緊急! 新型コロナ治療で苦しむネパールの病院を救おう!―【募金は終了しました】―

2020年6月30日(火)15:14   お知らせ


発熱クリニックにて治療を受ける患者

こちらの募金は終了いたしました。ご協力有難うございました。

ネパールのCOVID-19の現在の概要

ネパール保健省によると、新型コロナウイルス(COVID-19、以下:新型コロナ)は2020年6月17日現在、全7州61の郡に広がっています。ネパールのコロナの感染者数は6,591名,死者も9名に達しました。
いままでの検査で陽性反応のあった患者のほとんどはインド等、外国で働いていたネパール人労働者の人たちであり、感染者の大半は西の丘陵地帯と中央のテライ地区が中心です。なお、死亡後に行われた綿棒テストで死者全員からコロナが確認されました。

3月にはコロナの為、全国的にロックダウンが実施され、厳格な感染防止対応策が、6月14日まで続けられました。ロックダウン下で車の移動許可される人は、緊急の場合に限られ、店舗については医薬品、食料品店は、一定の時間内開店しています。

航空便についても、国内便および国際便はすべて6月30日まで休止とされました。

今後もコロナ感染者数は、これまでの実績的推移ネパールではコロナ対策のため、3月末から全国的なロックダウンを続けられている。
コロナの感染者は、5月下旬から6月にかけて急増し、大流行の兆候が顕著となり、(ネパール政府が確認した感染者数は、5月30日1176名、6月3日2300名)
によれば、爆発的に増加することが懸念されますネパール政府は5月30日の閣議でロックダウンを6月14日まで延長しました。

各病院の医師をはじめ病院のスタッフは、コロナ感染者対応に加えて、外来緊急患者の対応もしなければなりません。このため人手も足りない上に、一般患者が激減し、病院の財政状況は急速に悪化しています。充分な防護服が用意されず、給与支払いもままならぬ中で、困難な状況にもかかわらず、急遽「隔離病棟の建設」や「受け入れ準備」等の活動を行い、更なる感染急増に対する備えを使命感をもって懸命に進めています。

◆HDCS病院に関するコロナレポート

2015年4月にネパールで発生した大地震のために、大切な情報ライフラインであるFM放送局が多数被災しました。

 

緊急災害支援事業緊急時の人道支援
https://www.bhn.or.jp/activity/emergency/
の一貫として、BHNでは、これらのFM放送局の再建・修復などの支援該当プロジェクトのリンク…ホームページ内の記事(代表的なもの)
【ネパール】地震被災緊急支援活動
https://www.bhn.or.jp/activity_report/nepal_150625/
をした経緯があります。
我々は、ネパールの医療現場の窮状を知るにつけ、少しでも支援のお手伝いをしたいと願っています。

皆さんのご支援をお願いいたします。目標金額は、200万円です。

BHNの現地パートナーでもある、非政府組織(NGO)HDCS(Human Development and Community Service:以下HDCS)は、3つの病院・ラムジュン地区コミュニティ病院(LDCH)
・西ルクムのチョージャリ病院(CHR)
・チトワンのガンジャマン病院(GHC)。
を持ち地域医療の中心となっている他、教育、コミュニティ開発支援、公衆衛生プロジェクト等を実施している社会福祉法人です。

先程お話したように、診療収入が大幅に減り、病院経営の収支が急激に悪化して、「今後の治療に必要な物資を調達できなくなりつつあります。皆様からご支援を頂いたお金は、次のように、すべて、現地において医療体制を維持し、コロナ危機を克服する活動に使わせていただきます。
・医薬品
・医療物資
・検査用試薬
・コロナ治療のための防護服(2,000円/着)
・手術用等電力確保のための発電用燃料(5,000円/日)
・救命用酸素ボンベ(50,000円/日)
・病院の医師やスタッフの「給与」
」を調達できなくなりつつあります。

下の写真に見る様に、2020年3月14日からコロナ感染の疑いのある患者の治療のために隔離病棟の建設を開始しています。

自ら隔離病棟の建設を行う、医師や看護師を含むチョージャリ病院スタッフ

HDCSの活動

医療従事者は、きちんとした防護服無しで、新型コロナウィルスの最前線で働いています。この状況下での医療従事者の使命感には頭が下がります。HDCSでは疑わしい症例を検査し、政府、州、地方自治体等の保健機関の協力を得て、地区のさまざまな場所でスクリーニングを行うことができました。
発熱クリニックを訪れる人びとは、到着時に手を洗うように求められます。この手洗いシステムは、人から人への感染を防止するのに役立ちます。

 

◆発熱クリニック

3つのHDCS病院すべてが、ネパールでコロナの発生後、発熱クリニックを開設しました。病院はコロナ感染のリスクを低減するために、受信者間のソーシャルディスタンスを維持しながら、医療サービスを提供しています。
発熱、旅行歴等、感染の疑いがある患者が病院に来た場合、医師、検査技師、その他のスタッフが効果的に症例に応じた治療をしています。

体温測定

隔離病棟

HDCSの病院は、関連する自治体や地方の協力を得て、ラムジュンに12の隔離ベッド、チョージャリに25のベッド、チトワンに20のベッドを設置しています。

チトワンの隔離病棟1

チトワンの隔離病棟2

チョージャリ病院の隔離病棟1

チョージャリ病院の隔離病棟2

ラムジュン病院での消毒風景1

ラムジュン病院での消毒風景2

チョージャリ病院では、病院に来られない患者のために電話での「ハロードクター」サービスを開始しました。
患者は自宅から電話で医師に相談することができますし、医師は病院に来るべきか、自宅で休養すべきかをカウンセリングの上、患者に通知します。
毎日50人以上の患者が、「ハロードクター」サービスで相談しています。それにより、人びとがより早く病状に気づきやすくなり、コロナ対策のための最も簡単なアクセス方法となっています。

ハロードクタープログラムを通じてカウンセリングをする医師1

ハロードクタープログラムを通じてカウンセリングをする医師2

課題

チョージャリ病院では、新型コロナ感染者の対応の為に、緊急の外来患者を除き、他の一般的なサービスを停止せざるを得ません。 平均1日に200人の一般外来患者を診ていたところが、今では、50~80人まで減っています。緊急外来や、他の医療機関からの転院は、出産、心臓疾患、骨折等緊急症例が中心です。
同じように、ラムジュン病院とチトワン病院の患者数も減少しました。

HDCSの病院は、一般的な料金支払いベースで運営されていますが、家計が苦しく支払いが難しい患者には、無料の治療も提供しています。
一般の患者が減ったので、病院の収入も減りました。したがって、HDCSは、外部のサポートなしでは、防護服、医薬品、救命酸素ボンベ、および検査用試薬等を購入できなくなりつつあります。

▼チトワン、ラムジュン、チョージャリ病院への医療品及び資材の搬入

血液検査 防護服を着用した医療スタッフ
コロナウィルス検査の様子1 コロナウィルス検査の様子2

募金の概要

●募集期間:2020年6月中~9月末まで(状況により期間延長もありえます)
●目標金額:¥2,000,000.

≪支援の目安≫

コロナ治療のための防護服
(1着あたり2,000円)
手術用等電力確保のための発電用燃料
(1日あたり5,000円)
救命用酸素ボンベ
(1日あたり50,000円)

 

 

こちらの募金は終了いたしました。ご協力有難うございました。

 

 

 


あなたにできる支援

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