国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業 ~広島事務所の被災者支援活動、新しい段階の広域災害後方支援活動への取り組み(26)~

2026年1月27日(火)16:45

 

BHN広島事務所(所長:福田 卓夫氏)は、2018年西日本豪雨被災地(広島県)、2021年令和3年7月・8月豪雨被災地(島根県、広島県)を対象に、「ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動」を実施しました。西日本豪雨被災者支援事業

BHN広島事務所では、西日本豪雨被災地の広島県呉市天応大浜地区・安浦地区及び令和3年7月・8月豪雨被災地の島根県大田市北三瓶地区の3つの支援活動拠点より、ICTを活用した支援活動の継続要請を受け、「国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業」において、支援活動の継続要請に積極的に応えています。併せて、①広島事務所の事業継続及び近接地域で発生する新しい国内災害へ即応体制の維持、②豪雨災害被災者支援事業で獲得した各種経験・ノウハウのデジタル資料化、③南海トラフ巨大地震、首都直下地震及び日本海溝・千島海溝沿い巨大地震等新しい国内災害に備える、「既得及び新規通信機材を利活用する広域災害後方支援ICT機能整備活動」を進めています。国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業

2024年1月1日16時10分に発生した令和6年能登半島地震、更に、2024年9月20日から発生した令和6年奥能登豪雨災害に対し、BHN現地事務所(宮城、熊本、広島)ではBHN広島事務所がまとめ役となり、2024年4月1日に開設したBHN北陸事務所が実施する令和6年能登半島地震被災者支援事業に対し、遠隔地から支援する「広域災害後方支援活動」を実施し、令和6年能登半島地震被災者支援事業は順調に軌道に乗っています。更に、BHN広島事務所では、「BHN北陸事務所が担当している令和6年能登半島地震被災地とBHN広島事務所が担当してきた2018年西日本豪雨被災地等との被災地間ネット交流会」を実施してきました。

2026年1月8日島根県大田市北三瓶地区、1月15日広島県呉市安浦地区、1月21日広島県呉市天応地区の活動拠点で実施した被災者支援活動をまとめて報告します。3拠点共通テーマは「ネット会議活用研修会、新しい国内災害への備え」等です。

 

 

研修場所、島根県大田市北三瓶まちづくりセンター

 

2026年1月8日、島根県大田市北三瓶まちづくりセンター、住民12名+北三瓶まちづくりセンター職員1名(山田 みどり氏)+BHN広島事務所メンバー オンライン参加6名(沖野 啓子氏、寺岡 和子氏、杉原 瑞枝氏、岡崎 幸子氏、岩本 一子氏、廣中 香氏)、この日の研修テーマは、「広島と接続してオンライン研修会、旧型備蓄タブレット活用研修」でした。講師はBHN広島事務所(所長、島根開発センター、北三瓶まちづくりセンター)の福田 卓夫氏が担当しました。

 

いつものように、広島メンバー6名はネットで参加しました
(2026年1月8日撮影)

 

●旧型備蓄タブレット活用検討会

BHNテレコム支援協議会・国内災害被災者支援活動用としてBHN広島事務所(北三瓶地区)において備蓄している旧型タブレットは、OSバージョンが古いため当初の設定のままでは使いにくくなってきていました。そこで、制約がある中でも活用できる方法を検討するため「再整備」に着手しました。

試行錯誤する中で、アプリは利用できなくなってもブラウザー(Chrome)を使ってWebで同じ機能が利用できる場合があることがわかり「再設定」すると、各種情報を入手し、情報共有、情報交流をするための「最低限の機能」を実現することができました。

「最低限の機能」とは言っても、気象庁や自治体が発信する防災情報を受信すること、マスメディアのニュースや放送の受信(NHKラジオ)、メール(Gmail、プロバイダーメール)、SNS(Facebook、Instagram)、オンラインビデオ会議、生成AI等、一通りの機能が使えるように設定することができました。

この日のスマホ研修会では、再設定したタブレットを参加者に1台ずつ配り、基本的な使い方を説明したうえで使ってもらいました。

 

この日の研修テーマは、旧型備蓄タブレット活用検討
(2026年1月8日撮影)

 

研修会参加者に使ってみてもらった中で、多くの人が驚いたのは、ネットで配信されているNHKラジオ放送がきれいに聴けたことです。大田市北三瓶地区ではラジオ電波が弱く、皆さんラジオ受信機で雑音にまみれた放送を聴いているので、タブレットできれいに聴けたことに驚いていました。

まずは、Wi-Fiへの接続方法を覚えて持ち帰り、自宅のWi-Fiに接続して使ってもらいます。これから、タブレットを日常的に使ってもらい、再設定した機能を検証するとともに、改善点も提案してもらい、より良い活用ができるように検討し、整備していこうと考えています。

 

旧型備蓄タブレット活用検討会模様(1~4)
(2026年1月8日撮影)

 

旧型備蓄タブレット活用検討会模様(5)
(2026年1月8日撮影)

 

国立公園三瓶山の姿は見えません、
北三瓶まちづくりセンター周辺は雪景色
(2026年1月8日撮影)

 

 

研修場所、広島県呉市安浦老人福祉会館

 

2026年1月15日、広島県呉市安浦老人福祉会館、住民3名、この日の話題は「1月6日発生した島根県東部地震、使わなくなったアプリのアンインストール、Android端末OSアップデート、絵本読み聞かせ等」、講師はBHN広島事務所の廣中 香氏が担当しました。

 

●新年最初の研修会、スマホ基本操作法の個別対応

新年最初の研修会は、お寺の行事と重なり少人数でのスタートでした。それぞれが近況報告をする中で、2026年1月6日に発生した島根県東部地震(M6.4)の話題になりました。広島県呉市でも震度3を観測しました。「二度、大きく揺れてびっくりした」「少し時間を置いてまた揺れた、二度目の方が怖かった」と話しました。

地震の情報はテレビをつけて震源地の確認を行った方がほとんどでした。聞けば、NHKニュース・防災のアプリは起動する度にログインを求めてくるので怖くて触っていないと言われる方もいました。雨雲レーダー等、天気予報は他のアプリでも十分見ることができるので、自分が使いやすいアプリで確認するよう話しました。

そして、今日は参加人数が少なかったので、①アプリのアンインストールのやり方、②android端末のアップデート方法について、それぞれ個別対応をしました。

●絵本の読み聞かせを披露
参加者のお一人に絵本の読み聞かせを披露していただきました。研修会の後、児童会で読み聞かせを行うようで予行練習も兼ねていたそうですが、絶妙な語り口に聞きほれました。

 

絵本の読み聞かせを披露
(2026年1月15日撮影)

 

 

研修場所、広島県呉市天応地区

 

2026年1月21日、広島県呉市天応大浜アパート集会所、呉市天応地区住民4名、坂町住民1名、この日の研修テーマは「フェーズフリーの考え方を確認、新聞紙で簡単に作れるスリッパ実習」、講師はBHN広島事務所の杉原 瑞枝氏(主任講師)、沖野 啓子氏、岡崎 幸子氏、廣中 香の4名が担当しました。

先ず、フェーズフリーとは何か?日常時(平常時)と非常時(災害時)という二つのフェーズに分けず、いつでも利用・使用できるモノ・サービス・アイデアをデザインしよういう考え方を確認しました。フェーズフリーな食、ローリングストック、フェーズフリー品(日用品・防災用品)・・・。

 

研修テーマ「フェーズフリー」を確認、杉原 瑞枝氏(主任講師)
(2026年1月21日撮影)

 

災害時にも便利に活用できるアイラップを手に取って
(2026年1月21日撮影)

 

この日は、実習として、みんなで「新聞紙スリッパ」を作りました。

 

「新聞紙のスリッパ」を作ってみました
(2026年1月21日撮影)

 

皆さん、新聞紙スリッパ、完成しました
(2026年1月21日撮影)

 

 

■JPF広報映像にてBHNの支援活動が紹介されました 

 

2025年10月31日、ジャパン・プラットフォーム(JPF)のYouTubeチャンネル「ソーシャルグッド タイムズ」において、BHNの国内災害被災者支援活動「令和6年能登半島地震被災者支援事業」が紹介されました。この映像は、2025年10月10日、及び16日に実施された現地取材をもとに制作されたものです。

 

●配信映像はこちら

 

JPF【ソーシャルグッド タイムズ】#20

BHNテレコム支援協議会「ICTを活用 シニアを被災地の主役に」

▶️ https://youtu.be/TXbnB64Rn4A

 

JPF【ソーシャルグッド タイムズ】#20
BHNテレコム支援協議会「ICTを活用 シニアを被災地の主役に」

 

●関連するBHN活動報告を掲載

BHNの公式ウェブサイトでは、関連するBHN活動報告を掲載しています。

「令和6年能登半島地震被災者支援事業 ~珠洲市・穴水町・輪島市の集会所を活動拠点にした、ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動への取り組み(31)~」

 

BHNの公式ウェブサイト
「令和6年能登半島地震被災者支援事業(No.31)」

 

上記リンクからBHNの活動をご覧いただけますと幸いです。多くの皆さまにご視聴をいただき、支援活動へのご理解と共感の輪を広げていただきたいと希望しています。

 

 

■BHN広島事務所による「新しい段階を迎えた広域災害後方支援活動」

 

BHN広島事務所は、BHN北陸事務所からの要請に応えて、2025年4月~7月、令和6年能登半島地震被災地との被災地間ネット交流会に参加しました。BHN広島事務所では、令和6年能登半島地震被災地と被災地間ネット交流会を継続実施しながら、「今後国内各地で発生する新しい国内災害、とりわけ、南海トラフ巨大地震等に備える、既得及び新規通信機材を利活用する広域災害後方支援ICT機能整備活動」を進めています。

 

 

これまでの活動状況は以下のページをごらんください。

国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業(その1)

国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業(その2)

 

 

国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業
理事(プロジェクトマネージャー)
有馬 修二
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*BHN 自主事業「国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業」、事業期間:「2019年4月1日~2027年3月31日(以後、継続していく予定)」は、NTT西日本株式会社(CLUB NTT-West)、NTTファイナンス株式会社、株式会社NTTドコモ(d POINT CLUB)のポイント寄付にてご支援いただいて、事業を継続しています。
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