第12回BHNオンライン活動報告会開催しました

2023年9月25日(月)15:15   お知らせ

9月20日(水)に、Web会議アプリケーション『Zoom』を利用して、【第12回BHN活動報告会】を開催しました。BHNでは、年に数回NTT上野ビルを会場に「活動報告会」を開催してきましたが、コロナ禍の影響を受けて、ここ数年はZoomを使用したオンラインで開催をしています。

今回は、有馬 修二:BHN国内災害担当理事、福田 卓夫:BHN広島事務所 所長から、【BHNの国内災害被災者支援事業のご紹介】という内容で報告がありました。

 

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なお、当日報告の際、画面に表示されました発表資料(PDF)は、以下リンクからご覧いただけます。

1.「BHNの国内災害被災者支援事業のご紹介 ~被災者支援活動の継続性確保及び新たな国内災害の発生に備えて~」

https://www.bhn.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2023/09/kokunaisaigai-ict_20230920.pdf

2. 「BHN広島事務所の西日本豪雨被災者支援活動等の特徴」

https://www.bhn.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2023/09/hiroshima_20230920.pdf

 

今回の活動報告会に向けて、皆さまからいただいたご質問と、その回答をこちらの記事内でお知らせいたします。

◉有馬さんへの質問と回答

Q:今回、有馬さんが、一番に訴えたいことがらは、何ですか?

A:「新しい国内災害の発生に備える、仕組みづくりの重要性について」です。

現在のBHNテレコム支援協議会では、BHN宮城事務所、BHN熊本事務所、そして本日ご紹介したBHN広島事務所の3つの現地事務所が事業を継続しています。

それぞれが、異なる自然災害(巨大津波災害、巨大地震災害、広域豪雨災害)を実際に経験し、「それぞれの被災地において必要とされる、ICTを活用した被災者支援活動を実践している現地事務所」です。

今後、新しい国内災害の発生に備えて、この3つの現地事務所に加えて、「四国エリア、近畿エリア、東海エリア等にも新しい現地事務所の開設準備作業を進めたい」と考えています。

当該地域において、「ICTを活用した社会貢献活動を、シニア世代が中核となって日常的、継続的に、実施しているチームや組織の皆さまに参加ご協力いただきたい」と希望しています。

Q:有馬さんが、将来に向けて取り組みたいことは、何ですか?

A:BHNの国内災害被災者支援活動は、「仮設住宅団地集会所・談話室等を基点とするICTを活用した地域コミュニティ再生・活性化支援活動」です。

具体的には、「広域災害被災地のコミュニティセンターを拠点として、シニア世代が中核となった、BHNパソコンコーナー開設・定期巡回設備点検・活用相談、パソコン・スマホ研修会等のICT活用型被災者支援活動」です。即ち、「ICTを活用した共助の活性化を目指すもの」です。

私は、「ICT活用型被災者支援活動等を、持続性のある事業に創り上げること」を取り組みたいと考えています。

また、 「同じような夢を待っている方、新しいICTを活用して身近な事業を継続している方、各分野の方と討論したい」と希望しています。

 

◉福田さんへ質問と回答

Q:福田さんと福田さんのグループが、BHN広島事務所のICT活用型被災者支援活動を始めた動機、現在も活動を継続している理由をお聞かせください。

A:私たちは、NPO法人シニアネットひろしまの会員として、シニアのICT活用を支援する活動を行っています。2018年に広島県にも大きな被害をもたらした、西日本豪雨災害で被災された方に対して何かできないかという思いを持っていたところに、BHN本部の有馬さんからお声がけがありました。「ICT活用被災者支援活動」ということで、私たちの経験を活かした活動ができるのではないかと思い、積極的に参加することにしました。

現地に定期的に行くなかで住民の方との交流も深まり、私たちが行くのを楽しみに待っていただけるようになっていました。他団体は一定期間経過すると活動を終了していきましたが、私たちとしては、住民の方から求められる限りは活動を継続しようということで現在に至っています。

この間、コロナ禍においてはオンラインによる支援活動を考えて実施してきました。同じ活動を継続するということではなく、新たな活動の施行も行いながら、地域コミュニティの活性化につながるような活動を継続したいと考えています。

Q:BHNの新しい現地事務所として、福田さんのBHN広島事務所のICT活用型被災者支援活動のような活動を実施する場合、特別な資格を必要としているのでしょうか?普段から互いにスキルアップするような機会を持つことができますか?

A: ICTを活用するためには、ある程度のスキルは必要だと思いますが、特に資格等は必要ないと思います。日常生活に役立つICTの使い方を自らも勉強しながら指導できる方であれば対応できると思います。

私たちのメンバーも研修を行いながら活動を続けています。特にオンラインでの支援活動については、これまでの経験もなく、工夫しながら試行してきましたし、様々な状況に柔軟に対応できるような支援を考えてきました。私たちがこれまでの活動で得たノウハウや、作成したテキスト等の資料はすべて提供できます。

 

ご参加いただきました皆さまには心より御礼申し上げます。

また、報告会終了後に行ったアンケートにも、ご協力いただきまして有難うございました。

※設問2の回答について、選択項目の並びが間違っておりました事をお詫び申し上げます。

 

◉アンケートの回答内容には、次の様なコメントが寄せられました。

【今回の報告で印象的だった事柄】

・パソコンやスマホを使った被災地域の支援活動

・現地に寄り添いながら活動を進めているところ

・活動が継続されていることと、今後に繋がること

・来るべき災害への備えの必要性

・住民へのスマホ研修。防災情報の入手方法を知っておく必要性とそれに取り組まれていること

・首都直下型地震、南海トラフ地震の準備。シニアによるシニアのための活動

・日頃から各団体の連携が重要と切に感じた

・広島での活動報告が具体的で良く解った

【今後、BHNの活動報告会で取り上げて欲しい(聞いてみたい)事柄】

・海外での活動状況

・海外での被災地支援活動状況

・国内災害支援活動の今後の展開や活動の継続的成果報告

・海外で多発している災害への取り組み内容

・医療関係の取組み

 

このイベントは、BHNの活動を紹介し、より多くの方々に団体を知っていただくために開催しております。次回の活動報告会についても、開催時期及びその詳細が決まりましたら、またお知らせいたします。

 
 

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