国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業 ~広島事務所の被災者支援活動、新しい段階の広域災害後方支援活動への取り組み(28)~

2026年4月7日(火)16:20

 

BHN広島事務所(所長:福田 卓夫氏)は、2018年西日本豪雨被災地(広島県)、2021年令和3年7月・8月豪雨被災地(島根県、広島県)を対象に、「ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動」を実施しました。西日本豪雨被災者支援事業

BHN広島事務所では、西日本豪雨被災地の広島県呉市天応大浜地区・安浦地区及び令和3年7月・8月豪雨被災地の島根県大田市北三瓶地区の3つの支援活動拠点より、ICTを活用した支援活動の継続要請を受け、「国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業」において、支援活動の継続要請に積極的に応えています。併せて、①広島事務所の事業継続及び近接地域で発生する新しい国内災害へ即応体制の維持、②西日本豪雨災害被災者支援事業等で獲得した各種経験・ノウハウのデジタル資料化、③南海トラフ巨大地震、首都直下地震、日本海溝・千島海溝沿い巨大地震、地球温暖化に伴うスーパー台風・線状降水帯・洪水災害・高潮災害等新しい国内巨大災害に備える「既得及び新規通信機材を利活用する広域災害後方支援ICT機能整備活動」を進めています国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業

2024年1月1日16時10分に発生した令和6年能登半島地震、更に、2024年9月20日から発生した令和6年奥能登豪雨災害に対し、BHN現地事務所(宮城、熊本、広島)ではBHN広島事務所がまとめ役となり、2024年4月1日に開設したBHN北陸事務所が実施する令和6年能登半島地震被災者支援事業に対し、遠隔地から支援する「広域災害後方支援活動」を実施し、令和6年能登半島地震被災者支援事業は順調に軌道に乗っています。更に、BHN広島事務所では、「BHN北陸事務所が担当している令和6年能登半島地震被災地とBHN広島事務所が担当してきた2018年西日本豪雨被災地等との被災地間ネット交流会」を実施してきました。

2026年3月5日島根県大田市北三瓶地区、3月19日広島県呉市安浦地区、3月25日広島県呉市天応地区の活動拠点で実施した被災者支援活動をまとめて報告します。3拠点共通テーマは「ネット会議活用研修会、詐欺広告に注意、春を楽しむ」等です。

 

 

研修場所、島根県大田市北三瓶まちづくりセンター

 

2026年3月5日、島根県大田市北三瓶まちづくりセンター、住民11名+北三瓶まちづくりセンター職員1名(山田 みどり氏)+BHN広島事務所メンバー オンライン参加5名(沖野 啓子氏、杉原 瑞枝氏、岡崎 幸子氏、岩本 一子氏、廣中 香氏)、この日の研修テーマは、「広島と接続してオンライン研修会、旧型備蓄タブレット活用法検討、及びスマホ利用の新情報」でした。講師はBHN広島事務所(所長、島根開発センター、北三瓶まちづくりセンター)の福田 卓夫氏が担当しました。

 

広島と接続してオンライン研修会
BHN広島事務所メンバー5名オンライン参加
(2026年3月5日撮影)

 

●新たな国内災害被災地向け、旧型備蓄タブレット活用法の検討会(その3)

BHN広島事務所では、「既得及び新規通信機材を利活用する広域災害後方支援ICT機能整備活動」を継続しています。前々回、前回の研修会(2026年1月8日開催、2026年2月5日開催)では、新たな国内災害被災地向け旧型備蓄タブレット活用法検討を開始しました。

①消費電力を減らし、操作をわかりやすくするために不要な機能をオフにする設定を実施しました。QRコードリーダー等を追加インストールして、より使いやすくしました。②タブレット活用検討の一つとして、「日常生活の中で生成AIを利用して役立った事例発表」をしてもらいました。「AIに料理の献立を考えてもらって、作り方も教えてもらったら、美味しい料理ができた、健康について不安なことを聞いたら、安心できるように丁寧に説明してくれた」という報告がありました。AIに質問するときは、条件を具体的に指示すること、思うような回答が得られなくても具体的に指示しながら何度か対話していくと適切な回答が得られる、というようにアドバイスしました。

今回、2026年3月5日の研修会では、③NHKニュース・防災等の高機能アプリが対応しなくなっていることの代替手段として、ブラウザーで同じ情報を閲覧できるように設定しました。Chromeブラウザーで「ウェザーニュース」の天気予報を開き地域を設定すれば、1時間ごとの天気、週間予報、雨雲レーダー等を見ることができ、更に花粉飛散情報やさくら開花情報等の関連情報も確認できます。これを「ホーム画面に追加」して起動用のアイコンを作れば、アプリと同じように利用することができます。旧型でも工夫すれば、まだ活用できる方法があることを確認できました。引き続き活用方法を研究します。

 

旧型備蓄タブレット活用法検討
「Chromeブラウザーで、ウェザーニュース天気予報を開き、地域を設定」
(2026年3月5日撮影)

 

●スマホ新情報「LINEトーク画面に便利な機能が追加」、「詐欺広告に注意」

島根県内では警察官等を装うオレオレ詐欺・架空料金詐欺・還付金詐欺等の特殊詐欺とSNSによる投資詐欺による被害が増加しており、警察から注意が出ていることを受けて、改めて被害にあわないように啓発しました。併せて、スマホに現れる「〇〇が古いバージョンだからここから更新するように」と促す詐欺広告(不正なアプリをインストールさせられる場合もある)にも注意するように、被害事例も含めて紹介しました。

新情報としては、LINEのトーク画面に便利な機能が追加されたので紹介し、新機能を確認しました。トーク画面から、友だちリストを見たり、すべてのアルバムを横断的に見ることができたり、グループ作成・友だち追加もこの画面から簡単にできるので、皆さん感激していました。更に、QRコードを使った情報共有やQRコードの作成方法も研修しました。

 

島根県大田市北三瓶まちづくりセンター
研修生の皆さま、雛飾りの前で集合写真
(2026年3月5日撮影)

 

研修会場には住民の皆さまの作品がたくさん展示
屋外には雪割一華が咲いています
(2026年3月5日撮影)

 

 

研修場所、広島県呉市安浦老人福祉会館

 

2026年3月19日、広島県呉市安浦老人福祉会館、住民7名、この日の話題は「スワッグ(壁飾り)づくり、スマホ新情報」、講師はBHN広島事務所の廣中 香氏が担当しました。スマホ新情報に関しては、北三瓶地区研修会と同じ資料を使用しました。

 

●スワッグ(壁飾り)づくり

スマホ研修会の前に、今回は、ボランティア(宇根様)の協力もあり、スワッグ作りをしました。西日本豪雨災害の際、建設仮設住宅の談話室にも来ていただき、クリスマスリース作りに材料等を全て用意してくださった方です。スマホ研修会参加者の皆さんとも久しぶりの再会になりました。

今回のスワッグ(壁飾り)づくり材料も庭に咲いている花や葉をたくさん持って来ていただき、部屋の中がとてもいい匂いに包まれました。その数なんと10種類もありました。見たことのない植物もあり、早速「Googleレンズ」を起動して名前の確認をします。中でもレモンユーカリは爽やかな香りだったからか、【レモンユーカリ】とスマホで検索をして効果効能を読み上げてくれる方もいました。

そして、一通りの説明を受けてからスワッグ作りに挑戦しました。同じ花や葉ですが、それぞれの個性とセンスが光るスワッグが完成しました。

(注)「スワッグ(swag)」とは、ドイツ語で「壁飾り」を意味し、花や葉、枝等の植物を束ねて逆さに吊るしたインテリアアイテムです。

 

皆さま、それぞれのセンスが光ります
(2026年3月19日撮影)

 

出来上がったスワッグ「壁飾り」を持って記念写真
(2026年3月19日撮影)

 

●スマホ新情報、スマホに現れる詐欺広告

テキストの詐欺広告の画像を見るなり「この広告は見たことがある」との声もあり、少し緊張した雰囲気になりました。知らない電話番号には出ない等、電話に関しては色々と注意はしているようですが、スマホの画面の広告には疑いを持っていないようでした。実例を読み上げてその怖さを実感したようです。

今では日常生活に欠かせないほど情報を得るために便利なスマホですが、使い方を誤ると大切なスマホが機能しなくなります。このような実例を参加者の皆さんと一緒に確認できて本当に良かったと感じました。

 

スマホに現れる詐欺広告を確認
(2026年3月19日撮影)

 

 

研修場所、広島県呉市天応地区

 

2026年3月25日、広島県呉市天応大浜アパート集会所、呉市天応地区住民4名、坂町住民2名、この日の研修テーマは「特殊詐欺に注意、LINEの新機能」、講師はBHN広島事務所の沖野 啓子氏(主任講師)、杉原 瑞枝氏、岡崎 幸子氏、岩本 一子氏の4名が担当しました。

 

準備したテキスト等
(2026年3月25日撮影)

 

●特殊詐欺に注意

特殊詐欺・SNS型詐欺の実例を挙げて注意を呼びかけました。みなさん、実例等を良く知っていて、「登録されていない電話には出ない。」「外国からかかる電話に出ない。」等、普段から気をつけていることを話してくれました。

スマホに現れる詐欺の広告は、テキストに載っている実例を全員が見て知っていました。「ひっかかりそうになった。」と答えた方も数人いて「しっかり気をつけようね」と確認しました。詐欺広告等怪しい広告にはすぐに反応せず、一度ホームに戻ってみよう。と落ち着いた行動をとるように確認しました。アプリのアップデート等は、自動で行われていることがほとんどだということも確認しました。

「スマホの買い替え時期の目安」について話をし、OSのサポート終了に注意をしようとお知らせしました。大切なスマホが、大事に使われるように気を配りたいと思います。

 

●LINEの新機能

「LINEトークの新機能」をいくつか確認しました。特に「+」からできるようになった機能は「今までより格段に便利になったね」と好評でした。

「グループLINE」のカレンダーを使ってみました。4月の回の予定を追加して「参加・不参加」の返信を受け付けました。

「連絡先の登録方法」の質問があり、登録の手順をお知らせしました。こうして質問を持って来てくれるのは、普段からスマホを使っていて「これは聞いてみよう」と思ってくれていることなのでうれしいことだと思いました。

 

沖野主任講師「特殊詐欺の実例、スマホ詐欺広告に注意」
(2026年3月25日撮影)

 

デバイスのバージョン確認
(2026年3月25日撮影)

 

 

■JPF広報映像にてBHNの支援活動が紹介されました 

 

2025年10月31日、ジャパン・プラットフォーム(JPF)のYouTubeチャンネル「ソーシャルグッド タイムズ」において、BHNの国内災害被災者支援活動「令和6年能登半島地震被災者支援事業」が紹介されました。この映像は、2025年10月10日、及び16日に実施された現地取材をもとに制作されたものです。

 

●配信映像はこちら

JPF【ソーシャルグッド タイムズ】#20

BHNテレコム支援協議会「ICTを活用 シニアを被災地の主役に」

▶️ https://youtu.be/TXbnB64Rn4A

 

JPF【ソーシャルグッド タイムズ】#20
BHNテレコム支援協議会「ICTを活用 シニアを被災地の主役に」

 

●関連するBHN活動報告を掲載

BHNの公式ウェブサイトでは、関連するBHN活動報告を掲載しています。

「令和6年能登半島地震被災者支援事業 ~珠洲市・穴水町・輪島市の集会所を活動拠点にした、ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動への取り組み(31)~」

 

BHNの公式ウェブサイト
「令和6年能登半島地震被災者支援事業(No.31)」

 

上記リンクからBHNの活動をご覧いただけますと幸いです。多くの皆さまにご視聴をいただき、支援活動へのご理解と共感の輪を広げていただきたいと希望しています。

 

 

これまでの活動状況は以下のページをごらんください。

国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業(その1)

国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業(その2)

 

 

2026年4月7日
国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業
理事(プロジェクトマネージャー)
有馬 修二
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*BHN 自主事業「国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業」、事業期間:「2019年4月1日~2027年3月31日(以後、継続していく予定)」は、NTT西日本株式会社(CLUB NTT-West)、NTTファイナンス株式会社、株式会社NTTドコモ(d POINT CLUB)のポイント寄付にてご支援いただいて、事業を継続しています。
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