国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業 ~広島事務所の被災者支援活動、新しい段階の広域災害後方支援活動への取り組み(27)~
2026年3月2日(月)10:17
BHN広島事務所(所長:福田 卓夫氏)は、2018年西日本豪雨被災地(広島県)、2021年令和3年7月・8月豪雨被災地(島根県、広島県)を対象に、「ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動」を実施しました。西日本豪雨被災者支援事業
BHN広島事務所では、西日本豪雨被災地の広島県呉市天応大浜地区・安浦地区及び令和3年7月・8月豪雨被災地の島根県大田市北三瓶地区の3つの支援活動拠点より、ICTを活用した支援活動の継続要請を受け、「国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業」において、支援活動の継続要請に積極的に応えています。併せて、①広島事務所の事業継続及び近接地域で発生する新しい国内災害へ即応体制の維持、②西日本豪雨災害被災者支援事業等で獲得した各種経験・ノウハウのデジタル資料化、③南海トラフ巨大地震、首都直下地震及び日本海溝・千島海溝沿い巨大地震等新しい国内巨大災害に備える、「既得及び新規通信機材を利活用する広域災害後方支援ICT機能整備活動」を進めています。国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業
2024年1月1日16時10分に発生した令和6年能登半島地震、更に、2024年9月20日から発生した令和6年奥能登豪雨災害に対し、BHN現地事務所(宮城、熊本、広島)ではBHN広島事務所がまとめ役となり、2024年4月1日に開設したBHN北陸事務所が実施する令和6年能登半島地震被災者支援事業に対し、遠隔地から支援する「広域災害後方支援活動」を実施し、令和6年能登半島地震被災者支援事業は順調に軌道に乗っています。更に、BHN広島事務所では、「BHN北陸事務所が担当している令和6年能登半島地震被災地とBHN広島事務所が担当してきた2018年西日本豪雨被災地等との被災地間ネット交流会」を実施してきました。
2026年2月5日島根県大田市北三瓶地区、2月18日広島県呉市天応地区、2月19日広島県呉市安浦地区の活動拠点で実施した被災者支援活動をまとめて報告します。3拠点共通テーマは「ネット会議活用研修会、スマホ基本機能と設定研修」等です。
■研修場所、島根県大田市北三瓶まちづくりセンター
2026年2月5日、島根県大田市北三瓶まちづくりセンター、住民11名+北三瓶まちづくりセンター職員1名(山田 みどり氏)+BHN広島事務所メンバー オンライン参加5名(沖野 啓子氏、寺岡 和子氏、杉原 瑞枝氏、岡崎 幸子氏、廣中 香氏)、この日の研修テーマは、「広島と接続してオンライン研修会、旧型備蓄タブレット活用法検討、及びスマホ基本機能と設定研修」でした。講師はBHN広島事務所(所長、島根開発センター、北三瓶まちづくりセンター)の福田 卓夫氏が担当しました。
●新たな国内災害被災地向け、旧型備蓄タブレット活用法の検討会(その2)
BHN広島事務所では、「既得及び新規通信機材を利活用する広域災害後方支援ICT機能整備活動」を継続しています。前回の研修会(2026年1月8日開催)では、新たな国内災害被災地向け旧型備蓄タブレット活用法を検討しました。まず、消費電力を減らし、操作をわかりやすくするために不要な機能をオフにする設定を実施しました。続いてQRコードリーダー等を追加インストールして、より使いやすくしました。
今回の研修会(2026年2月5日開催)では、「タブレット活用検討の一つとして、日常生活の中で生成AIを利用して役立った事例発表」をしてもらいました。
「AIに料理の献立を考えてもらって、作り方も教えてもらったら、美味しい料理ができた」、「健康について不安なことを聞いたら、安心できるように丁寧に説明してくれた」という報告がありました。
AIに質問するときは、条件を具体的に指示すること、思うような回答が得られなくても具体的に指示しながら何度か対話していくと適切な回答が得られる、というようにアドバイスしました。引き続き、タブレットを日常的に使ってみて、有効な活用方法を検討することにしています。

旧型備蓄タブレット活用法検討
「日常生活の中で生成AI利用に活用」
(2026年2月5日撮影)
●スマホ基本機能と設定研修
「スマホ基本機能と設定研修」という研修テーマで、「充電の仕方(80%から20%の間で使うこと)」、「過充電にならないようにする設定(80%又は90%以上には充電しない設定)」や「LINEメッセージ到着時や電話着信音等、各種通知音の設定方法」を研修しました。
通知音が目立たない音になっていたため情報が届いても気づかないというようなトラブルもあり、改めて見直してみることで、使いやすくなりました。
そのほか、個別の相談がたくさんありました。機種によって違うところがあるので個別対応になる場面もありました。北三瓶まちづくりセンター職員・山田 みどり氏にしっかりサポートしていただきました。

スマホの基本設定を説明
(2026年2月5日撮影)

各自、スマホ設定の確認・修正作業を開始
(2026年2月5日撮影)

スマホ設定の確認・修正作業、参加者は互いに確認して
北三瓶まちづくりセンター職員・山田 みどり氏がしっかりサポート
(2026年2月5日撮影)
■研修場所、広島県呉市天応地区
2026年2月18日、広島県呉市天応大浜アパート集会所、呉市天応地区住民4名、坂町住民2名、この日の研修テーマは「自治会PC会計処理支援、スマホ基本機能と設定研修」、講師はBHN広島事務所の沖野 啓子氏(主任講師)、杉原 瑞枝氏、岡崎 幸子氏、寺岡 和子氏の4名が担当しました。
●自治会PC会計処理支援
自治会会計担当をしているお二人から、久しぶりに、自治会年度末会計報告書作成の技術的相談がありました。一部の修正箇所等、技術的相談に応じながら印刷しました。なお、デスクトップにアイコンがたくさん並びすぎているので少し整理するようにと話しました。
仮設住宅団地自治会経理作業、災害公営住宅団地自治会経理作業等々、ずっと、自治会活動にパソコン活用を継続し、素晴らしいなとうれしく思いました。

自治会会計担当をしている お二人からPC技術相談打合せ
(2026年2月18日撮影)
●スマホ基本機能と設定研修
「アプリ」のアイコンが多すぎてLINEがすぐに見つけにくい、「LINE」のスタンプで使いたいものがすぐに見つからない、という質問があり、不要なアプリ等の整理の仕方、LINEスタンプの探し方を説明しました。
次に「スマホ基本機能と設定」という北三瓶研修資料(2026年2月6日版)を使って進めました。「マナーモードの設定」や「ライト」は、みなさんも普段から使っていてよく理解していました。
適切な充電方法と設定で「20%~80%」で使うようにしようと言うと、「100%」になっていないと何だか心配!」と言う声が出ましたが、バッテリーが長持ちするとの話をして、皆さんで設定を見直しました。更に充電しながらの仕様はやめようと確認しました。

研修に使用した資料確認

スマホ基本機能と設定研修1
みんなで相談しながら進めました
(2026年2月18日撮影)
●「Yahoo天気」の使い方
スマホアプリは、ほとんどの人が日頃からよく使っていて、天気予報を見たり、日の出日の入りの時刻を確認したりしていました。
天気予報に「A」~「C」のマークが付いていて、精度が分かることや、楽しいコラムが見られるということを説明すると「そこまで見てなかった!」、「豆知識が楽しいね!」等、予報以外の情報もあることが分かって良かったです。

スマホ基本機能と設定研修2
「YAHOO天気」天気予報だけでなく、楽しい情報が得られることを確認
(2026年2月18日撮影)

スマホ基本機能と設定研修3
「こんなことも分かるのね」と感心しきり
(2026年2月18日撮影)
■研修場所、広島県呉市安浦老人福祉会館
2026年2月19日、広島県呉市安浦老人福祉会館、住民5名、この日の話題は「スマホ基本機能と設定研修」、講師はBHN広島事務所の廣中 香氏が担当しました。北三瓶地区研修会と同じ資料を使用しました

資料を参考に各自スマホを開きます
電話の着信音の変更も試みました
(2026年2月19日撮影)
●適切な充電方法と設定
先ず、「スマホの充電は何時実施していますか?」の質問に、寝る前に充電器に繋ぐという方、電池量が20%くらいになった時に充電する方と別れました。
充電するタイミングはあまり気にしたことが無い方がほとんどでした。100%の充電があれば安心できると思っている方もいましたが、過充電を避けた方がバッテリーの持ちが良いことを説明しました。
最近、機種変更をされた方のスマホは80%で充電が終わるように、予め設定されていました。スマホを変えるタイミングも充電の間隔が非常に短くなったからだと話されました。
早速、設定画面から各自のバッテリーを確認しますが、アンドロイド端末は機種によってそれぞれで、「電池長持ち充電」と記載の端末もありました。
高価なスマホだからこそ、バッテリーも長持ちして欲しいよね、と話しました。
●マナーモード、ライト、画面回転
各自、それぞれで確認しました。
●通知音
慣れた通知音を変えようとは思わないけれど、と話しながらも端末からメロデイを確認してみました。メロデイや効果音の多さに改めてびっくりしていました。
普段はスマホの「設定」アプリを開くこともないけれど、資料があると開いてみる気にもなりました。自分でスマホを操作できるかも...という気持ちにもなるとの話しがあり、講師は嬉しく思いました。
■JPF広報映像にてBHNの支援活動が紹介されました
2025年10月31日、ジャパン・プラットフォーム(JPF)のYouTubeチャンネル「ソーシャルグッド タイムズ」において、BHNの国内災害被災者支援活動「令和6年能登半島地震被災者支援事業」が紹介されました。この映像は、2025年10月10日、及び16日に実施された現地取材をもとに制作されたものです。
●配信映像はこちら
JPF【ソーシャルグッド タイムズ】#20
BHNテレコム支援協議会「ICTを活用 シニアを被災地の主役に」
▶️ https://youtu.be/TXbnB64Rn4A

JPF【ソーシャルグッド タイムズ】#20
BHNテレコム支援協議会「ICTを活用 シニアを被災地の主役に」
●関連するBHN活動報告を掲載
BHNの公式ウェブサイトでは、関連するBHN活動報告を掲載しています。
「令和6年能登半島地震被災者支援事業 ~珠洲市・穴水町・輪島市の集会所を活動拠点にした、ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動への取り組み(31)~」

BHNの公式ウェブサイト
「令和6年能登半島地震被災者支援事業(No.31)」
上記リンクからBHNの活動をご覧いただけますと幸いです。多くの皆さまにご視聴をいただき、支援活動へのご理解と共感の輪を広げていただきたいと希望しています。
■BHN広島事務所による「新しい段階を迎えた広域災害後方支援活動」
BHN広島事務所は、BHN北陸事務所からの要請に応えて、2025年4月~7月、令和6年能登半島地震被災地との被災地間ネット交流会に参加しました。BHN広島事務所では、令和6年能登半島地震被災地と被災地間ネット交流会を継続実施しながら、「今後国内各地で発生する新しい国内災害、とりわけ、南海トラフ巨大地震等に備える、既得及び新規通信機材を利活用する広域災害後方支援ICT機能整備活動」を進めています。
これまでの活動状況は以下のページをごらんください。
国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業
理事(プロジェクトマネージャー)
有馬 修二
