国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業~広島事務所の被災者支援活動、新しい段階の広域災害後方支援活動への取り組み(23)~
2025年12月8日(月)16:16
BHN広島事務所(所長:福田 卓夫氏)は、2018年西日本豪雨被災地(広島県)、2021年令和3年7月・8月豪雨被災地(島根県、広島県)を対象に、「ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動」を実施しました。西日本豪雨被災者支援事業
BHN広島事務所では、西日本豪雨被災地の広島県呉市天応大浜地区・安浦地区及び令和3年7月・8月豪雨被災地の島根県大田市北三瓶地区の3つの支援活動拠点より、ICTを活用した支援活動の継続要請を受け、「国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業」において、支援活動の継続要請に積極的に応えています。併せて、①広島事務所の事業継続及び近接地域で発生する新しい国内災害へ即応体制の維持、②豪雨災害被災者支援事業で獲得した各種経験・ノウハウのデジタル資料化、③南海トラフ巨大地震及び首都直下地震等に備える「既得通信機材等を利活用する広域災害後方支援ICT機能整備」等を進めています。国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業
2024年1月1日16時10分に発生した令和6年能登半島地震、更に、2024年9月20日から発生した令和6年奥能登豪雨災害に対し、BHN現地事務所(宮城、熊本、広島)ではBHN広島事務所がまとめ役となり、2024年4月1日に開設したBHN北陸事務所が実施する令和6年能登半島地震被災者支援事業に対し、遠隔地から支援する「広域災害後方支援活動」を実施し、令和6年能登半島地震被災者支援事業は順調に軌道に乗っています。
BHN広島事務所では、「BHN北陸事務所が担当している令和6年能登半島地震被災地とBHN広島事務所が担当してきた2018年西日本豪雨被災地等との被災地間ネット交流会」を実施しています。更に、「今後国内各地で発生する新しい国内災害、とりわけ、南海トラフ巨大地震等に備える、既得及び新規通信機材を利活用する広域災害後方支援ICT機能整備活動」を進めています。
2025年11月6日島根県大田市北三瓶地区、11月19日広島県呉市天応地区の活動拠点で実施した被災者支援活動をまとめて報告します。2拠点共通テーマは「ネット会議活用研修会、スマホ便利機能の実習」です。
■研修場所、島根県大田市北三瓶まちづくりセンター
2025年11月6日、島根県大田市北三瓶まちづくりセンター、住民11名+北三瓶まちづくりセンター職員1名(山田みどり氏)+BHN広島事務所メンバー オンライン参加5名(沖野 啓子氏、杉原 瑞枝氏、岡崎 幸子氏、岩本 一子氏、廣中 香氏)、この日の研修テーマは、「広島と接続してオンライン研修会、JPF広報動画視聴、スマホ便利機能実習」でした。講師はBHN広島事務所(所長、島根開発センター、北三瓶まちづくりセンター)の福田 卓夫氏が担当しました。

いつものように、広島メンバーはネットで参加しました
(2025年11月6日撮影)
●JPF広報動画視聴
ジャパン・プラットフォーム(JPF)のYouTubeチャンネル「ソーシャルグッド タイムズ」において、BHNの国内災害被災者支援活動、「令和6年能登半島地震被災者支援事業」が紹介されました。この映像は、2025年10月10日、及び16日に実施された現地取材をもとに制作されたものです。
島根県大田市北三瓶まちづくりセンターのスマホ研修会に参加している皆さまは、BHNの国内災害被災者支援活動を伝える動画 JPF【ソーシャルグッド タイムズ】#20 BHNテレコム支援協議会「ICTを活用 シニアを被災地の主役に」 を全員で視聴しました。

JPF広報動画を視聴(その1)
(2025年11月6日撮影)

JPF広報動画を視聴(その2)
(2025年11月6日撮影)
BHN広島事務所北三瓶チームの皆さま自身が、「令和6年能登半島地震被災者支援事業において実施した広域災害後方支援活動が重要な役割を果たしたこと」に感激していました。BHN広島事務所の皆さまは、今後とも国内災害後方支援拠点として活動していくことを再確認しました。
●スマホ便利機能の実習
最近のNHK番組で紹介された、スマホの便利機能を研修しました。NHK番組を見ていても、そのテンポにはついていけなかったということなので、全員ができるようにゆっくりと進めました。
LINEのトークにある「+」から様々な機能が利用できます。この中から、災害時にも役立つ「位置情報」の送信機能、イベント等の日程を決めるときにメンバーの都合を確認する「日程調整」機能等を実習しました。
更に、Googleレンズの画像検索機能とAIを結合して、衣類の選択表示マークの意味を調べる実習を行いました。AIを使うことで、複数のマークをまとめて説明してくれるので、とても便利です。マークの意味を調べるのは難しくて、普段理解できていなかったのが、簡単に確認出来て、皆さんとても驚いていました。これからも、「暮らしに役立つAI活用」を研修していきます。

スマホ便利機能の実習
互いに教えあって全員ができるように、テキストを見ながら確実に
(2025年11月6日撮影)
■研修場所、広島県呉市天応地区
2025年11月19日、広島県呉市天応大浜アパート集会所、呉市天応地区住民5名、坂町住民2名、この日の研修テーマは「スマホの便利機能」、講師はBHN広島事務所の岡崎 幸子氏(主任講師)、杉原 瑞枝氏、沖野 啓子氏、寺岡 和子氏の4名が担当しました。

スマホ便利機能の実習、主任講師は岡崎 幸子氏
(2025年11月19日撮影)
●スマホ便利機能の実習
この日の研修テキストは北三瓶研修会の資料を抜粋して使いました。「Googleレンズの便利な使い方」、普段何気なく見てはいても、しっかりと把握していなかった「衣類の洗濯表示」を確認しました。スマホ研修用に持参した「洗濯表示マーク」をGoogleレンズで読み取って意味を確認しました。
更に「AIモード」に切り替えて詳しい説明を読みました。「柔軟剤は香りが強かったりして、抵抗があるけど使った方が良いのか?」という質問があり、AIに答えてもらいました。ていねいな答えが返ってきて、その内容にはみなさん「なるほど、納得!」しました。
続いてLINEの便利な使い方として、簡単に友達になる方法とトークの「+」からできる機能の中から、「日程調整」を練習しました。グループLINEに送って、それぞれの予定が確認できることを確かめました。
最後に、しばらく開いていなかったので、「呉市WEB防災」のサイトを開き、「時々は防災情報を見ようね。」と確認しました。

Googleレンズの便利な使い方、AIモード、呉市WEB防災
(2025年11月19日撮影)

今日のテキスト、12月手作りカレンダー
(2025年11月19日撮影)

お部屋は早くもクリスマスの飾り付けが!
(2025年11月19日撮影)
■JPF広報映像にてBHNの支援活動が紹介されました
2025年10月31日、ジャパン・プラットフォーム(JPF)のYouTubeチャンネル「ソーシャルグッド タイムズ」において、BHNの国内災害被災者支援活動 「令和6年能登半島地震被災者支援事業」が紹介されました。この映像は、2025年10月10日、及び16日に実施された現地取材をもとに制作されたものです。
●配信映像はこちら
JPF【ソーシャルグッド タイムズ】#20
BHNテレコム支援協議会「ICTを活用 シニアを被災地の主役に」
▶️ https://youtu.be/TXbnB64Rn4A

JPF【ソーシャルグッド タイムズ】#20
BHNテレコム支援協議会「ICTを活用 シニアを被災地の主役に」
●関連するBHN活動報告を掲載
BHNの公式ウェブサイトでは、関連するBHN活動報告を掲載しています。
「令和6年能登半島地震被災者支援事業 ~珠洲市・穴水町・輪島市の集会所を活動拠点にした、ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動への取り組み(31)~」

BHNの公式ウェブサイト
「令和6年能登半島地震被災者支援事業(No.31)」
上記リンクからBHNの活動をご覧いただけますと幸いです。多くの皆さまにご視聴をいただき、支援活動へのご理解と共感の輪を広げていただきたいと希望しています。
■BHN広島事務所による「新しい段階を迎えた広域災害後方支援活動」
BHN広島事務所は、BHN北陸事務所からの要請に応えて、2025年4月~7月、令和6年能登半島地震被災地との被災地間ネット交流会に参加しました。BHN広島事務所では、令和6年能登半島地震被災地と被災地間ネット交流会を継続実施しながら、「今後国内各地で発生する新しい国内災害、とりわけ、南海トラフ巨大地震等に備える、既得及び新規通信機材を利活用する広域災害後方支援ICT機能整備活動」を進めていきます。
これまでの活動状況は以下のページをごらんください。
理事(プロジェクトマネージャー)
有馬 修二
