国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業~広島事務所、令和8年熊本地震への広域災害後方支援活動(33)~
2026年9月14日(月)14:08
「オンライン活用型研修会、電子マネー活用、写真に文字を入れる編集機能活用、市民健康増進アプリ、地域行事の動画記録・情報発信、令和8年熊本地震へ広域災害後方支援活動開始」
BHN広島事務所(所長:福田 卓夫氏)は、2018年西日本豪雨被災地(広島県)、2021年令和3年7月・8月豪雨被災地(島根県、広島県)を対象に、「ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動」を実施しました。西日本豪雨被災者支援事業
BHN広島事務所では、西日本豪雨被災地の広島県呉市天応大浜地区・安浦地区及び令和3年7月・8月豪雨被災地の島根県大田市北三瓶地区の3つの支援活動拠点より、ICTを活用した支援活動の継続要請を受け、「国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業」において、支援活動の継続要請に積極的に応えています。①広島事務所の事業継続及び近接地域で発生する新しい国内災害へ即応体制の維持、②西日本豪雨災害被災者支援事業等で獲得した各種経験・ノウハウのデジタル資料化、③南海トラフ巨大地震、首都直下地震、日本海溝・千島海溝沿い巨大地震、地球温暖化に伴うスーパー台風・線状降水帯・洪水災害・高潮災害等新しい国内巨大災害に備える「既得及び新規通信機材を利活用する広域災害後方支援ICT機能整備活動」を進めています。国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業
2024年1月1日16時10分に発生した令和6年能登半島地震、更に、2024年9月20日から発生した令和6年奥能登豪雨災害に対し、BHN広島事務所がまとめ役となり、2024年4月1日に開設したBHN北陸事務所が実施する令和6年能登半島地震被災者支援事業に対し、遠隔地から支援する「広域災害後方支援活動」を実施し、令和6年能登半島地震被災者支援事業は順調に軌道に乗っています。更に、BHN広島事務所では、「BHN北陸事務所が担当している令和6年能登半島地震被災地とBHN広島事務所が担当してきた2018年西日本豪雨被災地等との被災地間ネット交流会」を実施しました。
2026年7月28日16時27分に発生した令和8年熊本地震に対し、BHN広島事務所とBHN北陸事務所は、BHN広島事務所がまとめ役となり、2026年9月1日に開設したBHN第2熊本事務所が実施する令和8年熊本地震被災者支援事業に対し、遠隔地から支援する「広域災害後方支援活動」を開始しました。
今回は、2026年8月6日及び9月3日島根県大田市北三瓶地区で実施した被災者支援活動をまとめて報告します。テーマは「オンライン活用型研修会、電子マネー活用研修、写真に文字を入れる編集機能活用研修、市民健康増進アプリ、地域行事の動画記録・情報発信」等です。
■2026年8月6日、研修場所、島根県大田市北三瓶まちづくりセンター
2026年8月6日(木)13:30~15:30、島根県大田市北三瓶まちづくりセンター、住民13名+北三瓶まちづくりセンター職員1名(山田 みどり氏)+BHN広島事務所メンバー オンライン参加4名(沖野 啓子氏、杉原 瑞枝氏、岡崎 幸子氏、廣中 香氏)が参加しました。
研修テーマは、「電子マネー活用研修、写真に文字を入れる編集機能活用研修」でした。講師はBHN広島事務所(所長、島根開発センター、北三瓶まちづくりセンター)の福田 卓夫氏と北三瓶まちづくりセンターの山田 みどり氏が担当しました。
●「広島、復興と平和の象徴」となった「夾竹桃(きょうちくとう)」
この日の研修会開催日は8月6日、研修資料の表紙には広島の「復興と平和の象徴」となった夾竹桃(きょうちくとう)を掲載し、その意味を説明しました。夾竹桃は、原爆投下後「75年間は草木も生えない」と言われた焦土にいち早く花を咲かせ、絶望の中にいた市民に復興への希望と勇気を与えたことで、「広島市の花」に制定されています。

この日の研修会タイトル画像
「広島、復興と平和の象徴」となった「夾竹桃(きょうちくとう)」
(2026年8月6日撮影)

BHN広島事務所オンライン参加者4名
沖野 啓子氏、杉原 瑞枝氏、岡崎 幸子氏、廣中 香氏
(2026年8月6日撮影)
●電子マネーの活用研修
物価高騰等の影響を受ける消費者を支援するため、地方自治体等も「キャッシュレス・ポイント還元事業」を行っており、市内の対象店舗でPayPay等のキャッシュレス決済サービスで支払うと、支払い金額の最大20%分のポイントがもらえること等が話題になりました。スマホ研修参加者から、この対象となるキャッシュレス決済サービスを利用したいという希望がありました。
希望者にはスマホにアプリをインストールし、利用者登録を行うところまでサポートしました。利用するにはチャージをする必要がありますが、もっとも簡単な方法としてコンビニのATMから現金でチャージする方法を紹介し、コンビニのホームページに載っていた手順書を配布して、これを見ながら操作してもらうようにしました。
スマホを使ったキャッシュレス決済サービスをやってみたいとは思いながらも、自分ではできなかったのが、この研修会で実現できてよかったと喜ばれました。
●写真に文字を入れる編集機能活用研修
撮った写真に文字を入れて誰かに送ったり、保存したりするというニーズがあるので、実習をしました。写真編集アプリ(Androidは「Googleフォト」、iPhoneは「写真」)の「マークアップ」機能を使って文字を入れて保存します。更に「共有」機能を使ってLINE等で友人等に送ります。
もう一つの方法は、LINEで写真を送信するときに文字を入れるという方法です。二つの方法の特徴を確認しながら、目的に応じて使い分けることができるように実習しました。この日の研修会に参加した皆さんは、写真を交換する機会は多いようで、とても興味深く取り組んでいました。参加者間で文字を入れた写真を交換して楽しみました。

写真に文字を入れる編集機能活用研修
(2026年8月6日撮影)

参加者間で文字を入れた写真を交換
(2026年8月6日撮影)
■2026年9月3日、研修場所、島根県大田市北三瓶まちづくりセンター
2026年9月3日(木)13:30~15:30、島根県大田市北三瓶まちづくりセンター、住民13名+北三瓶まちづくりセンター職員1名(山田 みどり氏)+BHN広島事務所メンバー オンライン参加5名(沖野 啓子氏、杉原 瑞枝氏、岡崎 幸子氏、岩本 一子氏、廣中 香氏)が参加しました。
はじめに、BHN本部からの資料に基づき、令和8年熊本地震の被害状況と現状、そして現在準備を進めている、BHN第2熊本事務所を開設して取り組む「令和8年熊本地震被災者支援事業」の内容について説明し、「BHN広島事務所(北三瓶技術開発センター、北三瓶まちづくりセンターICT研修生の皆さま)による広域災害後方支援活動」を進めていくことを確認しました。
この日の研修テーマは、「市民の健康増進アプリ、地域の行事を動画で記録し情報発信、スクリーンショットの撮り方及び紙情報のデジタル化保存法」でした。
講師はBHN広島事務所(所長、島根開発センター、北三瓶まちづくりセンター)の福田 卓夫氏と北三瓶まちづくりセンターの山田 みどり氏が担当しました。

島根県大田市北三瓶まちづくりセンター
「北三瓶ICT活用研修」
(2026年9月3日撮影)
●市民の健康増進アプリ「みんチャレ」の研修
島根県大田市では、2026年9月から市民の健康増進アプリ「みんチャレ」を導入したので、その事業の説明を、北三瓶まちづくりセンターの山田 みどり氏が行い、アプリの利用を勧めました。18歳以上の大田市民または在勤者が対象で、毎日の歩数やイベント参加、健康行動等に対してポイントが付与され、1,000ポイントを貯めると、抽選でデジタルギフトがもらえます。
同じような主旨の事業は、広島市では9年前から行っていて、広島のメンバーも積極的に活用しているので、その内容を沖野 啓子氏がリモートで説明しました。
広島市の「高齢者いきいき活動ポイント事業」は、広島市在住の65歳以上の高齢者が、自らの健康づくりや地域支援のために行う活動を奨励するためのもので、活動実績に基づき付与されるポイント数に応じて、奨励金が支給される事業です。
BHN広島事務所のメンバーが活動しているNPO法人「シニアネットひろしま」は、この活動に参加した人にポイントを発行しています。

沖野 啓子氏がリモートで説明
「広島市の高齢者いきいき活動ポイント事業」
(2026年9月3日撮影)
この日の研修参加者は全員、「みんチャレ」アプリをインストールし、この研修会に参加したということでまちづくりセンターのQRコードを読み取り、さっそく「ポイントを取得」しました。

さっそく、大田市の健康アプリをインストール
(2026年9月3日撮影)
●地域の行事を動画で記録し情報発信
島根県大田市内のシニアクラブ(大田市福吉会)がいつも活動している集会所で「流しそうめん」をして楽しんでいる模様を動画でホームページに掲載して喜ばれていることを紹介し、「地域の行事等を動画で記録し、情報発信することの意義」を説明しました。

「流しそうめんをして楽しんでいる模様」を動画で紹介
(2026年9月3日撮影)
皆さん、動画で記録すると雰囲気も伝わりわかりやすいと、とても興味をもたれたので、今後そのやり方を勉強していこうと提案しました。紹介した動画が掲載されているシニアクラブのホームページはここにあります。
大田市福吉会ホームページ(https://sites.google.com/view/fukuyoshikai/)
●スマホ活用研修「スクリーンショット、紙情報のデジタル化」
スマホの活用として、表示されている画面をそのまま保存する「スクリーンショット」の撮り方と、紙の情報をデジタル化し保存する方法を研修しました。
スクリーンショットは機種によってやり方が違うので、それぞれ探りながら最適な撮り方を練習しました。
紙情報のデジタル化は、Androidでは「Googleドライブ」、iPhoneは「メモ」の機能を使ってやってみました。
いずれも、今回は基本的な操作方法だけをやったので、日常生活で役立つ応用をこれから研修していきます。

紙情報のデジタル化を実習
(2026年9月3日撮影)
■BHN広島事務所、新しい段階の「広域災害後方支援活動」
2024年1月1日16時10分に発生した令和6年能登半島地震、更に、2024年9月20日から発生した令和6年奥能登豪雨災害に対し、BHN広島事務所がまとめ役となり、2024年4月1日に開設したBHN北陸事務所が実施する令和6年能登半島地震被災者支援事業に対し、遠隔地から支援する「広域災害後方支援活動」を実施し、令和6年能登半島地震被災者支援事業は順調に軌道に乗っています。
BHN広島事務所では、上記の経験を活かしながら、新たな国内巨大災害(南海トラフ巨大地震、首都直下地震及び日本海溝・千島海溝沿い巨大地震等)の発生に備える「広域災害後方支援機能整備活動」を継続していました。
BHN広島事務所(所長 福田 卓夫氏)は、2026年7月28日に発生した令和8年熊本地震災害に対し、BHN第2熊本事務所(所長 守田 富男氏)が取り組む「令和8年熊本地震被災者支援事業」に、遠隔地から支援する「広域災害後方支援活動」を開始しました。BHN北陸事務所(所長 姉﨑 幸雄氏)から、2024年能登半島地震被災者支援活動においてこれまで工夫して揃えてきたスマホ研修教材キット及び故障発生時に活用できる予備機器等がBHN広島事務所・広域災害後方支援センターへ到着しました。
BHN広島事務所・広域災害後方支援センターでは、これまでに備えてきた機材、今回新たに調達する機材を含めて、令和8年熊本地震被災者支援事業向けに機器検査・キット化して、BHN第2熊本事務所の被災者支援活動計画に合わせて、順次、発送する予定です。

BHN北陸事務所から届いたスマホ研修教材キット
及び故障発生時に活用できる予備機器類
(2026年8月16日撮影)
■JPF広報映像にてBHNの支援活動が紹介されました
2025年10月31日、ジャパン・プラットフォーム(JPF)のYouTubeチャンネル「ソーシャルグッド タイムズ」において、BHNの国内災害被災者支援活動「令和6年能登半島地震被災者支援事業」が紹介されました。この映像は、2025年10月10日、及び16日に実施された現地取材をもとに制作されたものです。
●配信映像はこちら
JPF【ソーシャルグッド タイムズ】#20
BHNテレコム支援協議会「ICTを活用 シニアを被災地の主役に」
▶️ https://youtu.be/TXbnB64Rn4A

JPF【ソーシャルグッド タイムズ】#20
BHNテレコム支援協議会「ICTを活用 シニアを被災地の主役に」
●関連するBHN活動報告を掲載
BHNの公式ウェブサイトでは、関連するBHN活動報告を掲載しています。
「令和6年能登半島地震被災者支援事業 ~珠洲市・穴水町・輪島市の集会所を活動拠点にした、ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動への取り組み(31)~」

BHNの公式ウェブサイト
「令和6年能登半島地震被災者支援事業(No.31)」
上記リンクからBHNの活動をご覧いただけますと幸いです。多くの皆さまにご視聴をいただき、支援活動へのご理解と共感の輪を広げていただきたいと希望しています。
これまでの活動状況は以下のページをごらんください。
国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業
理事(プロジェクトマネージャー)
有馬 修二
