国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業 ~広島事務所、新しい段階の広域災害後方支援活動への取り組み(32)~
2026年7月27日(月)13:29
「オンライン活用型研修会、気象庁キキクルの徹底活用、画像検索機能の活用」
BHN広島事務所(所長:福田 卓夫氏)は、2018年西日本豪雨被災地(広島県)、2021年令和3年7月・8月豪雨被災地(島根県、広島県)を対象に、「ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動」を実施しました。西日本豪雨被災者支援事業
BHN広島事務所では、西日本豪雨被災地の広島県呉市天応大浜地区・安浦地区及び令和3年7月・8月豪雨被災地の島根県大田市北三瓶地区の3つの支援活動拠点より、ICTを活用した支援活動の継続要請を受け、「国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業」において、支援活動の継続要請に積極的に応えています。①広島事務所の事業継続及び近接地域で発生する新しい国内災害へ即応体制の維持、②西日本豪雨災害被災者支援事業等で獲得した各種経験・ノウハウのデジタル資料化、③南海トラフ巨大地震、首都直下地震、日本海溝・千島海溝沿い巨大地震、地球温暖化に伴うスーパー台風・線状降水帯・洪水災害・高潮災害等新しい国内巨大災害に備える「既得及び新規通信機材を利活用する広域災害後方支援ICT機能整備活動」を進めています。国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業
2024年1月1日16時10分に発生した令和6年能登半島地震、更に、2024年9月20日から発生した令和6年奥能登豪雨災害に対し、BHN広島事務所がまとめ役となり、2024年4月1日に開設したBHN北陸事務所が実施する令和6年能登半島地震被災者支援事業に対し、遠隔地から支援する「広域災害後方支援活動」を実施し、令和6年能登半島地震被災者支援事業は順調に軌道に乗っています。更に、BHN広島事務所では、「BHN北陸事務所が担当している令和6年能登半島地震被災地とBHN広島事務所が担当してきた2018年西日本豪雨被災地等との被災地間ネット交流会」を実施しました。
2026年7月2日島根県大田市北三瓶地区、7月16日広島県呉市安浦地区、7月23日広島県呉市天応地区の活動拠点で実施した被災者支援活動をまとめて報告します。3拠点共通テーマは「オンライン活用型研修会、気象庁キキクルの徹底活用、画像検索機能の活用」等です。
■研修場所、島根県大田市北三瓶まちづくりセンター
2026年7月2日、島根県大田市北三瓶まちづくりセンター、住民12名+北三瓶まちづくりセンター職員1名(山田 みどり氏)+BHN広島事務所メンバー オンライン参加5名(沖野 啓子氏、杉原 瑞枝氏、岡崎 幸子氏、岩本 一子氏、廣中 香氏)が参加しました。
研修テーマは、「広島と接続してオンライン研修会、気象庁キキクルの徹底活用、画像検索機能の活用」でした。講師はBHN広島事務所(所長、島根開発センター、北三瓶まちづくりセンター)の福田 卓夫氏と北三瓶まちづくりセンターの山田 みどり氏が担当しました。

島根県大田市北三瓶まちづくりセンター
「スマホ研修会、気象情報の徹底活用、画像検索機能の活用等」
(2026年7月2日撮影)
●気象情報の徹底活用、キキクルの設定と利用方法
気象庁の危険度分布「キキクル」は、この日参加している皆さまはスマホ端末のホーム画面に追加しワンタッチで開けるようにしているので、まずキキクルの機能を確認しました。
ボタンを切り替えることにより、土砂、大雨、浸水、洪水の危険度を知ることができます。また、ハザードマップを重ね合わせて表示することもできます。更に、情報を切り替えることによって、気象庁が提供する雨雲レーダーや今後の雨量予測等、たくさんの情報を確認することができます。今の時期、熱中症警戒アラートや紫外線強度等も必要な情報です。

スマホ研修会
「気象情報の徹底活用、キキクルの設定と利用方法」
(2026年7月2日撮影)
●画像検索機能の活用、読み方がわから漢字を調べる方法
スマホのGoogleアプリに備わっている「Googleレンズ」は、写っている画像の一部を使って検索してくれる機能で、この日参加している皆さまは日ごろ、花の名前を調べたりするのに使っています。
この画像検索機能を使って、参加者から要望のあった「読み方がわからない漢字を調べる」ことを試しました。検索に少しコツがありますが、うまくいけば、漢字の読みや意味・用例等を調べることができます。
AIに考えてもらった「難読漢字テスト」もやってもらいました。皆さん楽しみながら解いていました。

スマホ研修会
「画像検索機能の活用、読み方がわからない漢字を調べる方法、難読漢字の例」
(2026年7月2日撮影)
●改めて特殊詐欺に注意
最近、地元新聞に「シニア男性がパソコンを使っていたら、突然画面にウイルス感染したという警告が出て、表示された偽のサポートセンターに電話し、修理代を騙し取られる被害が発生した」という記事が出ていたので、改めて注意喚起しました。
普通の情報サイトの記事の中にある「続きを見る」というボタンをクリックすると「問題のサポート詐欺の画面が開くこと」があります。このボタン自体が詐欺広告ですが、記事の続きを見るために押すものだと思わせる巧妙な手口です。
こういうことを知っておかないと騙されかねないので、詐欺被害防止のために、継続して情報提供し注意喚起していきます。

スマホ研修会「改めて特殊詐欺に注意」
講師「BHN広島事務所 福田 卓夫氏、北三瓶まちづくりセンター 山田 みどり氏」
(2026年7月2日撮影)
●石見銀山世界遺産登録20周年
島根県大田市内にある日本最大の銀山遺跡、石見銀山遺跡が2007年世界遺産に登録されて、来年で20周年になるので、そのPRが行われています。北三瓶まちづくりセンターのフェンスにも、横幕と幟が取り付けてありました。横幕は北三瓶在住の方がデザインしたそうです。

島根県大田市北三瓶まちづくりセンター前
「石見銀山世界遺産登録20周年横幕と幟旗」
(2026年7月2日撮影)
■研修場所、広島県呉市安浦老人福祉会館
2026年7月16日、広島県呉市安浦老人福祉会館、住民4名、この日の話題は「気象情報の徹底活用、キキクルの設定と利用方法」、講師はBHN広島事務所の廣中 香氏が担当しました。北三瓶研修会と同じ資料を使いました。その後、各自のスマホの困りごとの相談を受けました。
●気象情報の徹底活用、キキクルの設定と利用方法
先月、「キキクル」はそれぞれのスマホのホーム画面に追加していたので、早速資料に沿って実際に使い方を確認してみました。「全国地図になっているけど、これはどうするの?」「広島が出るよう拡大したら?」「そのやり方がわからない」「資料に現在地のマークはここですと書いてあるよ」と、賑やかです。
やっと、現在地の地図になったところで基本的な利用方法の操作を行ってみました。画面下のボタンは【土砂】【大雨】【浸水】【洪水】と並んでいますが、資料の説明がないと各ボタンを押してみることもわからないね、と話しながら操作してみました。
土砂キキクルとハザードマップを重ね合わせてみて、「先日の雨降りが続いた時は裏山から滝のように水が流れていたけれど、ハザードマップを見たら納得できる」との意見も出ました。こうして自分で使ってみないと忘れることもあります。日頃からホーム画面にある「キキクル」のアイコンを開いて使い慣れておくことが大切だと感じました。
また、キキクルの画面上部の「キキクル」の文字を押すと気象庁が提供する様々な情報を見ることができるということを知り、皆さん驚いていました。
知らないと気づくことはありません。連日の猛暑続きで皆さんの関心は熱中症警戒アラートだったので、その情報を確認しました。広島県は今日も熱中症警戒アラートが出ており、熱中症対策の必要性を皆さんで話し確認しました。

広島県呉市安浦地区「スマホ研修会」
(2026年7月16日撮影)

スマホ研修会
「気象庁の気象情報、キキクルの基本的な利用方法」
(2026年7月16日撮影)
●スマホの困りごと相談
地域の伝統的な祭りの様子が10分間の動画でスマホの中にあるが、近所の人たちと共有したいと思っている。どうしたらよいかとの質問を受けました。
Googleドライブでの共有が一番に思い浮かび、AIに聞いてみました。Googleドライブで動画を共有する方法(要点)がわかり易く記載されており、共有リンクの作り方まで説明がありました。その他Googleドライブ以外の共有方法もあり、帰宅後に近所の人と共有のやり方を確認しながら実行してみると話されました。
ある日、電話アプリから連絡先が消えてしまった。履歴とキーパッドしかなくて困っているとの相談です。
電話アプリから連絡先の権限を確認すると許可するになっていました。他の方のandroidスマホを確認するとしっかり連絡先が入っています。ここからはまたAIに聞いてみました。すると、最近のGoogle電話のアップデートにより「連絡先」という項目が無くなったとありました。電話帳が無くなったわけではないので、電話アプリの検索欄から探すことはできるので、その説明をして使えるようになりました。
■研修場所、広島県呉市天応地区
2026年7月23日、広島県呉市天応大浜アパート集会所、呉市天応地区住民5名、坂町住民1名、この日の研修テーマは「気象情報と画像検索活用の研修」、講師はBHN広島事務所の福田 卓夫(主任講師)、沖野啓子氏、岡崎 幸子氏、杉原 瑞枝氏、廣中 香氏の5名が担当しました。北三瓶のテキストを使って研修しました。その前に、ネット詐欺の注意喚起を行いました。

スマホ研修会
「気象庁の気象情報、キキクルの基本的な利用方法」
(2026年7月23日撮影)
●詐欺広告に注意
最近、福田 卓夫氏が相談を受けた、スマホに現れた詐欺的な広告について紹介し、表示されている情報が広告であることの見分け方とネット広告の中には詐欺的な内容も含まれていることを説明し、注意喚起しました。わからないときはひとりで判断せずに相談してもらうようにしました。
●気象情報を徹底活用
まずは、災害の危険があるときにその危険度を確認できる気象庁の「キキクル」を素早く起動できるように、ホーム画面にアイコンを追加し、キキクルの画面の操作方法を実習しました。
続いて、キキクルから切替て、気象庁が提供する様々な情報を確認できることを実習しました。今の時期気になる「紫外線の強度」や「熱中症アラート」等を確認することができます。災害時だけではなく、キキクルを起点に日常役立つ情報を確認できることを知って、皆さん喜ばれていました。
●画像検索機能の活用、読み方がわからない漢字を調べる方法
Androidスマホに備わっている(iPhoneもインストールすれば使える)画像検索アプリ「Googleレンズ」を使って、分からない漢字の読みや意味を調べる実習しました。
BHN広島事務所で作成した練習問題をやってもらいながら、操作方法を練習しました。日ごろ花の名前を調べる等で使っている人はすぐに覚えてやっていましたが、このアプリを初めて使う人はこのような機能があることに驚いていました。「難解な漢字の読み方調べ」に、皆さん「これは楽しい」と盛り上がりました。

スマホ研修会
「キキクル利用方法、難解な漢字の読み方調べに挑戦しました」
(2026年7月23日撮影)
●今回、初参加の方がありました
この研修会が行われていることは知っていたが、ついていけないのではないかと躊躇していたのを、自治会長沖田 英一さんの誘いで参加したとのことでした。この日の研修には積極的に参加されて、「とても楽しかったので続いて参加する」と言われていました。新しい「仲間」が増えてとても良かったです。

スマホ研修会テキスト、天応地区手作りカレンダー
(2026年7月23日撮影)
■広島事務所、新しい段階の広域災害後方支援活動
なお、2024年1月1日16時10分に発生した令和6年能登半島地震、更に、2024年9月20日から発生した令和6年奥能登豪雨災害に対し、BHN広島事務所がまとめ役となり、2024年4月1日に開設したBHN北陸事務所が実施する令和6年能登半島地震被災者支援事業に対し、遠隔地から支援する「広域災害後方支援活動」を実施し、令和6年能登半島地震被災者支援事業は順調に軌道に乗っています。
BHN広島事務所では、上記の経験を活かしながら、新たな国内巨大災害(南海トラフ巨大地震、首都直下地震及び日本海溝・千島海溝沿い巨大地震等)の発生に備える「広域災害後方支援機能整備活動」を継続しています。
■JPF広報映像にてBHNの支援活動が紹介されました
2025年10月31日、ジャパン・プラットフォーム(JPF)のYouTubeチャンネル「ソーシャルグッド タイムズ」において、BHNの国内災害被災者支援活動「令和6年能登半島地震被災者支援事業」が紹介されました。この映像は、2025年10月10日、及び16日に実施された現地取材をもとに制作されたものです。
●配信映像はこちら
JPF【ソーシャルグッド タイムズ】#20
BHNテレコム支援協議会「ICTを活用 シニアを被災地の主役に」
▶️ https://youtu.be/TXbnB64Rn4A

JPF【ソーシャルグッド タイムズ】#20
BHNテレコム支援協議会「ICTを活用 シニアを被災地の主役に」
●関連するBHN活動報告を掲載
BHNの公式ウェブサイトでは、関連するBHN活動報告を掲載しています。
「令和6年能登半島地震被災者支援事業 ~珠洲市・穴水町・輪島市の集会所を活動拠点にした、ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動への取り組み(31)~」

BHNの公式ウェブサイト
「令和6年能登半島地震被災者支援事業(No.31)」
上記リンクからBHNの活動をご覧いただけますと幸いです。多くの皆さまにご視聴をいただき、支援活動へのご理解と共感の輪を広げていただきたいと希望しています。
これまでの活動状況は以下のページをごらんください。
国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業
理事(プロジェクトマネージャー)
有馬 修二
