BHN人材育成プログラム事業
1998年の本プログラム開始から現在の第21回研修までの研修員の累計は、13カ国から161名を数えるまでになりました。これまでに受入れた13カ国は、アフガニスタン、バングラデシュ、カンボジア、インドネシア、カザフスタン、ラオス、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、フィリピン、スリランカ、ウズベキスタン、ベトナムです。
これまでのBHN人材育成プログラムの活動については、過去の活動概要をご参照下さい。
事業名 | BHN人材育成プログラム事業 |
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参加者 | アジア各国で情報通信分野に従事する30歳代を中心とする有能・有望な中堅の人材、将来のリーダー 第1回から第21回まで合計は13カ国から161名(うち女性は32名) |
研修場所 | 前期研修(4週間):MMU(マレーシア・マルチメディア大学) 後期研修(約2週間):(一財)海外産業人材育成協会(AOTS)の研修センター |
実施期間 | 1998年~ |
資金源 | NTTコミュニケーションズからの支援金及び会費、寄付金等の自己資金 (最近までの支援の実績として電気通信普及財団、AOTS、桑原顧問等) |
協力機関・団体協力機関 団体 | MMU(MOA委託契約ベース)、AOTS、 (株)フジクラ、NECプラットフォーム(株)、(株)協和エクシオ、(株)ルートレックネットワーク、 明治大学、昭和女子大学、防災科学技術研究所、 オムロン(株)、NTTコミュニケーションズ、NTTデータ、NTTドコモ、NTTネットワーク総合研究所、NTTドコモ品川オペレーションセンター、 NTT東日本、山梨市、NTTドコモR&Dセンタ、ヤマト運輸(株)、並びに各講師が所属する組織、他。 |
- ■背景
BHNが発足して以来継続してきた「物の支援」に加えて、「人の支援」にも取り組もうとの新方針を踏まえ、1998年に本プログラムがスタートしました。
プログラムの基本理念は、長期的な視点に立って、アジアの情報通信分野に従事する将来を嘱望された有能な人材を招聘して、幅広い知識と見識を持ち、バランス感覚と国際感覚を兼ね備えた、将来の良きリーダーを育成する事、その後研修員が母国の発展に寄与する事を期待して活動しています。
過去に参加した研修員は、研修修了後、それぞれ所属先で活躍しています。一例としては、第1回プログラムのウズベキスタン研修員が、同国の情報通信技術省の大臣になった事例があります。-
第21回後期研修 Wi-Fiサービスの具体的事例を実体験
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- ■活動内容
1. プログラムの目的
発展途上国や新興国において、将来のテレコム・ICT事業を担う中堅の人材を対象に、本プログラムを通じテレコムに関する基本から最先端までの知識を習得し、加えてリーダーに必要なテレコム以外の幅広い分野の知識をも習得してもらい、それぞれの国の発展に寄与するバランスの取れた人材育成を目指しています。
また、本プログラムを通じ、研修員と日本との親密な関係を築き、研修生同士の友好関係を深める事を目指します。BHNの事業として立ち上げた背景は、第二次世界大戦直後の荒廃した日本の復興を支援してくれた米国他欧米各国を見習い、今度は日本が開発途上国や新興国のテレコム部門の発展を人を育てるNGO活動としてサポートしようとの熱い思いを込めて立ち上げたプログラムです。
2. プログラムの概要
本プログラムは、プログラムの理念を実現すべく、研修期間はじっくり研修できるような期間を確保しています。これまでアジア地域各国から研修員を迎えており、毎年10人前後選抜して研修を行います。
前期研修は、毎年秋に4週間にわたり、MMU(マレーシア・マルチメディア大学 以下、MMU)で主に基礎的研修を実施します。
後期研修は、実務復帰約半年後の翌年夏に、日本に場所を移して約2週間、AOTS 東京研修センターで、BHN研修を実施。先端技術から経営管理やサイバーセキュリティ問題等までの幅広い分野にわたる講義と、通信関連メーカーや、研修施設の見学、日本の家庭生活を体験する一泊二日のホームステイという多様なプログラム内容の研修を行っています。研修員の研修費用は、航空運賃を含め全額BHNが負担するので研修員の負担はゼロです。その財源はBHNが広く個人や団体から頂戴している寄附金、ならびにテレコム事業者であるNTTコミュニケーションズ(株)からの支援金によりまかなっています。尚AOTS主催の研修に参加する場合はAOTSからの助成金もあります。
- 前期研修
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第20回前期 MMU教授の事務系の講義風景
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第21回前期研修―MMU校内にてリラックスする研修員
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- 後期研修
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第20回前期 MMU教授の事務系の講義風景
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第21回後期研修でNTTコム庄司講師の講義風景
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第21回後期研修自由討議で白熱議論終了直後に
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第21回後期ファイバーケーブルの接続作業実習体験
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第21回後期研修で茶道教室で日本伝統文化の精神と作法初体験
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第20回後期研修ホームステイ初日
(ホストファミリーと一緒にAOTSの入り口にて)
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- ■成果
- 2018年度のテーマは、第20回目という節目を迎えて、機関誌テレコムクロスロードの特集号を広報部門と協働で5月中に発行した。特集号の内容は、前期研修を実施しているマレーシアマルチメディア大学(MMU)のDr. Rafi学長や過去の研修員からの寄稿を加えて、1998年からの歴史を総括するものとなりました。
- 第20回後期研修と第21回前期研修を滞りなく実施し、並びに本プログラムの5年後・10年後に向けた財務基盤強化や形式・内容の見直しができました。
- 第20回後期研修は、AOTS(海外産業人材育成協会)東京研修センターに研修員7名(バングラデシュ、インドネシア、ラオス、フィリピン、スリランカ、ウズベキスタン、ベトナム)を迎え、「Digital Transformation for SDGs」を特別テーマに7月11日から8月3日までの間、前半はAOTS9日間研修・後半にBHN研修を実施しました。
- 第21回前期研修は、MMUに新たな研修員6名(カンボジア、ラオス、ミャンマー、スリランカ、ウズベキスタン、ベトナム)を迎えて実施、それぞれ予定通り無事終了しました。
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あなたにできる支援
BHNは、情報通信技術(ICT)を活用し、開発途上国や国内外の被災地の人々の安全・安心を守り、生活環境の改善や社会的課題の解決を目指しております。このため、多くの方々の温かいご支援・ご協力を必要としています。BHNでは世代を問わず幅広い分野の方々の熱意と持てる力、これまで蓄積されたご経験を色々な方法で役立てることができます。皆さまに合った方法でBHNの活動に是非ご参加ください。
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