国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業 ~熊本事務所の取り組み、熊本地震被災地及び令和2年7月豪雨被災地向け継続支援活動(2024年11月、12月活動報告)~

2024年12月25日(水)8:42

 

BHN熊本事務所(所長 色見 高司氏)は、2016年4月に発災した熊本地震被災地(熊本市、益城町、嘉島町、御船町、甲佐町、西原村、南阿蘇村等合計7市町村)において、復興フェーズ毎に(避難所フェーズ 6カ所、仮設住宅団地フェーズ 47カ所、災害公営住宅団地フェーズ 9カ所)、各種の工夫を取り入れた「ICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動」を幅広く実施しました。熊本地震被災者支援事業

BHN熊本事務所は、上記に加えて、2020年令和2年7月豪雨被災地(八代市、人吉市、芦北町、球磨村等4市町村)仮設住宅団地集会所に、「BHNパソコンコーナー(パソコン、プリンター、ドコモWi-Fi設備等)」を開設して、「ICTを活用した被災地の地域コミュニティ再生・活性化支援活動」を実施しました。令和2年7月豪雨被災者支援事業)

BHN熊本事務所は、2023年4月、熊本地震被災地の益城町木山下辻団地よりICTを活用した支援活動の継続要請を受けました。加えて、2023年12月、令和2年7月豪雨被災地の球磨村役場より二つの仮設団地向け支援活動の継続要請を受けました。BHN熊本事務所では、「国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業」において、支援活動の継続要請に積極的に応えつつ、併せて、①熊本事務所の事業継続及び近接地域で発生する新しい国内災害へ即応体制の維持、②地震災害被災者支援事業で獲得した各種経験・ノウハウのデジタル資料化、③南海トラフ巨大地震等に備える活動を進めています。国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業

今回は、熊本地震被災地及び令和2年7月豪雨被災地向け継続支援活動について、2024年11月、12月の活動をまとめて報告します。

 

 

■活動場所 熊本地震被災地の熊本県益城町木山下辻団地、スマホ研修会

 

● スマホを使った年賀状づくり1

2024年11月15日、熊本県益城町木山下辻団地集会所、スマホ研修会、住民7名、講師はBHN熊本事務所の色見 高司氏、井嶌 都氏(主任講師)、吉田 和子氏、楠本 邦昭氏が担当しました。この日のテーマは郵便局の「2025年賀」で年賀状を作ることでした。

 

この日の研修内容を説明
(2024年11月15日撮影)

 

講師に尋ねたり、互いに教え合ったり
(2024年11月15日撮影)

 

受講者が解りやすいように
講師のスマホ画面をTVに映しながら解説
(2024年11月15日撮影)

 

参加者の皆さま、研修内容に満足の様子でした
(2024年11月15日撮影)

 

● スマホを使った年賀状づくり2

2024年12月20日、熊本県益城町木山下辻団地集会所、スマホ研修会、住民6名、講師はBHN熊本事務所の色見 高司氏、井嶌 都氏(主任講師)、吉田 和子氏、楠本 邦昭氏が担当しました。スマホ講座は「スマホを使った年賀状づくり」をテーマにして実施しました。今年から年賀ハガキが85円となり、LINEで送りたいとの強い要望がありました。年末の逼迫した状態で、熱心に共同作業をしました。

具体的なハガキデザインの作成手順 ①郵政局の年賀状作成のアプリをインストール ②インストールしたアプリをひらく ③デザイン一覧の画面 ④写真あり、写真なしどちらかを選択 ⑤フチあり、フチなしのどちらかを選択 ⑥メッセージの選択 ⑦縦書き、横書きの選択 ⑧手書きの追加 ⑨デザインの確認をして保存 ⑩右下のマイデザインに保管

 

互いに相談しながら学びました
(2024年12月20日撮影)

 

共同作業で進めました
(2024年12月20日撮影)

 

一気に寒い季節、真冬の服装に変わりました
(2024年12月20日撮影)

 

 

■熊本地震被災地の熊本県益城町役場庁舎周辺の復興状況

 

2016年4月に発災した熊本地震被災地の中でも、熊本県益城町は最も被災規模が大きかった地域です。益城町木山下辻団地の周辺では、現在も復興事業が継続・実施されており、BHN熊本事務所のスマホ研修会チームが撮影した写真が届きました。

益城町旧役場庁舎跡地には、鉄筋平屋の施設整備が2025年4月開館を目指して最終段階を迎えています。約200人収容の多目的ホールや四つの研修室、親子が自由に遊べる「キッズプレイルーム」の他、防災公園や備蓄倉庫を併設した防災拠点としての役割を果たします。

 

益城町旧役場庁舎跡地、鉄筋平屋施設の整備状況
約200人収容の多目的ホールや4つの研修室
(2024年12月20日撮影)

 

親子が自由に遊べる「キッズプレイルーム」、
防災公園や備蓄倉庫を併設し防災拠点としての役割
(2024年12月20日撮影)

 

 

■活動場所 令和2年7月豪雨被災地の球磨村、定期巡回設備点検

 

● BHNパソコンコーナーの定期巡回設備点検

2024年12月11日、球磨村の球磨村さくらドーム仮設団地集会所及び球磨村グラウンド仮設団地集会所に開設しているBHNパソコンコーナーの定期巡回設備点検業務を実施しました。この日は、球磨川流域市町村のエリアマネージャー浦口 耕也氏、色見 高司氏、楠本 邦昭氏の3名が担当しました。

 

● 熊本県球磨村役場訪問、入居状況の確認

BHNパソコンコーナーの定期巡回設備点検業務終了後、熊本県球磨村役場訪問を訪問しました。各種の情報交換を実施した際、二つの仮設住宅団地の入居状況を伝えられました。二つの仮設住宅団地(合計145戸)を合わせて約1割強の入居率となり、村営住宅の整備待ち、公共事業の整備待ちとのことでした。

球磨村総合運動公園から「新沖鶴橋」方面を撮影した写真が届きました。前回訪問(2024年10月15日)した際には、設置されていた大型建設工事用機械は既に撤収されて対岸まで新しい橋が伸びています。大型建設工事用機械があった場所ではショベルカーが土地の整理をしていました。

 

球磨村総合運動公園から見た「新沖鶴橋」
(2024年12月11日撮影)

 

一方、相良橋は仮・相良橋の状態でした。対岸側の様子と「新相良橋・橋げた」の写真が届きました。

 

国道219号側から見た現在の「仮・相良橋」
(2024年12月11日撮影)

 

対岸側の様子と「新相良橋・橋げた」
(2024年12月11日撮影)

 

 

国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業
理事(プロジェクトマネージャー)
有馬 修二

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*BHN 自主事業「国内災害ICT支援活動拠点ネットワーク事業」、事業期間:「2019年4月1日~2027年3月31日(以後、継続していく予定)」は、西日本電信電話株式会社(CLUB NTT-West)、NTTファイナンス株式会社、株式会社NTTドコモ(d POINT CLUB)のポイント寄附にてご支援いただいて、事業を継続しています。
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