
有馬 修二

 

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*BHN 自主事業「令和3年7月・8月豪雨被災者支援活動」、事業期間:「2021年10月1日~2023年3月31日予定」は、西日本電信電話株式会社(CLUB NTT-West)、NTTファイナンス株式会社(NTTグループカード)、株式会社NTTドコモ(d POINT CLUB)のポイント寄附にてご支援いただいて、事業を継続しています。

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