国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業 ~広島事務所、新しい段階の広域災害後方支援活動への取り組み(29)

2026年4月27日(月)15:56

 

「ネット活用型研修会、スマホの安全利用、AIの活用研修」

 

BHN広島事務所(所長:福田 卓夫氏)は、2018年西日本豪雨被災地(広島県)、2021年令和3年7月・8月豪雨被災地(島根県、広島県)を対象に、「ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動」を実施しました。西日本豪雨被災者支援事業

BHN広島事務所では、西日本豪雨被災地の広島県呉市天応大浜地区・安浦地区及び令和3年7月・8月豪雨被災地の島根県大田市北三瓶地区の3つの支援活動拠点より、ICTを活用した支援活動の継続要請を受け、「国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業」において、支援活動の継続要請に積極的に応えています。①広島事務所の事業継続及び近接地域で発生する新しい国内災害へ即応体制の維持、②西日本豪雨災害被災者支援事業等で獲得した各種経験・ノウハウのデジタル資料化、③南海トラフ巨大地震、首都直下地震、日本海溝・千島海溝沿い巨大地震、地球温暖化に伴うスーパー台風・線状降水帯・洪水災害・高潮災害等新しい国内巨大災害に備える「既得及び新規通信機材を利活用する広域災害後方支援ICT機能整備活動」を進めています。国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業

2024年1月1日16時10分に発生した令和6年能登半島地震、更に、2024年9月20日から発生した令和6年奥能登豪雨災害に対し、BHN広島事務所がまとめ役となり、2024年4月1日に開設したBHN北陸事務所が実施する令和6年能登半島地震被災者支援事業に対し、遠隔地から支援する「広域災害後方支援活動」を実施し、令和6年能登半島地震被災者支援事業は順調に軌道に乗っています。更に、BHN広島事務所では、「BHN北陸事務所が担当している令和6年能登半島地震被災地とBHN広島事務所が担当してきた2018年西日本豪雨被災地等との被災地間ネット交流会」を実施してきました。

2026年4月2日島根県大田市北三瓶地区、4月15日広島県呉市天応地区、4月16日広島県呉市安浦地区の活動拠点で実施した被災者支援活動をまとめて報告します。3拠点共通テーマは「ネット活用型研修会、スマホの安全利用、AIの活用研修」等です。

 

 

■研修場所、島根県大田市北三瓶まちづくりセンター

 

2026年4月2日、島根県大田市北三瓶まちづくりセンター、住民12名+北三瓶まちづくりセンター職員1名(山田 みどり氏)+BHN広島事務所メンバー オンライン参加4名(沖野 啓子氏、岡崎 幸子氏、岩本 一子氏、廣中 香氏)、この日の研修テーマは、「広島と接続してオンライン研修会、スマホの安全利用、AIを使った画像編集」でした。講師はBHN広島事務所(所長、島根開発センター、北三瓶まちづくりセンター)の福田 卓夫氏が担当しました。

 

広島と接続してオンライン研修会
BHN広島事務所メンバー4名オンライン参加
(2026年4月2日撮影)

 

主任講師はBHN広島事務所
(所長、島根開発センター、北三瓶まちづくりセンター)福田 卓夫氏
研修テーマ「スマホの安全利用、AIを使った画像編集」
(2026年4月2日撮影)

 

●スマホの安全利用、詐欺電話対策

北三瓶まちづくりセンター職員の山田 みどりさんが、警察庁が推奨しているスマホの詐欺電話対策アプリを紹介しました。詐欺電話は固定電話だけでなく、携帯電話にもかかってくるようになっているので、対策が必要です。

このアプリは、特殊詐欺等の犯行に使用された番号の情報が反映されていて、それらの番号からかかってきたら確実にブロックしてくれます。警察庁推奨アプリ「詐欺対策by NTTタウンページ」、「詐欺バスターLite」のいずれかを、全員がインストールしました。

北三瓶まちづくりセンターでは、住民がICTを安全に活用できるようにサポートしています。住民には、困ったことがあれば連絡するように呼びかけていて、職員が様々な相談に乗って対応しています。

 

講師は北三瓶まちづくりセンター職員の山田 みどりさん
警察庁が推奨しているスマホの詐欺電話対策アプリを紹介
(2026年4月2日撮影)

 

●AIの活用研修、AIを使った画像編集

AIを使った画像編集のひとつ、Googleフォトの「消しゴムマジック」を実習しました。以前からある機能ですが、現在は性能が飛躍的に向上していて、画像の一部を消去したことが全く分からないくらいに違和感なく消してくれます。

写真に目的のものだけが残るように、写りこんだ余分なものを選択して周りのものを消去するのが、わかりやすい簡単な操作でできるので、皆さん感激していました。「これは使える!」という声も出ていました。進歩が著しいAIを暮らしに役立てることができるように、今後とも研修を続けていきます。

 

AIを使った画像編集のひとつ
Googleフォトの「消しゴムマジック」
(2026年4月2日撮影)

 

 

■研修場所、広島県呉市天応地区

 

2026年4月15日、広島県呉市天応大浜アパート集会所、呉市天応地区住民4名、坂町住民2名、この日の研修テーマは「特殊詐欺に注意、LINEの新機能」、講師はBHN広島事務所の福田 卓夫氏(主任講師)、沖野 啓子氏、杉原 瑞枝氏、岡崎 幸子氏、廣中 香氏、寺岡 和子氏(応援)の6 名が担当しました。福田卓夫氏が、北三瓶のテキストを使って直接研修しました。

 

●詐欺広告に注意

福田卓夫氏がスマホ利用者から相談を受けるなかで、画面に広告が大きく表示されるようになって困るという事例が最近増えています。その中には、何かの操作をしようとすると画面全体に広告が広がってLINE等が全く使えなくなってしまったケースもありました。

これらは、「PDFが古いバージョンです」というような表示が出て、指示通り「今すぐ更新」や「インストール」を実行すると、強制的に広告を表示させる不正なアプリをインストールさせられてしまったものです。

このような事例を紹介し注意を喚起していたら、問題の「PDFが・・・」という画面が出た人がありました。ちょうどよい機会となり、このような「詐欺広告」が出たときに安全に閉じる方法を、全員で実習しました。スマホの利用にあたっては、このような危ないこともあると啓発するとともに、身近でサポートできることが必要だと実感しました。

 

●詐欺電話対策

携帯電話にかかってくる詐欺電話が増加していることから、警察庁推薦の詐欺電話対策アプリが登場しています。警察等が把握している詐欺に利用されたことがある電話番号をブロックするものです。

そのアプリの一つ「詐欺バスターLite」をインストールし、「詐欺/迷惑電話疑いの番号」と「国際電話番号」をブロックするように設定しました。

これで、安心して利用できるようになるでしょう。

 

●AIの活用

スマホでのAI活用の中から、今回は撮った写真の一部を消去する「消しゴムマジック」を試してみました。この機能を使えば、元々無かったかのように消すことができ、皆さん驚いていました。このほか、個別の相談にも対応しました。楽しく学べて、困ったことも解消し、安心して使えるようになると、このICT研修会を皆さんとても喜ばれています。

 

福田 卓夫氏が北三瓶のテキストを使って直接研修
テレビ画面で資料共有、特に覚えてほしい内容はテキスト準備
(2026年4月15日撮影)

 

●自治会支援、みんな揃って写真撮影

呉市天応大浜団地自治会長・沖田 英一氏が、自治会員に配布するチラシを作成中で、相談を受けたので支援しました。パソコン等ICT機器を自治会活動にしっかり活用されています。

 

自治会長さん、自治会員に配布する資料作り
(2026年4月15日撮影)

 

呉市天応地区・坂町地区、講師陣 みんな揃って写真撮影
(2026年4月15日撮影)

 

 

■研修場所、広島県呉市安浦老人福祉会館

 

2026年4月16日、広島県呉市安浦老人福祉会館、住民4名、この日の話題は「詐欺電話対策、電話の着信に関する質問対応」、講師はBHN広島事務所の廣中 香氏が担当しました。北三瓶地区研修会と同じテキストを使用しました。

 

●詐欺電話対策

普段は便利に使っているスマホ、そのスマホの着信で心配なことや不安に感じていることはないかを聞いてみました。スマホに着信があった時は、相手の電話番号が表示されるので知らない電話番号は出ないようにしているとほとんどの方が話しました。

着信の中には必要な要件もあったのかもしれないね、とそんな話題にもなり、少しでも安心してスマホを使うために詐欺の電話をブロックできるアプリの紹介をしました。

テキストの【詐欺バスターLiteをインストールするときの注意】を確認しながらそれぞれアプリのインストールを行いました。アンドロイド端末とiPhone端末では手順が少し違っていましたが、全員のスマホに詐欺・迷惑電話疑いの番号や国際電話番号をブロックしていることの確認ができました。

 

●電話の着信に関する質問対応

最近050から始まる着信がしつこくて不安に思っているとの話がありました。履歴を確認すると週に2、3回着信があり電話には出ていません。Google検索をしてみると買取業者だとわかりました。以前、着物を買い取った業者だとわかり安心したようでした。電話番号を検索すると大体の業者が判明することがわかったのでこれからは検索してみることも安心につながるねと話し合いました。

スマホにはアプリで詐欺電話対策ができたけれど、固定電話にも最近は電話が多いね、との話題になりました。スマホがあればもう固定電話は必要がないように思えるが、田舎では近所同士の繋がりでなかなか解約には至らないようです。固定電話はナンバーディスプレイの利用で知らない電話番号には出ないようにしていると、皆さん同じように対策はされていると話され安心しました。ナンバーディスプレイ利用にあたっては、70歳以上の方の利用料は無償化されていること、電話での申し込みが必要なことを話しました。

 

テキストに沿ってアプリのインストール作業開始
(2026年4月16日撮影)

 

有料版でないことを確認してインストール
(2026年4月16日撮影)

 

詐欺・迷惑番号疑いの番号をブロック
(2026年4月16日撮影)

 

 

■JPF広報映像にてBHNの支援活動が紹介されました 

 

2025年10月31日、ジャパン・プラットフォーム(JPF)のYouTubeチャンネル「ソーシャルグッド タイムズ」において、BHNの国内災害被災者支援活動「令和6年能登半島地震被災者支援事業」が紹介されました。この映像は、2025年10月10日、及び16日に実施された現地取材をもとに制作されたものです。

 

●配信映像はこちら

JPF【ソーシャルグッド タイムズ】#20

BHNテレコム支援協議会「ICTを活用 シニアを被災地の主役に」

▶️ https://youtu.be/TXbnB64Rn4A

 

JPF【ソーシャルグッド タイムズ】#20
BHNテレコム支援協議会「ICTを活用 シニアを被災地の主役に」

 

●関連するBHN活動報告を掲載

BHNの公式ウェブサイトでは、関連するBHN活動報告を掲載しています。

「令和6年能登半島地震被災者支援事業 ~珠洲市・穴水町・輪島市の集会所を活動拠点にした、ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動への取り組み(31)~」

 

BHNの公式ウェブサイト
「令和6年能登半島地震被災者支援事業(No.31)」

 

上記リンクからBHNの活動をご覧いただけますと幸いです。多くの皆さまにご視聴をいただき、支援活動へのご理解と共感の輪を広げていただきたいと希望しています。

 

 

これまでの活動状況は以下のページをごらんください。

国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業(その1)

国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業(その2)

 

 

2026年4月27日
国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業
理事(プロジェクトマネージャー)
有馬 修二
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*BHN 自主事業「国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業」、事業期間:「2019年4月1日~2027年3月31日(以後、継続していく予定)」は、NTT西日本株式会社(CLUB NTT-West)、NTTファイナンス株式会社、株式会社NTTドコモ(d POINT CLUB)のポイント寄付にてご支援いただいて、事業を継続しています。
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